余談ですが、最近は心から欲しいモノが無くなってしまって、そりゃ現実を無視してポルシェターボとかケーターハムスーパーセブンとか、そういう非現実的なものは欲しいという気持ちはありますが、現実を考えると欲しいよりもその後の問題の方がマイナスになりそうなのでそれは置いといて、
カメラにしても昔初めて一眼レフを買った時の感動のようなものってたぶん今ではなくなってしまっていて、その時よりもずっと高価な一眼レフを買ったところであの感動は得られなそうです。
初めて買ったクルマだって、27万円の中古車だったけれどすごくうれしくて、ほとんど毎日走り回っていました。
ある意味、お金でそんな幸せを買うことができた頃って、本当に幸せだったと思います。
今、メインで使っているカメラがペンタックスのKPという2017年のモデルなんですが、それよりももっと新しいモデルが出ているけれど、新しいからと言って欲しいということはなく、強いて挙げるのならフルサイズのモデルでもっときれいな写真を撮れたらいいなぁって思っている程度で、それが欲しくてどうしようもないということではないので、なんとなく熱が上がりません。
そのうち必要になって買うのだろうと思っていますが、せっかく欲しいモノを買うのにワクワクしないのって、なんかとっても淋しいですよね。
そう思った時に、たとえば皆さんが・・・、
「これ絶対に欲しい、もし買ったら使い倒してやる。それって絶対に幸せだ!」
と思っていただける靴を作りたいと思っていまして、たしかにオーダーメイドの靴はいわゆる既製品のものと比べても明らかに別世界なので履いていただければ世界観が変わるだろうなぁって思っていますが、その中でもさらにメタ世界観変わるモデルとしてオモシロい靴を作ろうって思いました。
じつはそれが今ご注文を受け付けている私たちシューリパブリックの20周年記念モデルなのです。
あまりそういう前触れをやりすぎてしまうと、違った期待を持たせてしまうのではないかという心配もあったので、極力スペックだけをお伝えしておとなしくお伝えしてきましたが、だいたい目標数に近づいてきたのでさらっとお伝えしておきます。
ご興味をお持ちいただけたら嬉しいです。
さて、今日は青い革の話。
青と一口に言ってもいろいろありまして、
主だったものをちょっと出してみました。
手前にあるサンプルの革は、色の比較のためにおいた黒です。
向かって右側は、20周年記念モデルでも使っているMARGOTという革で、これは青の中でもコバルトという色。
本来のコバルトブルーよりも私たちがイメージする金属のコバルトの色に近いのかもしれません。
靴でこの色はかなり珍しく、個性を出すにはとっても適した革だと思います。
そしてこの黒のカットが乗っている革は、King MPのネイビーです。
このネイビーは、いわゆるネイビーという革の中ではやや明るめの色合いですが、こうして似たような色と比べてみるとまぁそこそこ濃いのかもしれません。
この革は、フォーマルな靴を作ってもとってもキレイに仕上がるステキな革です。
そして、こちらの写真で右側に写っているのは、最近よく使っているLondonというスウェードの革のダークブルーです。
スムースとスウェードでは質感がだいぶ異なりますが、色味もダークブルーというよりもやや桔梗色に寄った感じの色で、とっても気品ある色だと思います。
そして、左側の革はELBAMATTのネイビーです。
この革は入荷するたびに色が異なるので何が本当の色なのかいまいちよくわかりませんが、今入っているネイビーはとっても味があってお勧めできる色です。
特にイタリアの革の場合、入荷するロットによって色が全く違うこともあるので、イイ感じに振れた革は貴重なので一見の価値ありです。
昔は青系の靴ってちょっと珍しかったようですが、最近ではオフィスでスーツを着なくても良くなったこともあり、ちょっとだけ崩した服にやや個性のある革靴というスタイルがイイ感じにハマりそうで、そのひとつとしてこういった青系の靴がステキだなぁって思います。
スウェードでも季節問わずですので、1足は持っておきたいですね。
とってもおススメです。
★★★お知らせ★★★
★シューリパブリック創業20年を記念して、こだわりいっぱいの20周年記念モデルを発売中です。詳しくはこちら。グリーンの革は残りあと1足です。
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
★また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。