余談ですが、これまでもこのブログでお伝えしておりますとおり、私たちシューリパブリックは今年で15周年になります。
極めて低空飛行で始まって、1ヶ月の製作足数がほんの数足だったのが、今ではたくさんのお客様に支えられて、かなり手いっぱいで予定数をオーバーしてしまう月も頻繁にあるようになりました。
本当にありがとうございます。
そもそもが靴つくりが楽しそうということで靴の世界に入ったものの、靴のことを知り、日本の靴の現状を知り、たくさんのお客様と出逢っていくうちに、
単に作って販売するだけではダメで、しっかりと伝え、日本の靴の文化を育てていかなくてはいけないと感じるようになり、
ちょっとずつですが11年ほど前からイベントを開催して、お客様の足を計測し、足のことや靴のことを伝え、そして関心を持っていただけるように心がけ、
その間お付き合いのあるショップも少しずつ増え、平均するとだいたい月に1度くらいの割合で計測のイベントを開催できるようになりました。
これまでどれくらいのお客様の足を計測したかというと、とってもたくさんです。
その経験から見えてきたのは、まだまだだということ。
私たちが伝えなくてはいけないことが、まだまだ全然世の中に伝わっていません。
全ての方がオーダーメイドの靴を履く必要はありませんが、少なくとも合う靴を探して時間と手間をかけているのなら、オーダーしてしまった方がずっと合理的であったり、
足に合った靴を履くことで見えてくることがたくさんあったりと、
オーダーメイドの靴がこの世の中に存在している意義がちゃんとあって、それはどこかのお金持ちの人のためではなく、革靴履くの面倒だと思っているあなたのためでもあるのです。
でも、普段の計測会ではそんなことは言わなくて、実際に足を計測してみて、既製品の靴の形状と比べてみるとあなたの足はこの部分が合っていませんとか、この部分に負担がかかっていますとか、
こんな症状が出ているのは足がこんな状態だからであって、
ちゃんと問題が起こることには原因があるということをお伝えしています。
その状態を確認していただいて、ときどき必要と思った方がオーダーしてくださることもありますが、ほとんどの方はその状態を理解してくださった上で、どんな対策をとろうかと考えていらっしゃいます。
私もできる限りお役に立ちたいので、こんな靴を履いてみたらよいかもしれません程度のアドバイスをさせていただいています。
とまぁこんな感じのことをずっと11年もやってきまして、お客様がオーダーしてくださる靴を製作する仕事のほかに、日本中の靴で困っていらっしゃる方々のご相談に乗ってアドバイスをするということも、
今では大切な私たちの仕事となっています。
もちろんお客様がオーダーしてくださる靴の製作は、ただ単に普通の靴を作るにとどまるわけがなく、とことん尖って、でも尖る方向が日常仕様の実用靴という、極めて普通の方向にどんどんベクトルを伸ばし、
オーダーメイド靴というともっと色気のある方向に尖るのが一般的なのでしょうから、「普通」ということが普通じゃなくてなんともおもしろいと思っています。
普段、イベントを開催すると1日に10人から20人くらいの方の足を計測して計測結果を伝えることが多いので、平均を15人ということにしますと、
出来る事ならちょっと手を抜かせていただいて、このブログをご覧になってイベント10回分の150人くらいの方が新たに靴や足に関心を持っていただけたらとっても嬉しいです。
スニーカーも決して悪いものではないのですが、使い方を間違えてしまったら足に対して悪い影響が出てしまうこともあります。
靴の底が柔らかすぎると、本来は十分に機能して丈夫で健康である足が怠けものになってしまい、年をとるにしたがって足が弱くなってしまうことがあるそうです。
足が弱くなってしまっては、生きていく上でいろいろなことに支障が出ます。
ですので、出来る事なら普段から足を十分に機能させてあげられるよう、靴底の硬いものを履くよう心がけてください。
そういう点から見ても、足に合った革靴はとっても好ましいわけです。
真夏でも蒸れにくく、長時間履いていても足元が悪くても疲れにくく、真冬でも冷えにくい靴は、普通に存在します。
靴ひとつで、生活の環境が大きく変わります。
なので、靴や足に関心を持って、良い環境で過ごせるよう心がけてください。
そんなことを靴屋として伝えなくてはいけないと思っています。
さて、今日のテーマは革のご紹介です。
以前にご紹介しましたやまぶき色のELBAMATですが、じつはまだあと1足分だけ残っています。
今ご注文いただくと11月ごろの完成となりますが、ちょうど秋が深まってきた頃に履いていただくのに良い靴になりそうです。
やまぶき色ってなかなか難しいなんて思っていませんか?
こんな色ですので、カジュアルの雰囲気の靴に仕上げればとても使い勝手の良い靴になります。
穴飾りをたくさん入れてフルブローグやセミブローグなどのカントリースタイルにするのもよし、
プレーンのチャッカブーツやギブソンシューズにして、シンプルに仕上げるのもよし。
秋が深まってきた頃に、ツイードのコートなどに合わせるのも楽しそうですね。
もしくは、女性でしたらふわっと広がるスカートにブーツを合わせていただくというのも楽しそうです。
色味は、ちょっとはっきりしたやまぶき色といった感じの色です。
実物は、かなりインパクトがあるかもしれませんね。
ご希望の方は、お早めにご連絡ください。」
お待ちしております。
★★★お知らせ★★★
①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。
②Rifare大阪堀江店さんにて恒例のイベントを開催いたします。日時は、7月21日(土)、11時~20時です。足の計測や、ハンドソーンウェルテッド靴のオーダーを承ります。大阪近郊にお住いの方、ぜひお越しください。
③Rifare名古屋栄店さんにて恒例のイベントを開催いたします。日時は、7月22日(日)、11時~20時です。足の計測や、ハンドソーンウェルテッド靴のオーダーを承ります。名古屋市近郊にお住いの方、ぜひお越しください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。