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ステッチの影響

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


靴のアッパーは、その形状の都合からいくつかのパーツで形成されることが多く、

ホールカットと呼ばれる1枚のパーツで作られるデザインでも、通常はカカトの部分は縫い合わされるのが一般的です。

イギリス靴のスタンダードとなるオックスフォードとギブソンも、前側のヴァンプと後ろ側のクォーターを縫い合わせていますが、

その縫い合わせるときのラインも実は非常に重要な部分なのです。

ステッチ

写真はギブソンシューズです。

このステッチのラインは、オックスフォードでもおおよそ似たようなラインになっています。

その理由はというと、

このラインはラストの凸凹の凹になるラインに沿っていて、凸の部分につなぎ目とステッチが来ると足に当たって痛いのですが凹の部分は足に強く当たることがないので痛くないという理由と、

立体のものとして見たときの靴はどうしても凹の部分の強度が弱くなってしまい、形を保つのが難しくなってしまうので、強度を補うために柱の役割としてパーツのつなぎ目を持ってきているようです。

それに対し、つま先にステッチが来るものがあります。

いわゆるキャップというヤツです。

たとえばこちらはウィングキャップ、

キャップ

そしてこちらはストレートキャップです。

キャップ

これらのキャップもパーツをつなぎ合わせてステッチをかけているため、場合によっては硬いがために足に影響を及ぼすことがあります。

ウィングキャプはほとんど問題ないのですが、ストレートキャップの場合、屈曲する際のシワがステッチの位置を避けて入るため、どうしてもこの部分に折れジワが入りやすくなります。

ステッチ

私たちシューリパブリックでも、できる限り足にダメージがないようにラストやパターンで調整しているのですが、

どうしても薄い足の方の場合は折れジワが当たってしまうことがあります。

その折れジワは決して永遠ではないのですが(だいたい3週間くらいで収まるようです)、

プレーン

このようなプレーントゥのデザインに比べるとリスクは高くなるようです。

これは、既製品でも同じことが言えますので、足の厚さが薄くて折れジワが当たりやすい方はぜひ知っておいてください。

 

お知らせ

15周年企画ギブソンブーツ

【 お知らせ1 】

シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

 

【 お知らせ2 】

10月27日(土)28日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、恒例のイベントを開催いたします。
SUNさんでも、お客様の足を計測して、足の特徴や適した靴のサイズをご案内させていただきます。
また、いつも既製品を履くとここの部分が痛いのはなぜか、この問題を解決するにはどうしたらよいかということの、ご相談も承ります。
さらに、ご希望があればシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
なかなか埼玉の工房へ行くことができないとい方、まずは一度ご覧になってみてください。
ご注文ではないけれど、ご興味をお持ちいただいている方も、ウェルカムです。
SUNさんは、三ノ宮駅から徒歩でも数分で、トアロードと高架の交わる交差点近くです。
こちらを参照
神戸周辺にお住いの方、ぜひお越しください。

 

【 お知らせ3 】

12月15日(土)16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。
詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。

 

【 お知らせ4 】

2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。

【 お知らせ5 】

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

 

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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