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今はネイビー

カテゴリー: Leather:革入荷情報

ネイビー

まったくの余談なのですが、少し前にずっと使っていたスーツケースのハンドルが壊れてしまい、今日新たなものを購入しました。 改めてこれまで使っていたスーツケースの色を振り返ってみると、今の仕事をするようになって国内の出張が多くなったために、まず初めに黄色いスーツケース(35L)を購入しました。 1泊の出張ばかりでしたのでかなりコンパクトなものでした。 その後、ちょうど海外に行く用事があって購入したのがとっても派手なオレンジ色のスーツケースで、その少し後には黄色のスーツケースよりも少し大きいサイズの落ち着いた赤のスーツケース(45L)を買っています。 そして、その赤のスーツケースでも荷物が入りきらなくなって、白いメタリックのスーツケース(55L)を買いました。 ちなみに、最近の出張では荷物の量に応じて赤の45Lと白メタの55Lのものを使い分けていたのですが、赤のスーツケースが壊れてしまい、その代わりにと今回47Lのネイビーのスーツケースを買ったという訳です。 私のスーツケース遍歴はじつはどうでもよいのですが、これまでに選んだスーツケースの色がその頃の時代背景というか景気というか、なんとなく私が見た世の中の印象を反映しているような気がしました。 黄色いスーツケースやオレンジのスーツケースを買った頃は、どちらかと言えば少し景気が良くなりつつあった頃で、世の中の流行もちょっとポップな感じだったような記憶があります。 そして、落ち着いた赤や白いメタリックの頃は、東日本大震災の後でもう少し地に足をつけた生き方をしようと言われんばかりの空気感で、以前に比べてベーシックなものが好まれるような時代だった記憶があります。 そして、8年ぶりに今年購入したスーツケースがネイビー。 新型コロナの影響がまだ残る中で、手放しで喜べないけれど少しずつでも着実に成長していこうという気概が感じられ、落ち着いている中にも殻を打ち破っていきたいという時代を色に例えたようなものだと思います。 例えば、一言で青と表現される色にもじつはたくさんに種類があって、緑がかっている青もあれば黒に近い青もあったり、ちょっと柔らかい青もあれば硬い青もあります。 赤も然り。 その時にいいなって思える色は、その時代の文化的背景にも影響を受けていて、たとえ昔から青が好きでも20年前と10年前と今では好きな青が違っているということもあるかもしれません。 私が選んだネイビーは、まさにそんな感じの色です。 いつか何かの時にご紹介しますね。 さて、そんな色の流行もあるのですが、今私がお勧めしたい革がまさにネイビー。 今、私たちシューリパブリックの工房で展示している靴のひとつにこんなモンキーブーツがあります。 少し明るめのネイビーに生地色のウェルトという組み合わせ。 これからの季節に履くのにぴったりです。 どちらかというと、軽やかで優しい雰囲気のネイビーですね。 それに対して、かなりエッヂの効いているネイビーもあります。 それがこちら。 実物をご覧いただくと、もう少しだけ濃い色合いなのですが、いずれにしてもかなり個性が強いネイビーです。 よくよく見てみると、ちょっとメタリックのような色あいです。 シワの入り方もかなり独特というか、ほとんどシワが目立ちません。 イタリアの革だそうで、私も靴の世界に25年くらいいますがこんな革はこのほかに見たことがありません。 とにかくレアでエッヂが効いていて、それでいて靴用の革としては非常に素晴らしいものです。 この革で作る靴のデザインを考えようと思ったのですが、何を作っても個性が際立ちそうなので、ここはあえてベーシックなギブソンブーツとかチャッカブーツをお勧めしたいと思います。 今のところ、残りはあと2足分です。 ご興味をお持ちいただけて、この革で靴を作ってみたいという方、ぜひその旨ご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ハンドソーンウェルテッド

靴の製法はいくつかあり、じつはこの製法の違いは靴の履き心地に大きく影響を及ぼします。 もし、靴がただ履くだけで歩かないのであれば、製法による影響はほとんどなかったかもしれませんが、履いて歩くとなるとこの製法の違いは思っているよりもはるかに大きなものとなります。 靴の製法の中で最も簡単なもののひとつが上物と底を接着するセメンテッドで、逆に私たちシューリパブリックで作る靴の製法であるハンドソーンウェルテッドはもっとも手のかかる製法のひとつと言えます。 こちらは、ハンドソーンウェルテッドの靴のサンプルです。 正直なところ、靴好きの方ならおおよそのことはわかるかもしれませんが、靴にそれほど興味のない方だとその靴がハンドソーンなのかグッドイヤーなのかセメンテッドなのかを見分けるのはちょっと難しいかもしれません。 ともあれ、この靴がハンドソーンウェルテッドなのですが、では具体的に何がどう違うのかというところで、 具体的に言えば、製法とはこの上物とソールを取り付ける方法の違いなのです。 先ほども書きました通り、もっとも簡単な製法ともいえるセメンテッドは、上物とソールを接着しているのに対し、何とかウェルテッドと名の付く製法は、 こんな感じで一度インソールとウェルトと呼ばれるパーツを縫い付け、さらに今度はウェルトとソールを縫い付けるという作り方をしています。 余計なパーツを介して取り付けるよりも、直接上物とソールを取り付けてしまえばよいのにと思うかもしれませんが、じつは基幹となるインソールにウェルトを直接縫い付けること、接着ではなく縫い付けることが安心感のある履き心地につながっているのです。 さらに、ハンドソーンウェルテッドの場合、構造上の都合で非常に厚いインソールを使う必要があり、さらに必要にして十分なコルクのボトムフィラーを入れることができるのですが、これらも快適な履き心地の要因のひとつになります。 また、手作業で行うラスティングと手作業で行うウェルティングがハンドソーンウェルテッドの特徴ですが、この手作業で行うということも素材を生かした優しい履き心地に貢献しています。 モノづくりにおいて大切な、材料と設計、作り方という計画段階のクオリティと、その計画通りに作り上げるクオリティの高さが高い次元でバランスしているのがハンドソーンウェルテッドであり伝統的なイギリス靴だと思います。 ただ、なかなか靴の履き心地って言葉で伝えたところで伝わらないのは十分にわかっています。 そんな靴を買うくらいなら、もっと他に買いたいものがあるという方だっていらっしゃるでしょう。 それは人それぞれ優先順位があるわけですから仕方ないことです。 それでも、やっぱり靴屋としては一生に一度は足に合ったハンドソーンウェルテッドの靴を履いてみていただきたいのです。 初めて訪れた国で感動するように、初めて食べた料理で感動するように、初めて履いたオーダーメイド靴で感動していただけるはずです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ギブソンブーツ

靴が完成して、でもご都合ですぐに渡しできないというお客様の靴を、ちょっと早めにご紹介させていただきます。 今日ご紹介するのはこちら。 ちょっと個性的な革を使って製作したギブソンブーツです。 ギブソンブーツは、例えばスムースの黒い革で作るととってもフォーマルな雰囲気の靴に仕上がりますが、このようなちょっと個性的でラフな感じの革で作ると、全く違う雰囲気になります。 こんなギブソンブーツなら、デニムに合わせたり、カジュアルなパンツに合わせたり、もしくはハーフパンツにだって合わせることもできそうです。 じつはこの革はスウェードにオイルを含ませて、さらにちょっとプレス加工をしたもので、イギリスのチャールズFステッドという会社のものです。 多分今では入手が困難なものではないかと思いますが、私たちシューリパブリックではまだ少し在庫があります。 オイルを含んでいるスウェードなので、さらにもっとオイルを含ませる仕上げをしても良いですし、このままちょっとパサっとした雰囲気で履くのも格好良さそうです。 また、この革はちょっと擦れるとすぐにキズが目立ってしまうのですが、それも手でなでると簡単にそのキズが目立たなくなるという、とっても使い勝手の良い素材です。 革自体はやや重めなので靴自体の重量が重くなっていますが、どっしりとした雰囲気にはマッチしていますね。 このギブソンブーツはもうすぐ納品の予定です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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wren's

余談ですが、ここ最近は旅行で富山に行きたいと思っていまして、いろいろなYouTubeなどを観てリサーチをしています。 特にお気に入りなのが「富山の遊び場TV」で、さほど重要ではないことをたくさんピックアップしてくれて、まさに私のような観光に行って観光地に行きたがらないタイプの人間にはピッタリなのです。 さらにそのつながりで「にいがたTV」の存在も知りまして、こちらもなかなかユルイ感じでローカルな情報を発信してくれています。 私は数年前まで新潟市にあるコージ製靴さんのファミリーセールに不定期ですが出展していまして、さらに新潟にはお客様もたくさんいらっしゃって、少なからず思い入れがある土地なのです。 そして、にいがたTVさんによると、なんと新潟の南口と万代口の歩道が開通したとのことで(この通路の工事のことはお客様から聞いていました)、この行き来が非常に楽になったようです。 その動画がこちら。 新潟にはしばらく行っていないので、駅の周りも大きく変わったのでしょうね。 さて、今日は新たに入荷した靴クリームの話です。 それがこちら。 WREN’Sのレザークリーム(イギリス製)です。 この商品の特徴は、非常に柔らかくビンを傾けたらこぼれ出てしまいそうなほどなのです。 成分は、水分が多くそのほかにビーズワックスやカルナバワックスを含んでおり、非常に伸びがよく私個人的にはツヤよりも栄養補給を重要視した素晴らしい靴クリームだと思っています。 使った印象としては、例えばモゥブレィの靴クリームに比べてツヤでは完全に負けていますが、半分液体のような感じで革にスッと抵抗なく乗ってくれるような印象でした。 これが革に染み込むかか否かと言えば、染み込まないような感じで、あくまでも革の上にしっかりと乗っている感じです。 革に染み込んでしまうクリームはあとが厄介なので、靴のことを考えると染み込まない方が良いと思います。 製品としては非常に優れたもののようです。 そして、もうひとつの特徴が、 香水のような香りがついていて、靴のメンテナンスをするのが楽しくなるというおまけがついてきます。 私がこれまで使ったことのある靴クリームは、どちらかと言えば有機溶剤のにおいや油のようなにおいがするものが多く、いい香りだと感じたのは唯一モゥブレィのクリームエッセンシャルだけでした。 クリームエッセンシャルはフランス製なので、もしかしたら敢えてそういうところを狙っているのかもしれません。 それとはちょっと香りが違うのですが、このWREN’Sのレザークリームも非常に良い香りです。 今回は黒のみ入荷しましたが、赤系のクリームはまたちょっと違ってさらに良い香りでした。 そんなとってもステキなWREN’Sのレザークリームですが、私がこれを知ったのは約1年ほど前のこと。 お世話になっている材料屋さんで扱っていまして、サンプルとしていくつかいただいたのがきっかけでした。 製品としては非常に素晴らしく、価格も抑えられていて良いのですが、1点だけウチで扱うには抵抗になる点がありました。 それは、商品の名前です。 いや、正しく言えばカタカナ表記の名称です。 もし興味がある方は、ちょっと調べてみて下さい。 こちらが分かりやすいと思います。 WREN’Sの日本語表記が「ウレンズ」となっています。 いやいや、決して売れんずなんてダジャレではなく、おそらくイギリス人は「レンズ」くらいの発音だと思います。 例えば、「書く」という意味の英語でwriteの発音は「ráit」となるように、wrenの発音は「rén」となるわけで、最初の「w」は発音しないのです。 細かいことなのですがイギリスに住んだことのある人間の端くれとしては、その呼び名はちょっとなぁって思っていたのです。 だから、私も「ウレンズのクリームです~」とは言いたくなかったし、かと言って材料屋さんに対して「レンズの・・・」とも言いたくなく、結局近寄らないという立ち位置で来ました。 でも、やっぱりものは良いんですよね。 そんなわけで、今回入荷してみたといういきさつなのです。 今回入荷したのが12個(黒のみ)で、この初回ロットは4月中に限って特別価格で660円(税込み)で販売させていただきます。 工房にお越しいただいたついでに、ぜひお買い求めください。 お客様におかれましては、どう呼んでいただいても結構ですよ。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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白い革

先日、倉庫の中からこんな革を発掘しました。 ちょっと見づらいかもしれませんが、真っ白の革です。 革の表面は非常に小さなシボがありますが、実物を見てみるとさほどシボがあるようには見えず、マットな白い革という印象です。 そして、シワの入り方はこんな感じになります。 この革は、写真の雰囲気からお分かりになるかもしれませんがやや柔らかい質感のもので、フォーマルかカジュアルかと言えばカジュアルな雰囲気の靴に適した革です。 今回はこの革を使った企画のご案内です。 革靴というとダークな色のものが多い中、こんな革で靴を作ってみるのも面白いのではないかと思って企画商品としてご提案させていただいたわけですが、白い革で靴を作るとなるとどんなデザインが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。 さらには、どんな仕様でどんな雰囲気の靴が良いのかを決めるのは簡単な事ではないはず。 なので、今回は私の方からアドバイスをさせていただきます。 なお、詳細は後ほどお伝えしますが、今回の企画はあくまでも革しばりであり、デザインに関しましては私たちシューリパブリックで作れるものであればどれでもOKということにしました。 たとえば、この白い革でフルブローグのブーツを作るとします。 そして、ウェルトは生地色のもので、だし縫いは生なりのもので、こげ茶色のダイナイトソールを使うというのがひとつの提案です。 ソール周りは、このモンキーブーツと同じような感じ(ウェルトは平ウェルトもOK)になります。 なぜ生地色のウェルトをお勧めするのかと言いますと、そもそも白い革は汚れが付きやすいため、ソールのコバに塗ったインクの色がアッパーに付いてしまわないようにするためです。 なので、無色のインクが似合う生地色のウェルトが良いかなって思ったわけです。 もしくは、黒やこげ茶色のウェルトでも、コバのインクを無色にするということであれば、全く問題なさそうですね。 では、今回の企画商品の仕様です。 *デザイン、仕様の制約はありませんが、ソール周りのコバは無色のインク仕様がお勧めです。 *使用するアッパーの革は上記の白い革です。 *コンビのデザインでこの革を使う場合、この革が占める面積が圧倒的に多い場合はOKとします。 *セミダブルソール仕様のオプション付き(シングルソールにする場合でも価格は同じ)。 *親子穴やメダリオンなどオプションをお選びの際には、オプション費用がかかります。 *ラストをお持ちでない方は、別途ラスト製作費用(28,600円、税込み)がかかります。 *ソールはダイナイトソールになります。 *お客様の足を計測の上、ラストを製作し、ハンドソーンウェルテッドで製作いたします。 *価格は、104,500円(税込み)となります。 *予定数は5足(先着)です。 *受付期間は、4月16日(日)までとさせていただきます。ご希望の方は、期間内にその旨ご連絡ください。また、遅くても5月初旬頃までに打ち合わせにお越しください。 今年は私たちシューリパブリックの20周年の年なので、いろいろとやりたい企画があるため、受付期間を短めにしたり予定数を少なめにさせていただいています。 ご了承ください。 では、この革で靴を作ってみたいという方は、お早めにご連絡ください。 また、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。 白いフルブローグブーツや、白いモンキーブーツ、もしくは白いフルブローグシューズなんて、とっても格好良さそうです。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

もう来週末ですね、 4月15日(土)と16日(日)は、長野市のIVY PRODUCTSさんにて恒例のイベント開催です。 今回も、いつものようにお客様の足の計測をして靴や足のトラブルの解決のお手伝いをしたり、適した靴のサイズをお伝えしたり、さらにはもしご希望の方がいらっしゃれば私たちシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 IVY PRODUCTSさんでイベントを開催するようになったのが、確か2018年ころだったと思うのですが、毎回お伺いするたびにたまたまIVYさんにいらっしゃったお客様にお声がけして、足の計測をして、詳細にお伝えしていくうちにお客様に靴や足のことに関して興味を持っていただくということが多くなってきています。 おそらくお客様にしてみれば、何だか知らない靴屋がいて、とりあえず言われるまあに足の計測をしてみるというのが始まりではあるのですが、お話をうかがってみるとほとんどの方が靴や足に関してトラブルを抱えていたり、もしくは問題があると気づいていなくて、こんな靴を履いてみたらとサンプルの靴を履いていただくと、それまでの靴のサイズ選びが正しくなかったという方が本当にたくさんいらっしゃいます。 私たちシューリパブリックの場合、IVYさんのようなお取引先にお伺いしてイベントを開催する主な目的は、その場でご注文をいただくのではなく、その時にお会いした方々に靴のことを正しく理解していただくということなのです。 もし、このような機会がなく、なんとなくこれまでずっとこのサイズだからという理由でそのサイズの靴を選び続けたら、おそらく一生正しい靴のサイズを知らすに終わってしまうだけではなく、正しいサイズ選びで靴はこんなに快適に履けるということも知らずに終わってしまうかもしれません。 大げさかもしれませんが、私たちの多くは朝から夜までずっと靴を履き続ける生活をしていて、その靴がストレスになるようなものだったとすると、私たちの生活は靴のせいで辛いものになってしまいます。 そうならないように、まずは足の特徴を知って、そんな足が快適に履けるサイズ、もしくはカスタムの方法を知ることで、毎日を快適に過ごせるようになります。 そんなお手伝いをするのが、このイベントの目的です。 なので、ぜひお気軽に冷やかしのつもりで遊びにいらしてください。 一応オーダーメイド靴のサンプルや在庫している革のサンプルは用意していきますので、埼玉の工房に行きにくいという方は、こちらにフラ~っと来ていただければいろいろと実物を見ていただくこともできます。 まずは皆さんに靴や足に関心を持っていただいて、それが日本中に広がっていけばそのうち靴を作りたいという方も出てくるでしょうから、それまでゆっくり待っています。 ちなみに、IVY PRODUCTSさんの店舗は長野駅と善光寺のあいだにあり、ついでに長野観光をするにはとっても適していますので、観光ついでにお越しいただくのも良いかもしれませんね。 詳細に関しましては、また後日にお知らせいたしますが、両日とも営業時間は11時から19時です。 皆様のお越しをお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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フレッシャーズ

既製品の靴は足に合わないのでオーダーメイドの靴を履いてみたいと思っている方、もしくはより快適に歩きたいと思っている方、さらには仕事で長時間靴を履いていると夕方にはもう足が疲れ果ててしまうという方、でもオーダーメイドってなかなか手が出せないんだよなぁって思っている方に向けた足数限定の企画です。 今回の企画は、オーダーメイド靴のエントリーモデル的な立ち位置のもので、「フレッシャーズ」というタイトルながら特に新卒の方ばかりではなく、ここでちょっと足に合った靴を履いてがんばってみようという方の背中を押す企画になります。 もしくは、来年度から社会人になる方や今後就活を始めるという方で、既製品の靴ではちょっと難しいという方にも是非ご興味を持っていただきたいと考えています。 今回のコンセプトは以下の通りです。 ● 日常にこそ足に合った歩きやすい靴を履いていただくことを目的として、 ● お客様の足に合わせたオーダーメイド靴(ラスト付き)を比較的お値打ち価格で販売します。 ● デザインは、ベーシックなデザイン3つをご用意。 ● 使用する革はイタリア製のキレイなスムースで、フォーマルな雰囲気のものです。 ● 製法は、最高の履き心地を提供したいのでハンドソーンウェルテッドで製作します。 オーダーメイドで製作しますので、お客様の足を計測して、お客様専用のラスト(木型)を製作させていただきます。 このラストは、今後オーダーメイド靴をご注文いただく際にまたお使いいただけます。 今回使用する革はこちら。 イタリア製の革で、表面はややツヤがあるキップです。 革の名前はGRAMといい、イタリアのPOLARIS社の革です。 この革は、製造方法として表面を軽く擦って仕上げているようで、一見ガラスレザーのように見えますがガラスレザーとは異なります。 過去にこの革で何足か靴を作ったことがありますが、パリッと仕上げると非常にキレイでシュッとした靴に仕上がります。 どちらかと言えば、フォーマルな雰囲気に適した革です。 シワの入り方はこんな感じで、非常に細かいシワが入ります。 ステア(大人の牛)だと、もっとザックリとした大きなシワが入るのに対して、この革はあまり目立たない小さなシワが入るのが特徴です。 ちなみに、裏側もこんな感じで非常にキレイです。 革の厚さは1.5㎜ほどで、ちょうどよい厚さですね。 今回お選びいただけるデザインは3つ。 まず、万能なチャッカブーツと、 ベーシックな5穴のギブソンシューズ、そして・・・ 5穴のオックスフォードです。 デザインに関して、 *チャッカブーツ、5穴ギブソンシューズ、5穴オックスフォードの3つからお選びください。 *オックスフォードに関しては、ストレートキャップの有無をお選びいただけます。 *すべてのデザインにおいてアイレットは表ハトメor裏ハトメをお選びいただけます。 *ウェルトは平ウェルトのみですが、カカトの部分はシングルヒールorダブルヒールをお選びいただけます(ただし、ラストによってシングルをお選びいただけないものもあります)。 仕様に関して、 *ラストは私たちが所有しているラスト(SRC、SRD、SRE、SRF)からお選びください。 *ソールはダイナイトソールになります。 *お客様の足を計測の上、ラストを製作し、ハンドソーンウェルテッドで製作いたします。 *この企画商品の価格は118,800円(税込み、ラスト代込み)となります。 *予定数は3足(先着)です。 お客様の足に合わせてラストを製作して靴の製作に進みますので、ご注文時には私たちシューリパブリックの工房(埼玉県加須市)にお越しいただく必要がございます。 非常にリーズナブルな企画商品ですので、この機会にハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴を作ってみたいという方は、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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シューツリー

昨年から販売して、大変ご好評をいただいているカスタムシューツリーですが、じつは今日納入元の材料屋さんよりご連絡がありまして、製造元のほうで材料の入手が困難になったとのことで製造がとまっているそうなのです。 従いまして、私たちも今後の購入ができなくなるため、そんな理由からシューツリーの販売を一時停止させていただくことにいたしました。 聞くこところによれば、新たな製造元を探していて試作の方も進んでいるそうなので、いずれは販売が再開できるとは思うのですが、材料が変わる可能性が高く、価格に関しても何とも言えないところです。 買っていただいたお客様には結構喜んでいただいていたので、今回の販売停止は非常に残念なのですが、再開できるめどが立ちましたらまたご連絡をさせていただきます。 なお、これまでにご注文いただいた方のぶんは確保しておりますので、ご安心ください。 ちなみに、私たちが持っている在庫に関しましては、昨日と今日でまとまったご注文がありまして、ちょうどなくなりました。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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メンテナンス

今日ご紹介するのは、福井県にお住いのYさんです。 今回は、なんとクルマで埼玉県の私たちの工房まで来てくださいました。 Yさんは、確か以前にお越しいただいた時は電車だったと思いますし、神戸のSUNさんにお越しいただいた時も電車でしたが、クルマがお好きということは以前から聞いていましたので、驚き半分とYさんなら成し遂げてしまうだろうという気持ちが半分です。 私も以前に福井までクルマで行ったことがありますが、なかなか遠かったですよ。 さて、Yさんは今回こちらの靴をお持ちくださいました。 靴の状態を確認し、フィッティングに関してはおおむね良好とのことでしたが、小指が当たってしまうということがあり、その調整をさせていただきました。 この部分です。 私たちシューリパブリックでは、このようなピンポイントで凸になっている場合、その周辺を逃がすのではなく、ポイントで当てて当たっている部分だけ逃がしてあげるというような、どちらかと言えばタイト気味のフィッティングにしています。 というのも、周辺をそっくり逃がしてしまうと、どうしても靴の中で足が動いてしまって結果的によりその部分が強く当たってしまうということになりかねないので、しっかりと足が収まる状態にして、当たっているところだけ逃がすようにしているのです。 ただ、Yさんの場合はもう少し逃がしてあげた方が良さそうな状況でしたので、レザーストレッチャーを内側から吹き付けて、先が丸い木の棒でグリグリと押し当てて、少し逃がしてあげることで解決しました。 靴ってほんのちょっとだけの調整でも結構大きな違いが出るもので、逆に言えばラストの調整などではほんのちょっとのことでフィッティングが変わってしまうというシビアなものなのです。 調整をして、Yさんに履いていただいて確認していただき、3足ともOKの状態になりました。 この調整は、ご自宅でも比較的簡単にできますので、既製品の靴でもどこかがピンポイントで当たる場合には、レザーストレッチャーのスプレーを購入していただいて内側から吹き付けて、木の棒などでグリグリやって革を柔らかくして伸ばしてあげてみてください。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理完了

すっかり忘れていました。 今日は4月1日、エイプリルフールじゃないですか! 今年こそは気の利いたウソを可憐に言ってみたいと思っていたのに、完全に忘れていました。 また来年に向けて、気の利いたウソを準備しておきたいと思います。 ところで、今日から自転車に乗る時にはヘルメット着用の努力義務がスタートしましたね。 努力義務という中途半端な法規ですが、努力義務だからとか、罰則がないからなんてことを言う前に、死にたくなければ、もしくは大変な怪我をして厄介なことになりたくなければ、考えるまでもなくヘルメットを着用するべきだと私は思います。 データによると、自転車の事故においてヘルメットを着用していたケースと着用していなかったケースでは、死亡率が倍以上違うとのこと。 あくまでも統計学的な話になりますが、どこかの誰かが毎日自転車で事故に遭遇して、場合によっては亡くなってしまっているのは事実であり、私もあなたも事故に遭遇するリスクは少なからずあるわけで、もし事故に遭ってしまった時にただヘルメットをかぶっていたというだけでリスクが激減するのです。 さらに、誰かが被害者になるということは、誰かが加害者になるということで、それがあなたである可能性だって十分にあります。 このヘルメットの件に関しては、自分は要らないとか自分は事故に遭わないなんてことは言わないで、相互扶助で行ってほしいと思っています。 そういう私も、昨日までは自転車に乗る時にヘルメットをかぶっていなかったのですが、これは良い機会だと思いまして、今日からヘルメット着用で自転車に乗っています。 基本的な考え方は、シートベルトやABSと同じです。 ほんの数分だけだからとか、これまで大丈夫だったからということではなく、1度でも恩恵を被っているのであればそれだけで命を助けてもらっているようなものです。 まだ1度もヘルメットに世話になっていないと思えるのであれば、それはそれで幸せなこと。 髪型が乱れちゃうけど、手や足や命が無くなっちゃうよりは些細なことですから、ぜひ自転車に乗る時はヘルメットの着用をお願いします。 さて、お客様のMさんよりお預かりしていた靴の修理が完了しました。 6~7年前に製作をした靴で、アッパーの状態は比較的良好です。 今回、オールソール交換とウェルトかけ直し、さらにボトムフィラーの交換など底周り一式を新しくしたほか、カカトのライニングがすり減ってしまっていたので、こちらも修理をしました。 これでまたしばらく元気に履いていただくことができそうです。 参考までに、カカトのライニングがすり減ってしまう理由のひとつとして、靴ひもの締め方が緩いというケースがあります。 その他にもいくつか理由はあるのですが、もしあなたの靴のカカトのライニングがすり減ってしまうようであれば、靴ヒモの締め具合を確認してみてください。 歩いた時にカカトが浮かない程度にしっかりとヒモを締めていただければ、カカトのライニングはすり減りにくくなります ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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