クリッキングの裏事情

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


革を裁断する作業をクリッキングと言います。

クリッキングの際には、パターンとパターンを上手に組み合わせてなるべくムダのないようにします。

ただ、革には伸び方向と言って引っ張ると延びてしまう方向があるため、上手に組み合わせてムダのないようにしつつ、つま先⇔カカト方向には伸びないように型を入れるというのがクリッキングの鉄則です。

クリッキング

こちらは、私たちが普段使っている黒いキップの革です。

こうして見てみるとなかなかキレイな革なのですが、どうしても革にはキズがつきもので、よくよく見てみると・・・、

クリッキング

こんなキズであったり、

クリッキング

こんなキズがあったりします。

当然ながら、靴にこんなキズがある部分は使えませんので、キズのある部分を上手に避けてクリッキングをします。

参考までに、革には等級がありまして、その等級の高い低いは生地のクオリティや仕上がり具合などではなく、キズの多い少ないで決まるということを、革問屋さんから聞いた事があります。

さらにクリッキングで気を付けなくてはいけないことがありまして、

クリッキング

こういう部分や、

クリッキング

こんな部分は特別なパーツ以外には使い道がないので、クリッキングの際には避ける必要があります。

これらは何かといいますと、人間でいう脇の下に当たる部分です。

人間でもおそらく似たようなことが言えると思うのですが、この辺りは伸びたり縮んだりしていた部分なので、革が薄くて伸びやすいという特徴があり、クオリティとしては非常に低いので使えないのです。

唯一使ってよいパーツは、ベロです。

ベロは、以前にも書いたことがあるのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、靴ヒモで足の甲が痛くならないようにするためのパーツなので、柔らかいほうが都合が良いのです。

そして最後にもいひとつ。

クリッキング

首回りです。

この部分には牛が前を向いたり、もしくはご飯をためるために下を向いたりしたことによるグロースマークという深いシワが入っていて、基本的に見える部分には使えません。

クリッキング

グロースマークのシワは、結構深いです。

クリッキングの際には、これらの使えない部分を避け、向きや組み合わせを考えつつ作業をしなくてはいけません。

そして、1枚の革の約3分の1は靴には使えなかったり、パーツとパーツの隙間であったりしてゴミになってしまいます。

なかなか厳しい話です。


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