今日は朝からずっとミシンの作業でした。
昨日も2足分ミシンをかけたのですが、ミシンの作業はデザインによってかなり異なります。
昨日はプレーンのギブソンシューズとストレートキャップ付きのオックスフォードでしたので、だいたい1足当たり1時間ほどで終わりましたが、今日はフルブローグのギリーシューズから始まりまして、その1足目が終わったのが15時過ぎ、続いてもまたフルブローグのギリーシューズだったので2足目は終わらずまだ途中です。
でも、時間がかかるからと言って嫌なのかと言えばそういう訳ではなく、ただ単に時間がかかるだけで作業としてはなかなか楽しいものです。
フルブローグやセミブローグなど穴飾りのあるデザインの場合、穴ひとつひとつを無心になってパンチで開けるのですが、これがなんとも楽しいのです。
楽しいというと私がちょっと変わった人のように聞こえるかもしれませんが、何も考えずに集中できるのが心地よい作業なのです。
そんな穴あけの作業ですが、穴を開けたらふさがなくてはいけません。
いや、穴をふさぐというよりも、ライニングなどが見えないように目隠しをするというのが正しいですね。
皆さんあまり意識したことがないかもしれませんが、フルブローグなどのデザインは、目隠しが必要なのです。
例えばこのパーツ、履き口からフェイシングにかけて穴が空いていますが、この裏側はどうなっているのかというと・・・、
こんな感じになっています。
穴が開いているラインに合わせて革をテープ状に裁断し、それを薄く漉いてパーツに貼り付け、ミシンをかけて固定するのです。
この作業が結構大変で、穴あけとこのテープ状の革を作って縫い付ける作業で、だいたい2~3時間くらい余分にかかります。
この余分に時間がかかることは、そのぶん私が無心になって作業をする事ができるわけですが、私が無心になっていても誰からもとがめられることがないので、私としてはとても心地よい時間なのです。
今回のグループには、まだあと1足セミブローグのブーツがあるので、また明日の午後あたりに無心になれそうです。
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