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㎇

東日本に住む私たちにとって、3月11日は絶対に忘れられない日です。 東日本大震災から、今日で13年。 あの時は、都内で働く多くの方が帰宅困難になり、それでも歩いて帰ろうとする人や、途中で自転車を買って帰る人、靴を買って帰る人もいました。 幸いにも私は職場と自宅が近いので、歩いて帰ることができましたが、帰宅してもしばらく電気がつかなくてキャンプ道具のランタンを出してきたのを覚えています。 今思えば、あの震災で学んだことがたくさんありました。 道具があっても使えなければ役に立たないので、日ごろから使えるようにしておくこと、いつ何時に何があるかわからないので、どんな時でも歩けるようにしておくこと。 震災をきっかけに靴のご注文をいただくようになったお客様もたくさんいらっしゃいますし、すでに私たちシューリパブリックの靴を履いていたお客様からは、この靴のおかげで難なく歩いて帰ることができたとお礼のご連絡をいただくこともありました。 お客に立てたのであれば、本当に良かったです。 あれから13年が経って、情報を入手しやすくなり、私たちの意識も高まり、条件としては多少なりともよくなっているのかもしれませんが、私たちは13歳年をとり、当時に比べると身軽に動くことができなくなってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。 やはり自分の身は自分で守らなくてはいけません。 いざという時に、走って逃げられるようにしておかないといけません。 水や食料などの備品は当然のことですが、自分の身体もしっかりと準備しておく必要があります。 全てを災害のために備えて生活するべきとは言いませんが、困った時に困らないようにしておくのは最低限のことだと思っています。 いつ何が起こるかわからないから、もしものために歩ける靴を日頃から履いておきたいものです。 長距離を歩くのなら、ブーツが最適です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

私たちシューリパブリックで製作するハンドソーンウェルテッドという製法の靴は、カカトやソールを交換して永く愛用できることがひとつの特徴となっています。 今回はこの靴を使ってご案内していきます。 だいたい多くの方がまず先にすり減ってくるのがカカトの部分。 カカトの外側から接地する方が多いので、ほとんどの方が外側から減ってきます。 時々・・・、 「自分は歩き方が良くないのかも?」 と気にされる方もいらっしゃいますが、外側からすり減ってくるのは普通ですし、どこからすり減ってきてもさほど気にする必要はないと思います。 このカカトですが、接地面のゴム(トップピースと言います)が最初は厚みが9㎜ほどありまして、これがすり減ってきて一番薄くなっているところで残り2㎜というタイミングが交換のお勧めの時期になります。 この線ギリギリまで履いてしまう方もいらっしゃいますが、結構これが積み上げにダメージを与えてしまうので、トップピースは若干のゆとりを持って交換することをお勧めします。 カカトの修理は、お近くの修理屋さんにお願いしても結構ですし、私たちシューリパブリックにお持ち(お送り)いただいても結構です。 そして、今日一番お伝えしたいことなのですが、歩き方の関係でつま先がすり減りやすい方もいらっしゃいます。 つま先に関しましては、この部分だけの修理は私どもではできないので、修理屋さんにお願いしていただくことになります。 その際に、修理屋さんにお伝えしていただきたいとこがあるのですが、 このウェルトとソールの接着に関して、最近は多くの靴において強力な接着剤を使っていることが多く、だし縫い(ウェルトとソールを縫っている縫い)の糸が切れても、極端なことを言うとだし縫いがなくてもソールが剥がれないという作りになっているのですが、 私たちシューリパブリックでは、ウェルトとソールの接着はだし縫いまでの仮留め程度の接着しかしていないため、だし縫いの糸が完全に切れてしまうとソールが剥がれてしまいます。 その点を踏まえて、修理屋さんでつま先の修理をする場合、削れたつま先を斜めにスライスするように削り落とし、その部分に新しい底剤を接着するという方法をとることが多く、そのやり方だとだし縫いの糸が切られてしまっているので、履いているうちにつま先がパッカリと口を開けてしまうのです。 なので、もしつま先の修理をするときには、修理屋さんに次のことをお伝えください。 ・ソールの接着は仮留め程度しかしていないこと。 ・つま先を補修するときには、だし縫いをかけてほしいこと。 このようにお伝えいただければ、修理屋さんはすぐに理解してくれます。 私たちとお付き合いのある修理屋さんにはお伝えしているのですが、まだお伝えできていない修理屋さんもありますので、ひとことお伝えいただけると安心です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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KUDU

一昨日にお知らせしましたとおり、ほぼ入荷は絶望的と思っていたチャールズFステッド社のKUDUの革が奇跡的に入荷しました。 本当に革屋さんに感謝です。 そして、今回入荷した3色のうち、私が詳しくご紹介したサンドベージュが思いのほか人気で、私の一押しのスモーキーグレーはそこまでの人気ではないという状況です。 まぁ、皆さんそれぞれ好みというのもありますし、今回はたまたまほしいと思っていた色がサンドベージュだったという方もいらっしゃるかもしれませんので、それはそれで良しとしましょう。 ただ、このスモーキーグレーが本当に格好良い雰囲気なので、ぜひこれは皆さんにしっかりと見ていただきたいと思っていたところ、さらにお客様からスモーキーグレーをもう少し良く見せてほしいというご連絡があり、それならばということで本日改めてご紹介させていただきます。 この感じは先日の写真とほぼ同じになります。 背筋の部分にやや深めのシワが入っていますが、靴の裁断においては通常は背筋をまたいでパーツをとることはなく、確かにこの場合は深めのシワが入ることはあるかもしれませんが、その場合はパーツの端っこの方になるかと思います。 ただ、背筋以外にも深めのシワがあり、それは雰囲気だしでどこかに入れるということはあります。 色と質感はこんな感じになります。 グレーと言っても、実物はこれよりも若干ですが濃くなっていて、その名の通りスモーキーグレーというのがピッタリな色です。 この個体はシワが多くて、こういう雰囲気がお好みの方にはもう最高の出来なのではないでしょうか。 なので、シワの入り方はそのままといったところです。 じつは、このスモーキーグレーは今回は2枚入荷していまして、こちらが2枚目の方です(どっちが1枚目ということもないのですが・・・)。 こちらは、先ほどの1枚目と比べると若干シワは弱めで、また違った雰囲気の靴になりそうですね。 いやぁ、これって本当に悩みますよね。 シボが強めの革でフルブローグのブーツを作って、こちらのシボが弱めの革ではプレーンのチャッカブーツを作りたいというのが私の個人的な希望です。 ちなみに、革の裏側はこんな感じでとってもキレイです。 このまま裏側を使ってスウェードということにしても良さそうなくらいとってもキレイです。 革の裏側がキレイな生地は、元々の厚さがそれだけ厚くて生地がしっかりしていて良いものということの表れなので、この革のように2.5㎜も厚さがあってこんなに裏がキレイということは、かなりミラクルだと思います。 ちなみに、この革を作ったチャールズFステッドという会社はイギリスの有名なタンナーさんで、特にスウェードなどの起毛の素材を得意としている会社です。 もしかしたらと思って、KUDUの革をもう少し買えないかと調べてみたのですが、革屋さんが行っていたとおりKUDUの生地そのものの入手がもうできなくなってしまっているようで、私が調べた限りではすべて売り切れでした。 チャールズFステッドのKUDUの革って、しっかりしているのに当たりが柔らかくて、言い過ぎかもしれませんが嫌いでなければ非の打ち所がない素晴らしい革です。 ウチの家内も欲しいと言っていましたし、正直私も欲しいです。 私だったら、迷わずフルブローグのブーツですね。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ヌバック

昨日ご紹介したKUDUの革は、皆さんとっても興味をお持ちのようで、もうすでに完売してしまった色もあります。 この機会にKUDUの革で作ってみたいという方は、お早めにご連絡ください。 さて、今日はそのKUDUと一緒に入荷したこちらの革をご紹介します。 黒のヌバックです。 ちなみに、スウェードとヌバックの違いですが、スウェードは革の2層目の生地であったり、もしくは1層目の裏側であったりしますが、内部の層の部分を起毛させた素材です。 それに対してヌバックは1層目の表、つまりギン面を起毛させた素材になります。 そんなヌバックですが、最近はあまり見かけることがなく、ちょっと珍しかったので購入してみました。 色は、本当に真っ黒で、漆黒と言っても良いくらいの黒です。 防水処理を施してあり、使い方によってはとっても使いやすい靴になるかもしれません。 革はどちらかというと柔らかめで、プレーンの靴にはちょっと難しいかもしれませんが、逆に硬い靴が苦手という方には適していると思います。 私が考えているイメージでは、コンビのフルブローグなどを作る際に、ヴァンプ(甲の部分のパーツ)に使うと屈曲の際に柔らかくしなやかに曲がるので柔らかい履き心地の靴になるとか、もしくはこのヌバックだけでフルブローグやセミブローグを作ると、派手なデザインなのにその派手さが表に出ないイイ感じに控えめな靴になるなど、このヌバックの素材の特性を生かしていろいろと活用できそうです。 革の厚みは1.4㎜。 厚さは問題ナシ。 先ほども書きましたが、防水加工が施された革なので、突然の雨でもさほど心配は要りません。 ちょっとおもしろい革なので、使い方はあなた次第。 かつて、黒のスムースと黒のヌバックのコンビの靴を考えたことがあるのですが、同色異素材のコンビもなかなかステキです。 おもしろいアイディアが思いついて、ぜひこの革で作ってみたいという方、ご連絡お待ちしています。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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KUDU WAXY

先日、いつもお世話になっている革屋さんの営業さんから電話があり、KUDUの革が出てきたが買いませんかとのことでした。 聞くところによると、何らかの事情でもうKUDUの革を作ることができなくなっているそうで、それならもう最後のKUDUになるかもしれないと思い、迷わずに購入し、今日届きました。 ちなみに、こちらはチャールズFステッドの KUDU WAXY というものです。 前回は確かWAXY KUDU と書いてあったような気がしますが、いずれにしてもチャールズFステッドの製品であることは間違いないようです。 そして今回入荷したものがこちら。 3色入荷したうちのひとつ目である「サンドベージュ」です。 見ていただいてお分かりになるかと思いますが、ところところに穴が空いていて、それがなければ2足分はとれたかもしれないのですが、これだと確実なところでは1足分ですね。 あとは、コンビなどで使う場合に部分使いとして使えます。 色味は、だいたい実物通りに出ているのではないかと思っています。 何度かホワイトバランスを調整して、ほぼほぼ実物に近い色にしました。 KUDUの特徴でもあるこのシミも、なかなかイイ感じに入っています。 一応シワの入り方を確認しているのですが、シワはほとんど目立たず。 穴のほかにちょっと深めのシワがありますが、元々この部分は靴では使わないので問題ナシ。 革の厚さは、なんと2.5㎜もありました。 確かにふっくらしていると思っていましたが、これほど厚いとは思いませんでした。 KUDUの革は、厚さがあっても比較的しなやかで、それでいてしっかりと足をホールドしてくれるので、履き心地や安心感を求めるのであればとってもおススメです。 そして、その安心感はこの厚さがあってこそなのです。 2色目は、「フォレストグリーン」です。 以前に入荷したグリーンとは色味が異なり、まさに深い森の緑というその名の通りの色合いです。 この革も、基本的に先ほどのサンドベージュと同じなのですが、こちらのグリーンの方がやや小さく、 こんな感じで結構深いシワがあるため、こちらは完全に1足分です。 色はとってもキレイですよね。 緑好きにはたまらない色です。 そしてこちらも厚さは2.5㎜。 3色目は、「スモーキーグレー」です。 その名の通りスモーキーなグレーです。 この革に関しては個性的なシワが入っているので、この部分は靴に使いたいと思っています。 こういうのって、やっぱり革の味が出ているからこそ格好良いという素材なので、この部分はぜひ使いたいですね。 こちらも厚さは同じく2.5㎜になります。 このスモーキーグレーのみ2枚入荷しましたので、これなら3足分はとれるのではないかと思います。 これらの革を使って靴を作りたいという方、お早めにご連絡ください。 お取り置きは1か月とさせていただきます。 関西方面にお住いの方は、次回神戸のSUNさんにうかがう予定がまだ決まっていないので、ご相談ついでにご連絡ください。 ちなみに、私が個人的に欲しいのは、スモーキーグレーです。 かなりやばいです。 グレーのフルブローグブーツ、格好良さそうです。 現時点の残は・・・、 サンドベージュ: 完売 フォレストグリーン: 完売 スモーキーグレー: 残1足 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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モンキーブーツ

少し前から扱い始めたWREN’Sというブランドのメンテナンス用品がなかなか思っていた以上に良くて、工房にいらっしゃるお客様にお勧めしています。 元々悪い商品ではないことはわかっていて、そのうえで香りがとっても良かったので、どうせなら良い香りがする靴クリームの方が楽しいのではないかと思いまして入荷するようになったのですが、このサラっとした感じやしっかりと革を守ってくれる感を感じられて、改めてそのクオリティの高さを実感しています。 レザークリームという商品なのですが、基本的に乳化性の靴クリームなので、普通に使っていただけます。 ただ、色の展開がやや少なめで、私が見たところではグリーンがあったらよかったのにと思っています。 さて、皆さんしっかりと靴のメンテナンスをしてくださっているようですが、靴のご注文の時には丈夫な革というご指定をいただくことがあります。 丈夫と言ってもとらえ方がいくつかあるのですが、ぶつけてもキズが付きにくいということや、キズがついても足が怪我をしないということ、もしくは年履いた時にまだキレイな革ということもあって、毎回お客様が何をご希望されているのかを詳しくうかがっています。 その中で、結構多いのが年数が経ってもキレイな状態である革というご要望です。 じつはこれ、確かに革のクオリティの多少は関係するのですが、この場合はそれよりもどのように履いてどのようにメンテナンスをしているかというところがとっても大きな要因になります。 毎日履いて靴を休ませていないような状態だと、どんなに高価な革を選んでも、すぐに革がクタクタになってしまいますし、全然メンテナンスをしないでほったらかしだと、革がパサパサに乾燥して場合によっては亀裂が入ってしまいます。 かといって、靴クリームをベッタリと塗りすぎていると、革そのものが硬化して割れてしまうこともあります。 理想は、週に一度くらい履いてあとはゆっくりと休ませ、履いた後にはブラッシングをして、月に一度くらいは栄養補給のクリームを塗ってあげるようなメンテナンスをすることです。 こちらは、私が普段履いているモンキーブーツです。 この革は、今ではもう取り扱いが無くなってしまったOld Englang というイタリアの革ですが、10年を優に超えているのにまだまだ元気に活躍してくれています。 あまり大きな声では言えませんが、私はどちらかと言えばメンテナンスはあまりしない方で、やるとすれば年に数回デリケートクリームを塗るくらいですね。 メンテナンスは、しすぎるよりもちょっと足りない程度の方が靴には良いと思っています。 過ぎたるは、及ばざるがごとしがそのまま当てはまるケースです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブリストル

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ブリストル

ハンドソーンウェルテッドの靴を作る際に、ウェルトを手作業で縫う作業がありますが、その時に使う針先をブリストルと言います。 こんな感じのものです。 糸の先に何か針をつけないと縫えないので、糸先を細くしたものを釣り糸に巻き付けて針にします。 なぜブリストルというのかと言いますと、昔は釣り糸ではなくイノシシの毛(bristol)を使っていたそうで、その名残だと聞いています。 私が靴づくりを学んだ頃には、もうすでにイノシシの毛を使うようなことはなく、釣り糸が一般的でした。 日本でも、やはりイノシシの毛を使っていたこともあるようですが、入手が困難になってきたことで、代用として普通の金針(ふとん針など)をライターであぶって曲げて使う人もいるようです。 オウルで開ける穴がまっすぐではなくカーブしているため、金針の場合は曲がっているものが必要になり、ブリストルの場合は自由に曲がるという特性が必要になるのです。 ラスティングとかウェルティングなど、黙々と進める作業は私にとっても合っていて、正確にそしてキレイに仕上げることを考えて作業をしています。 そう考えると、パターンを作る作業にしても、ラストを削る作業にしても、革を裁断する作業にしても、ミシンをかける作業にしても、基本的には黙々と集中してやる作業ばかりなので、ひとりで作業をするのが好きな人には靴づくりはとっても合っているのかもしれませんね。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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hsw

靴の製法に関して、皆さんに伝えたいことがたくさんあって、でもこれがなかなか簡単に伝わらないことなのでもどかしい思いをしています。 私たちシューリパブリックで製作しているハンドソーンウェルテッドインソールには、靴の製法の中でも最も手間がかかる製法のひとつと言われ、それはただ単に手間がかかるのではなく、その手間以上のものをもたらしてくれる、たいへん理に適った製法なのです。 こちらは、今製作中のお客様の靴です。 ハンドソーンウェルテッドは、インソールに加工したリブにアッパーとウェルトを手作業で縫い付けるのがひとつの特徴ですが、それとともに手作業でラスティング(つり込み)をおこなう製法で、天然由来の素材の特徴を十分に引き出しつつ、しっかりかっちりと作り込み、丈夫で永く愛用できる靴を作り上げるのです。 具体的に履き心地に関して言うならば、ウレタンや硬質のスポンジのソールの靴と異なり、硬いながらにも柔らかさを感じられる履き心地が特徴で、そんな靴に慣れると足も鍛えられて強くなり、歩いていて幸せを実感できるようになります。 この感覚が、履いたことの無い方に伝わらないのが本当にもどかしいのですが、こればかりは仕方ないですよね。 逆に、普段からハンドソーンの靴を履いていらっしゃる方にとっては、 「そうそう、そうなんだよ。」 と思っていただけているはず。 靴が格好良いということや、自分だけの靴が欲しいというをきっかけにして、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴の世界に足を踏み入れる方もいらっしゃいますが、じつはハンドソーンウェルテッドの醍醐味は、替えの効かない履き心地なのです。 まだ履いたことのない方は、一度で良いのでハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴を履いて、それらがどんなものなのかを実感していただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギリー&GB

そうなんです、現在私たちシューリパブリックのホームページのリニューアルを進めておりまして、私の担当は靴の写真をたくさん撮るということになっています。 そのために、カメラを手元において製作中の靴の写真を撮ったり、お客様の靴の写真を撮らせていただくようにしています。 また、少し前にレンズを1本買いまして、こちらはシネマレンズというものなのですが、普通のスチールカメラ用のレンズとはちょっと仕様が異なり、オモシロい写真が撮れるかもしれないと若干の期待をしています。 さらには、オールドレンズをつけたカメラも用意していまして、多少なりともノスタルジックな写真を撮ってみたりしています。 こちらは普通に普通のレンズで撮ったものです。 シューリパブリックの工房はよく日が当たるので、こうやってとると思いっきり逆光になり、これはこれでまたイイ感じなのではないかと思っていますが、こうしていろいろと写真を撮ってみると、やっぱり良い機材を使うよりもセンスの良い方にお願いして撮ってもらった方がイイ写真になることがわかりました。 そんなわけで、もしかしたら工房にお越しいただいたお客様に写真を撮るお手伝いをお願いするかもしれませんが、その際にはぜひご協力をお願いします。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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裏ハトメ

ときどき裏ハトメの補修のご依頼をいただくことがあります。 裏ハトメは、表から打つハトメに比べると構造上外れやすく、特に力がかかる部分はどうしても外れやすくなっていると言えます。 こちらが裏ハトメ。 ブラインドアイレットとも言います。 これが外れてしまった時には、 このような打ち具を使って打ち付けます。 ただ、一度外れてしまったハトメをもう一度使うことはできませんので、新しいものを使いましょう。 裏ハトメの打ち方は、このように裏側からハトメをセットしたうえで、下に鉄板などを敷いて表側から打ち具でハトメを潰します。 潰すというよりも、ハトメの足を開くイメージですね。 この状態で、打ち具の頭をハンマーで叩いて完成。 このハトメと打ち具ですが、私たちシューリパブリックで使っている裏ハトメは1700番という品番のものになります。 間違えやすいもので170番というのがありまして、170番の方は少し足が長くなっていて、打ち方が異なりますのでご注意ください。 ちなみに、これらのハトメと打ち具は私が普段お世話になっている丸上さんが楽天に出店していますので、こちらで購入できます。 1700番裏ハトメはこちら。 1700番打ち具はこちら。 ハトメが外れてしまった時にわざわざ持ってきていただいたり送っていただくのは大変なので、ご自宅で修理できるようにしておくと便利です。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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