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ソボクナギモン

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


今や多くの方々が普通に履いている靴ですが、

世の中の流れはパーソナライズの方向へと向かっています。

なので、もっと合理的に簡単に一人一人に合った靴を作ることができないものかと考えてしまいますよね。

たとえば、ユーザー一人一人が自分のラスト(木型)を持っていて、靴屋さんがそのラストに合うアッパーを売っていて、

組み立て屋さんが靴にしてくれるとか。

私の理想です。

ちなみに、アッパーとはこういうモノです。

これをラストに乗せてギューっと引っ張って、それが靴になります。

アッパーは、大きめのモノを作っておいて、大は小を兼ねるということでどれにも使える・・・

と言うわけにはいきません。

じつは、靴(足)のサイズに合ったタブまでの距離というのがありまして、

この距離は靴を履くときに重要な数値であったり、屈曲する際に重要な数値であるなど、サイズによってすべてミリ単位で合わせてあります。

また、ラスティング(釣り込み)の際には、アッパーが大きすぎてもダメですし、もちろん小さすぎてもダメなのです。

考え方はいろいろあるかもしれませんが、私がかつて働いていた工場では、

アッパーの大きさは+2mm、-0mmという精度で作らないといけなかったように記憶しています。

なかなかシビアです。

それなら、幅だけでも大きめヤツを作っておいて大は小を兼ねるということにすればよいのではと思うところですが、

これもやはりダメで、

幅が大きくなると、このタブとタブとの距離が広くなり、大きすぎるアッパーを使ってしまうとタブの位置が本来あるべきところからずれてしまうのです。

ラスティングをしたときに、靴の下側に回り込む部分の革のことをつり込みしろというのですが、

このつり込みしろは大きければよいというわけではなく、大きすぎるアッパーは大きなしわの原因になったりすることもあって、

つり込みしろはかなり精密な作りが要求されます。

なので、大きめのアッパーでサイズを兼用して使うというのは、実際には非現実的なことになってしまうのです。

もし、兼用サイズのアッパーができるのであれば、1足ずつパターンを製作する手間も省けますし、

1足ずつ手作業で裁断する手間も省けますから、結果的にはかなり合理的な作りができて、もっと身近な価格になるのですけど、

今のままのつくりだと、ちょっと難しいということになります。

これは、今後の改善に期待するか、率先して革新的な作りの靴を考え出さなくてはいけませんね。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

5月25日(土)と26日(日)に、Rifare仙台一番町店さんにてイベントを開催いたします。

Rifare仙台一番町店さん におけるイベントは、今回が初めてとなります。

イベントの内容は、お客様の足の計測(有料)と、ご希望があればオーダーメイド靴のご注文を承ります。

開催時間は、店舗と同じく11時~20時です。

【 お知らせ 2 】

6月2日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお伺いする予定です。

11時のオープンから19時のクローズまでずっとおりますので、足の計測をご希望の方、靴のオーダーをご希望の方、

靴のことに関してご質問のある方、そのほか特に用事がないけど興味があるという方、是非お気軽にお越しください。

【 お知らせ 3 】

6月8日(土)に、Rifare恵比寿店さんにてイベントを開催いたします。

Rifare恵比寿店さんでは、久しぶりのイベント開催です。

お近くの方、ぜひお気軽にお越しください。

【 お知らせ 4 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。


 
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