時を超えて付き合っていきたいもの

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム


私は好きなものを訊かれると、ほとんどが硬いモノを答えているように思います。

まず何が好きと訊かれれば、「ステンレスSUS316L」と答えるのですが、その理由はいつまでも永く変わらないであるからということです。

自転車は、カーボンフレームよりもアルミフレームよりもクロモリフレームが好きです。

これも、ちゃんとした環境で使っていれば劣化がほとんどないと言われている(と聞いています)から。

かと言って、古いものが好きかと言われるとそんなこともなく、どちらかと言えば新しいものの方が好きです。

クルマは、古いものはそれなりに傷んでいたり弱かったり、もしくは維持するのが大変だったり、さらには安全性の面で心配な部分があるため、私は新しいものの方が好きなんです。

もちろん古い車にはとっても魅力があるので、問題なく維持できるくらいのゆとりがあれば好きになるかもしれません。

最近カメラの古いレンズを入手して、古いものもなかなかいいなぁって改めて思うようになりましたが、これは煩わしさがない上に普段から使っているペンタックスのカメラに普通に取り付けて使えるというメリットがあったからというのも理由です。

オールドレンズ

ちなみにこのレンズは、ペンタックスのKマウントが登場した頃のもので、SMCペンタックス28mmF3.5というものです。

オールドレンズ

もっと古いものでは、M42マウント用のレンズもありますが、それらを使う場合はマウントアダプターをかませないといけないので面倒だったのでこちらにしました。

カメラだってレンズだっていくら硬いからとはいえ、使っているうちにどこかが故障することだってありますから、手放しで喜んでいるわけにはいきませんが、それでも私にすればなんとなくですが安心感があって心配なく付き合っていける趣味だと思っています。

そう考えると、私が仕事として作っている靴はどうなのかということですよね。

今日の朝のラジオで、先日亡くなった瀬戸内寂聴さんが大変ためになることを言っていました。

「仕事をするとき、この仕事がすきだと思わなければ仕事の方がついてきてくれません。」と。

じつは、私にとっての革は決して硬いモノではなく永遠のものでもないのですが、素材としては非常に珍しい使い込んでいくにしたがって魅力が出てくるものなのです。

モンキーブーツ

時々登場する私のモンキーブーツです。

既に10年以上履いていまして、今でもレギュラーとして活躍してくれています。

靴って、新しい時はまだ物体感があって自分のものという印象が少ないのですが、こうして使い込んでいって馴染んできて自分の体の一部のようになってくると、本当に味が出て格好良くなってきます。

お財布なども同様で、使い込んでカードの出し入れがしやすくなったり、思ったような形にピタリと折れるようになったりすると、いい味が出てきているなぁって思って魅力を感じます。

なので、決して革が嫌いということはなく、さらには靴を作るという仕事は実は非常に複雑な作業の連続で、これが私には非常に合っているようでもう20年以上やっていますが楽しさが全く失われません。

きっとこれからも靴づくりとも靴ともずっと永く付き合っていくと思いますし、せっかく縁あって入手することができた古いレンズとも永い付き合いになるんだろうなぁって思っています。


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