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白い革

先日、倉庫の中からこんな革を発掘しました。 ちょっと見づらいかもしれませんが、真っ白の革です。 革の表面は非常に小さなシボがありますが、実物を見てみるとさほどシボがあるようには見えず、マットな白い革という印象です。 そして、シワの入り方はこんな感じになります。 この革は、写真の雰囲気からお分かりになるかもしれませんがやや柔らかい質感のもので、フォーマルかカジュアルかと言えばカジュアルな雰囲気の靴に適した革です。 今回はこの革を使った企画のご案内です。 革靴というとダークな色のものが多い中、こんな革で靴を作ってみるのも面白いのではないかと思って企画商品としてご提案させていただいたわけですが、白い革で靴を作るとなるとどんなデザインが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。 さらには、どんな仕様でどんな雰囲気の靴が良いのかを決めるのは簡単な事ではないはず。 なので、今回は私の方からアドバイスをさせていただきます。 なお、詳細は後ほどお伝えしますが、今回の企画はあくまでも革しばりであり、デザインに関しましては私たちシューリパブリックで作れるものであればどれでもOKということにしました。 たとえば、この白い革でフルブローグのブーツを作るとします。 そして、ウェルトは生地色のもので、だし縫いは生なりのもので、こげ茶色のダイナイトソールを使うというのがひとつの提案です。 ソール周りは、このモンキーブーツと同じような感じ(ウェルトは平ウェルトもOK)になります。 なぜ生地色のウェルトをお勧めするのかと言いますと、そもそも白い革は汚れが付きやすいため、ソールのコバに塗ったインクの色がアッパーに付いてしまわないようにするためです。 なので、無色のインクが似合う生地色のウェルトが良いかなって思ったわけです。 もしくは、黒やこげ茶色のウェルトでも、コバのインクを無色にするということであれば、全く問題なさそうですね。 では、今回の企画商品の仕様です。 *デザイン、仕様の制約はありませんが、ソール周りのコバは無色のインク仕様がお勧めです。 *使用するアッパーの革は上記の白い革です。 *コンビのデザインでこの革を使う場合、この革が占める面積が圧倒的に多い場合はOKとします。 *セミダブルソール仕様のオプション付き(シングルソールにする場合でも価格は同じ)。 *親子穴やメダリオンなどオプションをお選びの際には、オプション費用がかかります。 *ラストをお持ちでない方は、別途ラスト製作費用(28,600円、税込み)がかかります。 *ソールはダイナイトソールになります。 *お客様の足を計測の上、ラストを製作し、ハンドソーンウェルテッドで製作いたします。 *価格は、104,500円(税込み)となります。 *予定数は5足(先着)です。 *受付期間は、4月16日(日)までとさせていただきます。ご希望の方は、期間内にその旨ご連絡ください。また、遅くても5月初旬頃までに打ち合わせにお越しください。 今年は私たちシューリパブリックの20周年の年なので、いろいろとやりたい企画があるため、受付期間を短めにしたり予定数を少なめにさせていただいています。 ご了承ください。 では、この革で靴を作ってみたいという方は、お早めにご連絡ください。 また、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。 白いフルブローグブーツや、白いモンキーブーツ、もしくは白いフルブローグシューズなんて、とっても格好良さそうです。 ★★★お知らせ★★★ * オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 * 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 * 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 * ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 * また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 * メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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