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ミシン糸

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


普段、私が靴のアッパーを縫う時に使うのが20番という太さの糸です。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 0819-1.jpg です

糸には太さを表す数字がありまして、数が小さくなるほど太くなります。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 0819-2.jpg です

男性用の靴だと、私が知っている範囲ではだいたい20番か30番くらいを使っていまして、

女性用の靴では40番あたりを使っているように記憶しています。

ワークブースなど、特別に強度を要するような靴では8番なども使っているかもしれません。

通常、靴で使う糸は、太いほうから00番、0番、5番、8番、20番、30番、40番といった感じで、

もしかしたらその間にも何かあるかもしれませんが、これまで私が工場などで働いてきて見てきたのがこのあたりです。

しかしながら、00番とか0番、場合によっては5番あたりまでの糸は、ミシンで縫った時に締まらないと言われていて、

力がかかる部分にはほとんど使うことがなく、もしくはチェーンステッチで使うくらいで、

太い糸は飾りとなっていることが多いような印象です。

じつはこの糸、単に縫えれば良いというものではなく、糸の太さや針のピッチなどが靴の雰囲気に大きな影響を及ぼすわけで、

言い方を変えれば、糸や針ピッチによって靴の雰囲気を作っているといっても過言ではないほどです。

女性用の靴では、細い糸を細かい針ピッチで縫うことで、靴自体に繊細さを出していて、

男性用の靴でも、ドレッシーな靴の場合はなるべく細い糸を細かい針ピッチで縫って、やはり繊細さを表現しています。

対して私たちシューリパブリックの場合は、針ピッチは強度を考えてやや細かめですが、

糸は繊細さよりも強度優先で20番を使っています。

けっしてザックリな雰囲気を狙っているわけではなく、実用性重視で丈夫な靴に仕上がっています。

なかなか糸の太さをパっと見て当てるのは難しいかもしれませんが、針のピッチはすぐにわかります。

針ピッチが粗いと使う糸が少なくて済むのでコストを追求しているような商品ではピッチが粗めだったりします。

でもその反面強度は落ちます。

こういうことを知っておくと、目の前にある商品はどんなものなのかが良くわかります。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。

お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、

どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。

また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。

サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。

ぜひ、この機会にご覧ください。

靴に関するご質問もウェルカムです。


【 お知らせ 2 】

12月の上旬に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。

前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。

詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。


【 お知らせ 3 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

 

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