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オックスフォード

その前に、全くの余談なのですが、つい先日ウチの家内のクルマのオイル交換をしようと思いまして、工房から必要な工具を持って行って自宅前で作業を始めたのですが、 ソケットレンチとラチェットの差込角が合わなくて(ソケットレンチの方を間違えまして)、また取りに行くのも面倒なのでメガネレンチを使ってドレンボルトを開けようとしたら固くて回らず、 クルマの下の狭いところでそんな力も出ずに頑張っていたのですが、運悪くドレンボルトの頭をなめてしまい、ただそれほど深刻な状況ではなかったので無理をしないことにして一度中断しました。 そして今日仕事の後に、今度はもっと強力な工具を持ってオイル交換に臨みました。 ラチェットよりももっと力が入るスピンナハンドルという工具をソケットレンチにつけてドレンボルトを回そうとしたのですが、前回ドレンボルトの頭を少々なめてしまったためにソケットレンチがうまく入りません。 このままだとオイル交換ができないので、考えた結果、力わざでソケットレンチをハンマーで叩き込み、 エイヤッ! と力を込めて回したところ、やっとの思いでドレンボルトを回す事が出来ました。 ちょっとでも回ってくれればあとは手の力だけで楽に回るので、スピンナハンドルを外してソケットレンチとともにドレンボルトを外しました。 ウチの家内のクルマはスズキのスイフトというモデルなのですが、スズキのクルマのドレンボルトは14㎜でちょっと弱々しいんですよね。 何かもっと丈夫なドレンボルトがないかと探していた時に、ちょうど運よくホームセンターに頭だけ17㎜のスズキ用のドレンボルトがあったため、それを買ってきてあったので、今回はそのちょっとだけ頭が大きくなったドレンボルトを取り付けて、オイルを入れてオイル交換は無事に終了しました。 ただ、ひとつだけ問題が発生しまして、 こんな状態で、ドレンボルトに力わざでハンマーでひっぱたいて叩きこんだソケットレンチが抜けなくなりました。 これは、やり方はいくらでもありそうなので、時間のある時に楽しみながら外してみたいと思います。 私は、このような問題をどうやったら解決するのかをじっくり考えるのがとても好きで、今からとってもワクワクします。 とってもスマートに解決できると、数学の問題が解けた時みたいに嬉しいですよね。 すみません、どうでもいい余談が長くなってしまいました。 今日、Tさんが新たな靴のご注文のためにお越しくださいました。 その靴のことは、また完成したときにお伝えするとして、今回はTさんが履いてきてくださったオックスフォードのことをお伝えしたいと思います。 こちらのオックスフォードは、昨年の秋にご注文いただいたもので、今年の春に完成しました。 完成してからおうちの中で履いて慣らしていらっしゃったそうで、今日初めて外で履くのだそうです。 じつはこのオックスフォード、Tさんのこだわりがたくさん詰まっているのです。 特にTさんがおっしゃっていたのが、キャップの位置です。 以前にあるお客様のオックスフォードが完成して写真を載せた時に、Tさんがご覧になってそのバランスを大変気に入ったとということがありました。 おそらく、普通に見たら何が違うのか全く分からない程度のことかもしれませんが、こだわりがある方と作り手である私にはわかるのです。 このオックスフォードのキャップも同じようにしてありまして、標準的な仕様よりも1.5㎜ほどキャップの端が小さくなっています。 このバランスはパッと見た時にとっても自然で、なおかつ屈曲のシワが入る部分が1.5㎜ほど広くなったことでシワが自然に入るようになり、機能面でも良い点がありました。 これは、まさに機能美というヤツですね。 そのほかにも、つま先がシャープに見えるように叩いて叩いてラインを出して、靴の雰囲気が変わりました。 Tさんは、 「私は細かいので・・・。」 とおっしゃっていましたが、作り手の私にとって作業量で済むことは全然苦ではありません。 むしろ、そういうこだわりをお伝えいただいて、少しでもご希望に沿ったものができる事が作り手にすればとっても嬉しいのです。 普段やらないような、例えばスキンステッチとかカカトのハギがないようなデザインとは違って、Tさんのご依頼はどれもすんなり受けることができる事ばかりで、私も毎回楽しみです。 次の靴は、またTさんのこだわりが詰まったものになっています。 こちらは、完成したときにご覧いただきますので、ぜひお楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★雨の日にも気兼ねなく履ける靴のご注文を受け付けています。    詳細は、6月6日の記事をご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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インソール

どうしても靴は履いているとインソールが汚れてきてしまいます。 大切に履いていても、知らず知らずにいつの間にかインソールの色がこげ茶色になってしまうことも・・・。 とくに、足の汗の量が多い方はすぐに真っ黒になってしまうということもあります。 あなたの靴は大丈夫ですか? アッパーのメンテナンスはしっかりできているけれど、 インソールを見てみると大変なことになっていたというケースもあります。 こうして靴の中を見ていただいて、半分から後ろ側に貼ってあるのがインソックといいまして、これは交換する事が出来るのでさほど心配する必要はありませんが、 半分から前側の本来は薄いベージュ色の革がインソールです。 インソールは、ハンドソーンウェルテッドの靴の要ともいえるパーツで、交換する事ができません。 このインソールが、酷使されているとだんだん黒ずんできて、それを越すと小さな亀裂が入り、さらにその先はパッカリと割れてしまうということになります。 なので、汚れないようにあまり酷使させないようにしましょう。 もうすでに黒ずんでいる場合は、今回ご紹介する有料のメンテナンスパックとして、表面を軽く削ってキレイにするというプランがあります。 このプランは、 〇 お客様の靴を私たちシューリパブリックでお預かりして、 〇 表面をサンドペーパーでキレイに削り黒ずんで硬くなっている部分を取り除きます。 〇 費用は3,300円(税込み)です。 〇 受付は、6月末日まで。 インソール自体はそこそこそ厚みがあるので、これくらい削っても全く問題ありません。 お客様ご自身でやっていただいても結構ですが、なかなか時間がないという場合や、専門家に任せたいという方に最適です。 ご興味がある方は、ぜひお試しください。   ★★★お知らせ★★★ ★雨の日にも気兼ねなく履ける靴のご注文を受け付けています。    詳細は、6月6日の記事をご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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本好き

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム

本

関東は梅雨に入ってからずっとはっきりしないお天気で、今日も雨がいつ振り出してもおかしくないような感じでした。 この時期は、靴のことが心配ですよね。 いつ雨が降ってくるのかわからないときに、革靴を履いて行くのが心配という方も多いはず。 ただ、実際には革靴は濡れてしまってもしっかりと乾かせばさほど大きな問題ではありませんし、濡らしたくないというのであれば、 今企画商品として発売している「雨の日にも気兼ねなく履ける靴」があります。 こちらもお客様の足に合わせて製作オーダーメイドで、丈夫なブラックラピド製法で製作しますので、商品名の通り雨の日にも気兼ねなく履くことができます。 もちろん雨じゃない日にも快適に履いていただけます。 お仕事で外出が多い方には、大変お勧めです。 さて、先日ウチの娘と一緒に近くの本屋さんに行って、ふと面白そうな本を見つけたので、ウチの家内へのプレゼントとして買ってきました。 別段ウチの家内が前向きに生きることにつかれているわけではありませんし、もちろん私もそういう訳ではないのですが、この本の著者の考え方がとっても面白くて共感できることばかりだったので、興味本位で買ってみたのです。 すると、ウチの家内も気に入ったようで、 「これまでのおススメの中で一番良かった。」 と言っていました。 私たちが育った時代は、ムリをしても頑張っていることが偉いような時代で、今から考えるととんでもない時代だったのですが、もう何十年も前のことなので世の中が違っていて当然です。 私が靴の勉強の為にイギリスに行き、その時にお世話になったホストファミリーは、 「イギリス人は賑やかな都会よりも静かな田舎でのんびりと暮らすのが好きという人が多い。」 ということを言っていました。 私と同世代だったのに、イギリス人はそんなことを思っているのかと驚いたものです。 当時の日本は、バブルがはじけて徐々に力を失いつつあった頃でしたが、それでも若い世代は都会にあこがれて無理をして忙しく頑張っているのが格好良いと思っていたので、今になって当時のイギリスはやっぱり世界を制覇しただけのことはあったと実感しています。 ともあれ、そんなに何かを恐れるように堅物になってがむしゃらに頑張らなくても、もっとふわふわと生きる生き方もあるわけで、何とかなるさって思うのも良いのかもしれません。 ちなみに、左側にある芥川龍之介の本はウチの中学生の娘が読んでいるもので、太宰治や芥川龍之介など最近は文豪にハマっているようです。 私も本は好きですが、どちらかというと口当たりの良いラムネのような本が好きですね。 頭を使わないでさらりと溶けてなくなるようなヤツ。 雨の日は、読書も良いものです。 ★★★お知らせ★★★ ★雨の日にも気兼ねなく履ける靴のご注文を受け付けています。    詳細は、6月6日の記事をご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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スニーカー

まず、先ほどYouTubeの動画をひとつアップしました。 もしよろしければ、ご覧になってみてください。 さて、今日は定期的にお伝えしている革靴とスニーカーの話です。 先日、立て続けにお客様に・・・、 「もう、長時間歩くときは絶対に革靴の方が楽ですよね。」 ということを言われました。 もちろん私も異論はありません。 でも、おそらく大多数の方々はスニーカーの方が楽に決まっているじゃんて思っているのではないかと思いますが、その真相は果たしてどうなのでしょうか? 私が考えるところでは、ある程度足の力がある方なら革靴の方が楽ですが、お年を召した方や足の力がない方の場合は柔らかいスニーカーの方が楽なのではないかと思います。 「革靴の方が楽。」 とおっしゃっていたお客様は、シューリパブリックの靴を比較的永く履いてくださっている方で、そのことで足が鍛えられて革靴の方が楽と感じているのだと思います。 ちなみにその方々は、男性の方もいらっしゃいますし、小柄な女性の方もいらっしゃいます。 そもそも、構造的に見てソールが柔らかいスニーカーはスポーツをするのに適しているのに対し、全体的に硬い革靴は歩くのに適しています。 これが一番わかりやすい違いです。 硬いよりも柔らかい方が楽と思うかもしれませんが、ここでひとつ思い出していただきたいのは、人間の身体は環境に適応する能力があるということ。 つまり、柔らかいソールのスニーカーを履いていると、外からの衝撃を靴が吸収してくれるので、足自体は硬い靴を履くときに比べて衝撃を吸収する機能が劣ってしまう為、結果的に弱い足になってしまい、その先にあるのは足が疲れやすくなってしまうということ。 反対に、硬い革靴を履いているとそのことで足そのものが鍛えられ、健康で疲れにくい足になるという理屈です。 あくまでも理屈なので、すべての方がそうなるという訳ではありませんが、少なくとも日頃から鍛えないよりも鍛えた方が良い状態になれそうですし、実際に普段から革靴を履いている方々の足を計測してもなかなか健康的で良い状態になっているので、あながち間違いではないでしょう。 歳をとっても元気でいるためには、歯と足が健康であることが大切だと言われます。 歯は、定期的に歯医者さんを訪れて検診をしてもらうことで状態が悪かったら治療する事が出来ますが、足の場合は誰かか見てくれるということはなく、自分で管理しなくてはいけません。 歳をとって足が弱ってしまうと負のスパイラスに陥ってしまいますので、普段からしっかりと足の機能させて歩く環境を整え、足から健康を維持するように心がけましょう。 はじめはちょっと疲れるかもしれませんが、なるべく足に合ったソールの硬い靴を選んで、たくさん歩いて足を良い状態に保ってください。 ★★★お知らせ★★★ ★雨の日にも気兼ねなく履ける靴のご注文を受け付けています。    詳細は、6月6日の記事をご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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雨の日でも

今日、関東は梅雨入りしたとのことでした。 イメージ的には、梅雨入りってもう少し先だったような気もするのですが、今年はちょっと早いですね。 さて、上の写真は昨年の7月に販売した企画ですが、今年もやることにしました。 多くのお客様から、 「ハンドソーンウェルテッドの靴はとっても履きやすいんですけど、雨の日に履くのはちょっと気が引けるので・・・。」 という声をいただきまして、それなら雨の日にも気兼ねなく履けるオーダーメイドの靴を販売しようということで、昨年に引き続きこの企画をスタートします。 おおよその部分は昨年とだいたい同じですが、靴のデザインと使用する革の一部、そして価格が変更になっています。 商品の説明に関しましては、昨年の記事から引用します。 ハンドソーンウェルテッドの靴だと、どうしても履いた後にしっかりと乾燥させてあげる必要があり、それをどれくらいやったらよいのか判断できないというお客様や、やっぱり心配で雨の日には履けないというお客様もいらっしゃって、 もっと雨の日でも気兼ねなく履ける靴を作ってほしいというご意見を結構前からいただいていました。 当初はそれを旅チャッカ(最初のころは出張&雨の日用と言っていました)でまかなっていましたが、インソールを取り外す機能を追加することでどうしても犠牲になってしまう部分もあり、いろいろと改良を重ねて旅チャッカとは違う企画商品としてお客様にご案内することにいたしました。 今回ご紹介する商品は、雨の日にも履けますが普通に雨が降っていないときにも快適に履いていただけます。 ただ、ここで知っておいていただきたいのは、今回の商品はゴムの長靴のように土砂降りでも大丈夫というわけではなく、普通に雨が降っている時でもダメージが極めて少ない状態で履けるということで、完全防水をうたっているわけではありません。 今年も、お選びいただけるデザインは4つ。 ただし、昨年とは一部異なっておりますのでご注意ください。 ギブソンシューズと、 ギブソンブーツ。 そして、 3穴のギブソンシューズに、 一番人気のチャッカブーツ。 この4デザインになります。 ちなみに、3穴のギブソンシューズはつま先の丸いラストを使って製作すると上品なカジュアルの靴になりますが、つま先がシュッとしたビジネス用のラストを使って製作すると格好良いビジネスシューズに仕上がります。 そして、お選びいただける革は3種類。 スムースは黒とネイビーの2色に、 小さめのシボのある革(黒)という3種類です。 製法は、ブラックラピド製法ですので、ヒール交換やオールソール交換もできます。 ウェルトに相当するパーツに関しましては、カカト周りまでぐるりと一周するダブルのタイプのみになります。 パッと見た時には、ハンドソーンウェルテッドと比較してそんなに大きな違いは感じられないのではないかと思います。 また、今年のモデルは昨年のものよりも少しソールを薄くして、ちょっと上品な雰囲気を前面に出す仕様になります。 インソールは、ハンドソーンウェルテッドで使用している栃木レザーの革を使います(製法の違いでハンドソーンとは部位が異なります)。 アイレットに関しましては、表側から打つタイプと裏から打つブラインドアイレットのどちらもお選びいただけます。 そして、こちらの商品はお客様の足に合わせて製作するオーダーメイドとなり、ラストをお持ちでない方は別途ラストの製作費用(28,600円 税込み)が必要になります。 繰り返しになりますが、製法はブラックラピド製法で製作させていただきます。 靴の雰囲気は、スーツに合わせるようなビジネスタイプに仕上げることもできますし、もっとカジュアルな感じに仕上げることも可能です。 雨が降りそうな日でも、気兼ねなく快適な靴を履いていただけることを願っています。 そして、今年も服や靴に使える撥水スプレーを1本プレゼントいたします。 昨年は、一番大きいサイズのものをご用意させていただいて大変ご好評でしたので、今年も同じサイズで行きます。 価格は、材料の高騰がありまして、昨年より少し値上げさせていただき、83,600円(税込み)とさせていただきます。 ご注文をお受けする期間は、本日より6月19日(日)までとさせていただきます。 この期間中にお申込みいただいて、6月中にお越しいただければOKです。 6月中にお越しいただくのが難しい方は、その旨ご連絡ください。 雨の日に気兼ねなく履けるということを謳っておりますが、雨の日はもちろん、雨が降っていない日でも快適に履いていただける仕様になっておりますので、丈夫でより道具的に使える靴が欲しかったという方、ぜひこの機会にご検討ください。 念のため、おなじみの企画商品「旅チャッカ」との違いに関してお伝えしておきます。 1つ目は、インソールの違いです。 旅チャッカは、数日間続けて履けるようにインソールを取り外して交換することができますが、今回のこちらの商品は取り外すことができませんが、厚くて懐の深い履き心地の「履き心地を重視した仕様」になっています。 2つ目は、お選びいただけるデザインと革の違いです。 ご紹介しましたとおり、今回の仕様ではデザインや革をそれぞれ数種類からお選びいただけます。 さらに、革に関しましてはより雨に強いものを選んでおります。 3つ目は、コンセプトの違いです。 お伝えしております通り、今回の企画商品は通常使用のハンドソーンウェルテッドと同じように日常に履くことを考えており、そこに雨の日でも気兼ねなく履ける要素をプラスしています。 これまでのブラックラピドと比べて見えない部分の仕様を変更しており、履き心地もこだわりを持っていますので、長時間歩くようなときにも快適に履いていただけることと思います。 このような仕様になっておりますので、旅チャッカをお持ちのお客様にも、履いていただきたいと思っています。 皆様からのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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elbamatt

余談ですが、今日6月5日は今日は環境の日だそうです。 朝からラジオでは、環境についての話ばかりでした。 以前に比べると、世の中的に環境に対する関心が高くなっていて、レジ袋もそうですしストローもそうですし、結果的に良いか悪いかということはひとまず置いておいて、みんなで環境に関心を持つということはとっても良いことだと思います。 オーダーメイドの靴に関して言えば、基本的に少量生産でオーダーを頂いてからそのお客様だけのために作るので、大量生産による廃棄の心配はありませんし、ご希望ンに沿ったものを作るので気に入って永く使っていただけることが多いので、廃棄の面では非常にメリットがあります。 しかしながら、工場での大量生産に比べれば生産効率は低くなるので(それでも合理的に作れるように頑張っていますが)、効率という点では大量生産にはかないません。 ですが、最近は工場でも少量生産が増えているらしく、そうなるとオーダーメイド靴は効率に於いても思っているほどのデメリットがないのではないかと思っています。 いずれにしても、一長一短ではありますが、材料を大切に使うというところまで考慮すれば、オーダーメイドの少量生産に軍配が上る可能性はかなり大きいと思っています。 さて、余談が長くなりましたが、今日は革の話です。 工房の倉庫の中で探しものをしていて、今の時期にはちょうど良さそうだと思って出してきました。 Tempesti社のELBAMATTです。 色名は、FIENOと言います。 ざっくりと言ってしまえば、ちょっと落ち着いたオレンジ色という感じです。 イメージ的にはレッドウィングのアイリッシュセッターのあの色に近いかもしれません。 最近は、スーツでお仕事に行く必要のない方が多くなっていて、そんなときにボタンダウンのシャツ+チノパン+さてどんな靴を履こう?ということになったときに、この革で作ったちょっと上品なカジュアルの靴がぴったり合います。 ボタンダウンのシャツ+チノパン+黒の革靴だと、ちょっと重くなってしまいますし、かと言ってスニーカーでは大人の服装にしてはあまり好ましくないような気が・・・。 ボタンダウンのシャツ+チノパンじゃなくても、カジュアルなスタイルでお仕事をするときの靴って、じつはなかなか難しいですよね。 こんな感じの革で作ったチャッカブーツやフルブローグのシューズなら、イイ感じに働く大人のカジュアル感が出せるような気がします。 ちなみに、革の厚さは1.6ミリでまぁまぁ厚めです。 そしてもうひとつ、同じELBAMATTのFIENOですが型押しのバージョンです。 ELBAMATTは比較的オイルを多めに含んでいる革なので、熱をかけて型を押すと若干色が濃くなります。 これが結果オーライで、良い感じに重みと深みが出ているようです。 シボの型はこんな感じで、落ち着いていてとっても品のあるシボです。 スムースのタイプにしても型押しのタイプにしても、どちらもそれぞれに個性があって、プレーンのチャッカブーツやギブソンブーツなどを作っても格好良いですし、穴飾りを目いっぱいに開けたフルブローグなども格好良さそうです。 ぜひこんな革で足に合った格好良い靴を作ってみたいという方、一度工房で革の実物をご覧になってご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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点検でプチリペア

カテゴリー: @ Work:アットワーク

メンテナンス

下の写真は、今日お越しいただいたお客様のNさんの靴です。 靴の点検のためにお越しいただきまして、何足かお持ちいただいた中の2足がカカトのトップピース交換が必要なタイミングになっていて、なおかつどちらも履き口のステッチが切れてしまっていました。 Nさんは、ギリーシューズがとっても履きやすいとのことで使用頻度が高く、修理が必要だったのはどちらもギリーシューズでした。 カカトのトップピースの修理だけでしたら、その場で仕上げてお返しすることが出来るのですが、ステッチまでとなるとお預かりしてじっくりと丁寧に仕上げたいのです。 こちらのギリーシューズは、ドッグテイルの横に亀裂が入ってしまっていたため、履き口の糸を広めにほどいて補強のテープを入れ、またステッチをかけるという修理メニューでしたが、Nさんの場合は履き口の糸が切れやすいので、後ろの8センチだけダブルステッチにしておきました。 切れてしまったところはくっつけることはできませんが、見えない部分に補強が入っているのでとりあえず問題ないと思います。 カカトのトップピースも新しくなって、またたくさん履いていただけそうです。 先日も一部のお客様には靴の点検のご案内をお送りさせていただきまして、何名かのお客様にお越しいただきました。 Nさんもそのおひとりです。 カカトのトップピースの修理だけでしたら、お近くの修理屋さんにお持ちいただいて修理をしていただければよいのですが、シューリパブリックの靴のフィッティングの確認や何か問題の解決などが必要な場合には、ぜひ私どもの工房にお越しいただいて一緒に解決していきましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴クリームのフタ

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

靴クリーム

通常、乳化性の靴クリームを使って靴の手入れをするときに、クリームの量は片足につきコーヒー豆1つ分程度に抑えましょうということを言われます。 コーヒー豆1つ分ていうと、かなり少ないですし、それでどうやって片足に行きわたらせるのかもちょっと気になりますよね。 こちらは、私が普段使っているモゥブレィのシュークリームジャーです。 このクリームを使う時に、皆さんはこれを使っていますか? クリームのフタです。 このフタの裏側は、わざわざこんなふうに銀色の紙のようなものが貼ってありまして、ここに適量のクリームをとって使えるようになっています。 分かりやすいように、先にここにコーヒー豆ひとつ分程度のクリームをとって、それを靴にまんべんなく塗ってあげればOKということになります。 じつは、私は靴の仕事をしていても、このことを知ったのは仕事を始めて何年か経ってからでした。 私のように知らなかったという方がいらっしゃったらこの機会に知っていただければいいなって思いまして、今日書かせていただきました。 適量のクリームをここにとり、私の場合はキッチン用のスポンジを小さく切ったものを使って靴にまんべんなく塗り、その後ブラッシングをしています。 これで塗りすぎることもなく、もし残ってもまた次回使えるので非常に合理的です。 でも、なぜ靴クリームはたくさん塗ってはいけないのかご存じですか? 靴クリームは栄養補給の成分も含んでいるので、たくさん塗ったら革にとって良いのではないかと思うのですが、じつはちゃんと理由がありまして・・・、 靴クリームには栄養補給の成分も確かに入っていますが、ツヤを出すためのロウも入っていまして、そのロウを革にたくさん塗ってしまうと革の中に染み込んでしまい、その後時間が経つにつれてロウが少しずつ硬化し、革も硬化させて表面の亀裂の原因になってしまうのです。 せっかく靴を良い状態に保とうとしてクリームを塗っているのに、革に亀裂が入ってしまうのは困りますよね。 なので、クリームが古くなる前に定期的にクリーナーなどを使ってクリームを落としてあげることが大切なのです。 革を良い状態に保つためには、月に1度くらいの割合でデリケートクリームで保湿をし、そのほかに色のついた乳化性のクリームを使ってメンテナンスをしてあげるようなやり方が良いでしょう。 デリケートクリームだけだと、確かに栄養の補給はできますが、表面の保護としてはちょっと役不足が否めません。 メンテナンス用品を上手にバランスよく使って靴を良い状態に保ってあげることが大切です。 メンテナンスに関しては、絶対にこれが正解ということはなく、皆さんいろいろと考えがあると思いますので、納得できるやり方を実践しましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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YouTube初編集中

カテゴリー: @ Work:アットワーク

動画

これまでは、YouTubeは私が動画を撮って編集は全て広報担当さんに任せていたのですが、今回は広報担当さんはウェブサイトの製作で忙しいとのことで、私が編集をすることになりました。 私は決してPCを使えないわけではなく、デジタル音痴でもなく、単にこのソフトを使ったことがないだけなので、いろいろ学びながら編集をしています。 編集をやる前は、全くわからない世界に足を踏み入れるような感じだったので雲をつかむような感覚でしたが、実際にやってみるとカットしたりテキストを入れたりするのは全然問題なく、それよりもセンス良く作り上げることの大変さを実感しています。 とりあえず、ある程度のところまでやったらあとは広報担当さんがやってくれると言い出しているので、だいぶ安心しました。 今回の動画は、以前の動画と比べて私のカラーが色濃く出ているはずなので、ぜひお楽しみにお待ちください。 明日も明後日も次の動画を撮る予定です。 いろいろと伝えたいことがあるのですが、ただ単に編集で詰まっているだけです。 慣れればもう少し早く進められそうですが・・・。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 久しぶりに、何の予定もないのんびりな休日です。 なので、家庭菜園の手入れをしてみました。 ちょっと見にくいかもしれませんが、収穫が遅れて大変なことになってしまった野菜を掘り起こして、4列ほど畝を作りました。 もう、これからの時期は雑草との勝負なのでほぼ毎週のように草取りをしないと大変なことになってしまいそうです。 実際に左の方には1か月くらい前にトマトやナスの苗を植えたのですが、すでに草に覆われ始めています。 今回蒔くこうと思っているのは、今の時期でもOKな野菜たち。 毎年小松菜は欠かさずに作っていて、家族にはもういらないと言われ始めていますが、あればあったでちょっと採ってきてご飯のおかずやみそ汁の具材になるので、とっても便利なのです。 そして・・・、 義父からもらったスイカの苗。 こちらはもう少し成長してから植える予定です。 今の家に引っ越してもうすぐ3年になりますが、ここでは本当にのんびりとした生活になりました。 ここの近所にはアメリカンな人たちがたくさん住んでいるようで、週末には庭でバーベキューをしてる人や、夕方から友人を招いてパーティーをしているファミリーなど、本当にここは加須なのか?と思うほどです。 今は、ただでさえ仕事においても生活においてもオーバースペックなことを要求され、昔のようなのんびりの生活を送ることが難しくなっています。 PCが普及し、DXが進化して世の中が便利になっていくというけれど、本当に私たちひとりひとりにおいて本当に便利で幸せな世の中になっているのだろうかと考えてしまいます。 なんか、こんなすごい勢いで世の中が進化していくと、それについていこうとするだけでもう大変という人たちが増えてしまうのではないかと心配です。 高齢者の方々がスマホやPCを使えないことで、便利な世の中から取り残されてしまっているのは、ある意味本末転倒のような気もします。 まぁ、だからと言って昔のようなネットのない世界にはもう戻れませんから、やっぱりある程度は世の中の進化について行かないといけないわけですよね。 これがもっともっと進化すれば、特別なスキルがなくても世の中についていくことができるのでしょうね、そうなることを期待しています。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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