在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回の革は、こちら。 今回の革は、なかなかオモシロイ革です。 まず、色はぱっと見で黒のように見えますがじつは黒ではなく、とっても黒に近いこげ茶になります。 黒の革と比べてみると、こんな感じでこげ茶です。 明るいところでみるとこげ茶だということがわかりますが、もしかしたら暗いところで見ると黒に見えるかもしれません。 そして、この革は比較的あっさり目のシュリンクの革です。 シュリンクの革は、場所によってシボの出方が全然違うこともあるのでこれを説明するのはなかなか難しいのですが、簡単に言ってしまえばシボ自体はそんなに強いものではなく、つま先など引っ張られたところは殆どシボが見えなくなってしまうくらいのシュリンクになります。 革の厚さは1.8㎜。 さぁ、ここからがこの革のオモシロイところです。 革の厚さが1.8㎜とやや厚めなのですが、革そのものはどちらかというとわずかに柔らかい感じで、例えるなら厚いスウェードやKUDUの革に近いしなやかさになります。 ちょっとこちらをご覧ください。 革の裏側がこんな感じで芯通しがされていなくて、なんというかとにかく独特の雰囲気で、柔らかめ(柔らかすぎるわけではなく必要にして十分な硬さがあります)で適度な厚さがあり、ソフトヌメに近い感じで、靴になったらしっかりとホールドしてくれるのにしなやかという、イイとこ取りの仕上がりになりそうな素材なのです。 革の大きさが、1足分+α程度。 というのも、革そのものはそこそこの大きさがあるものの、 この部分より左側は繊維がそろっていなくて靴には使えません。 使えても、ベロ程度になります。 よって、使える部分だけをカウントすると、 長さが80センチ強で、 幅が40センチ強。 デシ数で言うとだいたい38デシ程度です。 男性用の靴の場合、最もたくさん革を使うデザインで大きいサイズの場合でだいたい35デシ程度ですので、余裕はあります。 つまり、良いところだけ使って十分に作れるということになります。 そんな、まさにこの企画のために出てきたような革なのです。 この革で靴を作るとしたら、私ならプレーンのギブソンブーツとかプレーンのチャッカブーツなどがイイかなって思います。 詳しい仕様は以下の通りです。 〇 ご注文をお受けできるのは基本的に1名のみ(先着)。 〇 価格は1足の基本仕様が101,200円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日までです。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むシューリパブリック マーキュリー3
プロフィール
■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
Categories
- News:お知らせ (218)
- 幸運のラストワンプラン (35)
- Archive:保存版 (5)
- Message:伝えたいこと (716)
- Products:お客様&靴フォト (844)
- Review:お客様の声 (81)
- Leather:革入荷情報 (231)
- ★★★15周年記念★★★ (18)
- @ Work:アットワーク (418)
- Samples:サンプル靴製作 (12)
- Hidden Story:こぼれ話 (340)
- Break Time:ブレイクタイム (317)
- Schedule:今月の週末情報 (1)
YouTube
Link
Archives
- May 2024 (8)
- April 2024 (29)
- March 2024 (31)
- February 2024 (29)
- January 2024 (31)
- December 2023 (30)
- November 2023 (32)
- October 2023 (31)
- September 2023 (29)
- August 2023 (31)
- July 2023 (30)
- June 2023 (30)
- May 2023 (31)
- April 2023 (30)
- March 2023 (31)
- February 2023 (28)
- January 2023 (31)
- December 2022 (31)
- November 2022 (30)
- October 2022 (31)
- September 2022 (30)
- August 2022 (30)
- July 2022 (32)
- June 2022 (30)
- May 2022 (31)
- April 2022 (30)
- March 2022 (31)
- February 2022 (28)
- January 2022 (31)
- December 2021 (32)
- November 2021 (30)
- October 2021 (31)
- September 2021 (30)
- August 2021 (31)
- July 2021 (31)
- June 2021 (30)
- May 2021 (31)
- April 2021 (30)
- March 2021 (31)
- February 2021 (28)
- January 2021 (31)
- December 2020 (31)
- November 2020 (30)
- October 2020 (32)
- September 2020 (30)
- August 2020 (31)
- July 2020 (32)
- June 2020 (30)
- May 2020 (31)
- April 2020 (31)
- March 2020 (31)
- February 2020 (30)
- January 2020 (31)
- December 2019 (31)
- November 2019 (30)
- October 2019 (31)
- September 2019 (30)
- August 2019 (31)
- July 2019 (31)
- June 2019 (29)
- May 2019 (31)
- April 2019 (30)
- March 2019 (31)
- February 2019 (28)
- January 2019 (31)
- December 2018 (30)
- November 2018 (30)
- October 2018 (31)
- September 2018 (30)
- August 2018 (28)
- July 2018 (31)
- June 2018 (30)
- May 2018 (31)
- April 2018 (30)
- March 2018 (31)
- February 2018 (28)
- January 2018 (31)
- December 2017 (31)
- November 2017 (30)
- October 2017 (31)
- September 2017 (30)
- August 2017 (27)
- July 2017 (31)
- June 2017 (31)
- May 2017 (31)
- April 2017 (30)
- March 2017 (32)
- February 2017 (28)
- January 2017 (31)
- December 2016 (33)
- November 2016 (32)
- October 2016 (33)
- September 2016 (33)
- August 2016 (28)
- July 2016 (34)
- June 2016 (32)
- May 2016 (35)
- April 2016 (33)
- March 2016 (65)
|
Recent Comments