今日は、仕事終わりの少し前からZoomを使ったオンラインのセミナーに参加してみました。
でも実際には参加といってもスピーカーの方々が討論しているのを聞いているだけなので、YouTubeを観ているのと大差ないといえば大差ないです。
そんなセミナーのテーマは、コロナで大きく変わってしまった世界をどうやって乗り切ればよいのかということでしたが、
これまで参加したセミナーや勉強会で腑に落ちたものというのがほとんどなく、今回もどちらかといえばマイルドな着地の内容でした。
ただ、そのセミナーの中でひとつだけとっても腑に落ちた話がありまして、それは・・・、
「評論家の方々や専門家の方々が、今回のコロナの騒動の後に世の中がどうなるかいろいろと考えを述べていますが、実際には世の中がどうなるかなんて誰にもわからない。誰にもわからないのなら考えたってわからないのだから、そんなことに時間を使わないで、今できることを地道にすすめるべきだ。」
という意見でした。
本当にもっともだと思います。
わからないことを考えるために時間を使うのは、あまりにももったいない。
でも、世の中が変わっていくことから目を離すことなく、ここというときに身軽に対応できるように日頃から準備を進めておくべきだと思います。
さて、今日はウェルティングのときに使う糸を作る作業からはじめました。
ハンドソーンウェルテッドの靴を作る際に使うウェルティングの糸は、麻糸に松脂のワックスを塗り、更にそれを糸の内部にまで染み込ませて作ります。
その松脂のワックスも自分で作ります。
その松脂のワックスを日本では「チャン」と呼んでいますが、なぜチャンなのかは私は知りません。
松脂のワックスは、その硬さが作業効率に大きく影響を及ぼします。
硬すぎるとポロポロ割れてしまいますし、柔らかすぎるとドロドロに溶けてしまいます。
ちょうどよい硬さというのがあって、それは何が何グラムとかではなくすべて勘です。
私の場合、100均で買ってきたアルミの鍋とカセットコンロを使っていまして、それはどうでも良いことですが、この鍋に入れる松脂とサラダ油のバランスでワックスの硬さが決まります。
さらに、外気温によっても硬さに影響が出ますので、季節ごとにブレンドを変える必要もあり、なかなか手間のかかる作業です。
そうして出来上がったのが、こちらのワックスです。
今の季節にちょうどよい硬さで、今回も良い出来でした。
この松脂は、手についたら簡単に落ちないので、これもなかなか厄介なものです。
そうかと思うと、知らない間に電気のスイッチに付いていたりして、昔はよく家内に怒られたものです。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
【お知らせ 3 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。