もうすでにお付き合いが永いお客様であれば、あまり細かい説明をしなくても・・・、
「今回はこんな仕様で・・・。」
という感じで仕様が決まってしまうわけですが、それってあくまでも私たちの都合なので、もしかしたらこれからお越しいただけるかもしれないお客様に向けて私たちシューリパブリックの都合ということでウェルトの仕様のことをお伝えしておきます。
具体的にどんなことかというと、タイトルにも書きました通りダブルウェルトとシングルウェルトのことです。
ダブルウェルトとは、
こんな感じでウェルトがカカトの周りまでぐるりと一周している仕様のことで、だし縫いというソールを縫い付けるスティッチも一緒にぐるりと一周しています。
これに対してシングルウェルトとは、
このような仕様で、ウェルトはカカトの方まで来ていなくて、だし縫いもカカトの方まで来なくて途中で終わっています。
それぞれ一長一短があって、一般的なビジネスシューズはシングルウェルトのものが多いのですが、絶対にそれじゃないといけないということではなく、なんとなくそういう傾向がある程度の話になります。
それで、これらのウェルトの仕様が何なのかということなのですが、じつはお選びいただくラスト、もしくはお持ちのラストによってシングルウェルトの仕様をお選びいただけないということが出てくるという話になります。
基本的にビジネス用のラスト(SRDやSRF)には、シングルウェルト仕様にするために必要な鉄板がついているのに対し(こんな感じ)、
そのほかのラストには鉄板がついていないためにシングルウェルト仕様にする事ができません。
繰り返しになりますが、鉄板の有無はあくまでも私たちシューリパブリックの都合なので、お選びいただけない仕様をご希望されるお客様には本当に申し訳ないのですが、製作において鉄板がないことでのメリットもあるためこのようなことになっています。
ただ、毎回お客様にお越しいただいた時に詳細に関してご説明するようにしていますので、細かいことを覚えていただく必要はなく、シングルウェルトを選べないこともある程度に知っておいていただけると嬉しいです。
ダブルウェルト仕様に関しましては、どのラストでも問題なく製作することが可能です。
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