靴のアッパーは、その形状の都合からいくつかのパーツで形成されることが多く、
ホールカットと呼ばれる1枚のパーツで作られるデザインでも、通常はカカトの部分は縫い合わされるのが一般的です。
イギリス靴のスタンダードとなるオックスフォードとギブソンも、前側のヴァンプと後ろ側のクォーターを縫い合わせていますが、
その縫い合わせるときのラインも実は非常に重要な部分なのです。
写真はギブソンシューズです。
このステッチのラインは、オックスフォードでもおおよそ似たようなラインになっています。
その理由はというと、
このラインはラストの凸凹の凹になるラインに沿っていて、凸の部分につなぎ目とステッチが来ると足に当たって痛いのですが凹の部分は足に強く当たることがないので痛くないという理由と、
立体のものとして見たときの靴はどうしても凹の部分の強度が弱くなってしまい、形を保つのが難しくなってしまうので、強度を補うために柱の役割としてパーツのつなぎ目を持ってきているようです。
それに対し、つま先にステッチが来るものがあります。
いわゆるキャップというヤツです。
たとえばこちらはウィングキャップ、
そしてこちらはストレートキャップです。
これらのキャップもパーツをつなぎ合わせてステッチをかけているため、場合によっては硬いがために足に影響を及ぼすことがあります。
ウィングキャプはほとんど問題ないのですが、ストレートキャップの場合、屈曲する際のシワがステッチの位置を避けて入るため、どうしてもこの部分に折れジワが入りやすくなります。
私たちシューリパブリックでも、できる限り足にダメージがないようにラストやパターンで調整しているのですが、
どうしても薄い足の方の場合は折れジワが当たってしまうことがあります。
その折れジワは決して永遠ではないのですが(だいたい3週間くらいで収まるようです)、
このようなプレーントゥのデザインに比べるとリスクは高くなるようです。
これは、既製品でも同じことが言えますので、足の厚さが薄くて折れジワが当たりやすい方はぜひ知っておいてください。
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