昨日の雪は思っていたよりも早く溶けてしまい、工房の周辺はもうほとんど雪がなくなってしまいました。
ざっと降って早々に溶けてくれるのが生活する上では嬉しいので、このあたりの今回の降り方はある意味理想的だったのかもしれません。
今回は、事前に雪が降ることが知らされていたので、突然降られて靴が大変な事になってしまったということは少ないかもしれませんが、どうしても通勤したり日常生活を送るうえでは思いもよらぬタイミングで雨に降られてしまったり、時にはゲリラ豪雨なんてこともありますよね。
予期せぬことで靴が濡れてしまうのは仕方ないことなので、濡れてしまった時のメンテナンスについてひとつ追加でお知らせしておきます。
きっとほとんどの方は、靴が濡れてしまったらまず水分をふき取り、十分に乾いたらアッパーにデリケートクリームなどの栄養を補給するということをしていると思います。
それが基本ですので、ぜひそれを続けてください。
ただ、忘れがちなのがこの部分。
アッパーとウェルトを縫っているところの隙間です。
この部分は何かと忘れられてしまうことが多く、ウェルト交換修理でお預かりした靴を見てみると、この部分がカサカサになってしまってたり、色が剥げてしまっていることが多いのです。
確かに縫っているところをどうにかしようとしても、分解できるわけではないのでできることに限りはありますが、できることが無いわけではありません。
靴屋がお勧めするこの部分のメンテナンスは、まず靴が乾いている状態という前提で、しっかりとブラッシングをしてここにたまっているホコリやごみを取り除きます。
その次に、古い歯ブラシなどを使ってデリケートクリームを塗ります。
その時の量は少なめにしましょう。
どうしてもこの部分は栄養が行きわたらないので、栄養補給のためにデリケートクリームを塗って乾燥状態から脱却させます。
基本的にはこれでひとまず大丈夫なのですが、より良い状態を保つのであれば、オイルが入った栄養補給のクリーム(ミンクオイルではありません)を塗っても良いかもしれません。
あまり気にしすぎる必要はありませんが、靴のメンテナンスの際には簡単にでもこの隙間のブラッシングはぜひやっておくことをお勧めします。
★★★お知らせ★★★
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