先日、お客様のIさんよりオールソール交換修理の靴をお預かりしました。
この靴は、約5年前の私たちシューリパブリックの15周年記念モデルで、ということは5年ほど履いていただいているということになります。
今回のご依頼は、オールソール交換修理のほかに少しフィッティングが緩くなったとのことで軽くラスティングの増し引きも一緒にご依頼されています。
この作業は時々ご依頼いただくものの、なかなかこれが難しいことが多く、たとえばガッツリ痩せてしまって靴がとっても緩くなってしまったという場合だと、増し引きをやったとしても引ききれなかったりしますし、逆にほんのちょっとだけ引くという場合は、ウェルティングの針穴が近いところになってしまって裂けてしまう可能性があり、それもまたリスクがあってできないのです。
なので、多すぎず少なすぎずという、限られた条件の場合のみ対応できるという作業になります。
今回ご依頼いただいたIさんは、数年前に一度怪我をされて片方の足の数値がちょっと変わっていて緩くなってしまっているので、ある意味イイ感じの増し引きができる条件になっていました。
こちらが増し引きをしてウェルティング、そしてボトムフィラーからソールを取りつけるところまで進んだ靴です。
増し引きの多い少ないはあるものの、両方の足に関して増し引きをしました。
特に、このジョイントの部分がたくさん引けました。
引いて余ってトリミングした革。
ほんのわずかの変化とは言え、改めてラスティングをしたようなものなので数日はラストを入れたままにしておき、靴が落ち着いたころにラストを抜いてだし縫いへ進みます。
完成はもう少し先になります。
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