一昨日にお知らせしましたとおり、ほぼ入荷は絶望的と思っていたチャールズFステッド社のKUDUの革が奇跡的に入荷しました。
本当に革屋さんに感謝です。
そして、今回入荷した3色のうち、私が詳しくご紹介したサンドベージュが思いのほか人気で、私の一押しのスモーキーグレーはそこまでの人気ではないという状況です。
まぁ、皆さんそれぞれ好みというのもありますし、今回はたまたまほしいと思っていた色がサンドベージュだったという方もいらっしゃるかもしれませんので、それはそれで良しとしましょう。
ただ、このスモーキーグレーが本当に格好良い雰囲気なので、ぜひこれは皆さんにしっかりと見ていただきたいと思っていたところ、さらにお客様からスモーキーグレーをもう少し良く見せてほしいというご連絡があり、それならばということで本日改めてご紹介させていただきます。
この感じは先日の写真とほぼ同じになります。
背筋の部分にやや深めのシワが入っていますが、靴の裁断においては通常は背筋をまたいでパーツをとることはなく、確かにこの場合は深めのシワが入ることはあるかもしれませんが、その場合はパーツの端っこの方になるかと思います。
ただ、背筋以外にも深めのシワがあり、それは雰囲気だしでどこかに入れるということはあります。
色と質感はこんな感じになります。
グレーと言っても、実物はこれよりも若干ですが濃くなっていて、その名の通りスモーキーグレーというのがピッタリな色です。
この個体はシワが多くて、こういう雰囲気がお好みの方にはもう最高の出来なのではないでしょうか。
なので、シワの入り方はそのままといったところです。
じつは、このスモーキーグレーは今回は2枚入荷していまして、こちらが2枚目の方です(どっちが1枚目ということもないのですが・・・)。
こちらは、先ほどの1枚目と比べると若干シワは弱めで、また違った雰囲気の靴になりそうですね。
いやぁ、これって本当に悩みますよね。
シボが強めの革でフルブローグのブーツを作って、こちらのシボが弱めの革ではプレーンのチャッカブーツを作りたいというのが私の個人的な希望です。
ちなみに、革の裏側はこんな感じでとってもキレイです。
このまま裏側を使ってスウェードということにしても良さそうなくらいとってもキレイです。
革の裏側がキレイな生地は、元々の厚さがそれだけ厚くて生地がしっかりしていて良いものということの表れなので、この革のように2.5㎜も厚さがあってこんなに裏がキレイということは、かなりミラクルだと思います。
ちなみに、この革を作ったチャールズFステッドという会社はイギリスの有名なタンナーさんで、特にスウェードなどの起毛の素材を得意としている会社です。
もしかしたらと思って、KUDUの革をもう少し買えないかと調べてみたのですが、革屋さんが行っていたとおりKUDUの生地そのものの入手がもうできなくなってしまっているようで、私が調べた限りではすべて売り切れでした。
チャールズFステッドのKUDUの革って、しっかりしているのに当たりが柔らかくて、言い過ぎかもしれませんが嫌いでなければ非の打ち所がない素晴らしい革です。
ウチの家内も欲しいと言っていましたし、正直私も欲しいです。
私だったら、迷わずフルブローグのブーツですね。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。