カカトの縫い割り

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


靴のアッパーを縫う時に、カカトの部分が何気に立体にになっていて、それもいい感じにキレイなカーブを描いているのですが、

それって不思議ですよね。

革は平面なのに、どうして立体になって、それもきれいなカーブになるのでしょう?

縫い割

こちらは、カカトの部分の縫い割りをしたところです。

縫い割りは、表面同士を合わせて縫って、

縫い割

それをこんな風に開きます。

カカトの部分に使うことが多いですが、デザインによってはつま先の部分に使うこともあります。

ただ、縫い割りは革一枚のものよりも強度的に落ちるので、何かしらの補強が必要になります。

縫い割り

カカトの部分は、凸凹があるとキレイにまとまらないので、台に乗せて叩いてなるべく平らにして、

縫い割り

さらに叩いて伸ばしてもっと平らにし、

縫い割り

専用のナイロンテープを貼ります。

ところで、イギリスでは微妙に違う縫い方にそれぞれ名前があって、

縫い割りのテープなしが「クローズドシーム」、

テープまで貼ると「ブルックリンシーム」、

そして下の写真のようにテープを貼ったのちに縫い割ったところの両サイドにステッチをかけたものが「シルクシーム」と呼ばれています。

縫い割り

縫い割ったところにナイロンのテープを貼り、そのテープがずれないようにステッチをかけて補強することで、

ただ縫い割ったものよりもかなり強くなります。

また、イギリスでは上の写真のように履き口の補強としてドッグテイルと呼ばれる補強手段を用いることが多く、

見た目にも愛嬌があってなかなかかわいいですよね。

私が何かを作るときにはやたらと強度を重視していますが、

イギリスでもモノの強度は非常に重要視される要素で、

何となくそのあたりは私の性格に合っているような気もします。

とまぁこんな感じにステッチをかけていくと、何となく立体的なアッパーが出来上がり、

これをラスティングすることで革が引っ張られてもっとキレイなカーブが出来上がります。

じつは革は結構伸びます。

正確に言えば、伸びる方向があります。

布とはまた違った特性があり、その特性を上手に生かしてこそ型崩れしにくくキレイで履きやすい靴を作ることができるのです。

 

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シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

 

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