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ミンクオイル

まずひとつお知らせです。 4月23日(土)と24日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して足の計測会&靴のオーダー会を開催することになりました。 詳細は、また改めてお知らせします。 11月にご注文いただいたお客様の靴も、その時にお持ち致します。 4月の後半となれば、観光にも良い季節ですね。 また、今年は善光寺の御開帳があるそうなので、お好きな方は善光寺のついでにお立ち寄りください。 その頃には、もう少し穏やかな世の中になっていることを願っています。 さて、今日はミンクオイルの話。 普通は、革靴ではあまりミンクオイルって使わないですよね。 小学生のころ、野球のグローブに塗って柔らかくしたくらいの記憶なのですが、ワークブーツの世界ではよく使うようです。 そんなミンクオイルですが、実は私たちシューリパブリックで扱っている革の中でミンクオイルを使ってメンテナンスをする革がいくつかあります。 たとえば、主なところではスムースの革と型押しの革で数色展開しているELBAMATTや、シュリンクのVacchetta 800などがあります。 国産ではプルアップヌメオイルという革が大変人気で、この革で靴を作られた方もたくさんいらっしゃいます。 オイルを含んでいる革は独特のしっとり感がありまして、この雰囲気を残したメンテナンスをするにはミンクオイルを使ってあげると良いようです。 いわゆるビジネスシューズなどに使うスムースの革には、ミンクオイルを塗ることが良いのかどうかという疑問があるかと思いますが、ミンクオイルをメインに使ってメンテナンスをするのではなく、例えば防水の効果のためにミンクオイルを塗るということであれば、効果のあるなしは別としてそれくらい(少量)であればOKだと思います。 では、なぜビジネスシューズにミンクオイルをメインに使ってメンテナンスをしてはいけないのかと言いますと、ミンクオイルにしてもデリケートクリームにしても、たくさん塗って革に染み込ませると革そのものが柔らかくなってしまうという特性がありまして、ビジネスシューズの場合は靴がクタクタになってしまうリスクがあるのです。 靴そのものがクタクタになってしまうと、歩きにくいし形も崩れてきたなくなってしまうので、お勧めできません。 ワークブーツのようにそもそもが厚い革を使って硬く作られているものとは違うので、その靴に合ったメンテナンスをしていただくことが大切です。 ということは、ELBAMATTなどにおいてもミンクオイルをベッタリとたくさん塗って染み込ませるような塗り方ではなく、うすく塗ってすぐに拭き取るような塗り方が好ましいのです。 オイルではありませんが、デリケートクリームも塗りすぎは革を柔らかくしてしまうので、塗りすぎないように気を付けましょう。 追求していくと、革によってメンテナンスの方法が変わってきますので、靴を良い状態で永く履いていただくためには、正しいメンテナンス方法を知っておくことも大切です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴クリーム

ひとつお知らせです。 先日よりご注文をお受けしておりますシューツリーのサービスプライス&お試し販売は、3月13日(日)で販売を終了させていただきます。 ご注文される方が一通りご注文してくださったようなのでひとまず販売を終了して、それ以降は通常価格にての販売となります。 サービスプライスで買っておこうという方は、3月13日(日)までにご連絡ください。 さて、先日お試しで入荷したWREN’Sのレザークリーム(靴用のクリームですがレザークリームと呼んでいるらしい)ですが、実際にどれくらいのポテンシャルがあるのか、どんな特徴があるのかをちょっと試してみました。 私の場合、靴クリームに対して磨いて光ることに期待はしていなくて、黒い革だったら黒みが増すとかしっとりとするということを期待しています。 ちなみに、このWREN’Sのレザークリームは50gで880円(税込み)という価格設定で、モゥブレィに比べて量が同じでも110円ほど安くなっています。 今回は、以前に私が試し履きにはいたチャッカブーツで試してみます。 普通に靴を履いているとどうしてもカカトの内側を蹴ってしまって擦り傷ができがちですが、これが消えるのでしょうか? WREN’Sのクリームをスポンジでぬりぬり。 そして、ブラシでシャカシャカ。 結果、どうなったかというと、しっとりとしたツヤが出て、擦り傷は薄くなったけれど少し残っています。 つぎに、イングリッシュギルドの黒を使ってみます。 同じところに塗るのはちょっとずるいかもしれませんが、このイングリッシュギルドは食いつきがよくツヤも出るという性格なので、ある意味キレイに仕上がって当然というつもりで塗ってみましたが、 だいたい予想した通りです。 浅い擦り傷は消えましたが、やや深い傷はこれだけでは消えませんでした。 もし、これくらいのキズをキレイに消したい場合には、#1000番のサンドペーパーで表面だけ優しく擦って、キレイに整えた後に靴クリームを塗るとキレイになります。 私は気にしないので、自分の靴はやりませんが。 でも、これくらいになっていればだいたいOKですよね。 次に、左足を使ってモゥブレィのクリームを塗ってみます。 左足も、そこそこイイ感じに擦り傷が入っています。 同じようにスポンジでヌリヌリ。 そしてブラッシングをしたところ、こんな仕上がりになりました。 写真だと細かい違いがよく分からないと思うのですが、この革における擦り傷の補修という点では、モゥブレィとイングリッシュギルドは及第点。 ただ、イングリッシュギルドが必要以上にツヤが出るので、目的に合った使い方が必要だと思います。 対する今回メインのWREN’Sは、もう少しがっつりと食いついてほしいと言った印象でした。 ただ、これは革との相性もありますので、これが全てではありません。 一方でWREN’Sの優れているところもありまして、これは商品の説明でもよく書いてあることですが、香りが良いですね。 これで気持ち悪くなるという方は少ないと思います。 また、クリーム自体が柔らかいので、素直にのびて使いやすいという点も良かったです。 ツヤの程度はモゥブレィと同じくらいだと思います。 正直なところ、私自身このWREN’Sを仕事の時に積極的に使うかと言われると、ちょっと悩みます。 完成した靴にあっさりと仕上げをするにはちょうど良いという反面、深みのあるツヤを強調した仕上げにするとか、黒い革において黒みを際立たせた仕上げにするとなると、ちょっと物足りない感じです。 そのような時には、モゥブレィを使うと思います。 ただ、最後に試しに指で温めながら塗って、少し放置してからブラシをかけてみたところ、先ほどよりも少しツヤが出た印象でした。 さらに、2度塗りをした場合にもキレイに仕上がりました。 なんとなく性格が解ってきましたね。 自分の靴に使うとなると、ちょっと話は変わってきます。 私が普段履いている靴はピカピカにして履くようなものではなく、どちらかと言えばむしろ光らせない方が合っている感じなので、自分の靴にはWREN’Sは良さそうです。 カジュアルな雰囲気の革靴で、あまり光らせないクリームが好きという方には、非常に良いクリームです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴下

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 珍しく今日は朝からしっかりと活動をして、一日を有効に使いました。 ところで全くの余談なのですが、皆さんは知らない町に住んでみたいって思ったことはありますか? 私は、もう何年も前の事なのですが、夢のなかで私が日本中を旅する途中で一時的にある知らない町に住んでいることになっていまして、その旅情というか寂しさを感じる感情と言いますか、それが良いなぁって思ったことがありまして、短い期間だけどこか知らない町に住んでみたいって思っています。 その夢の中では、私は和風の古い旅館にしばらく滞在していまして、二階の窓から古い街並みと夕日が見えました。 夕食は、毎晩なじみの定食屋さんに行ってたべるという、なんともリアルで楽しい夢でした。 実際にそんな経験ができるかどうかはわかりませんが、出張が決まると古い街並みが見える宿を探してみたりしています。 そして話が戻りますが、知らない町に住むのってなかなか楽しいですよね。 仕事で数日間だけその町に滞在することになっても、知らない町を散策して気に入ったお店を探してみたり、初めて入るスーパーで地元の人と同じように買い物をしてみたりして、ちょっとした旅情に浸ったりします。 Google Mapを見ながらどこに行ってみようかと妄想を膨らませていて、ふと思ったのが私が住む加須市に皆さんをお招きするということ。 それこそ加須市に何があるという訳ではないのですが、以前に私と同じように知らない町を楽しんでいるというお客様が、前日に加須市内の宿に泊まって街中を散策して、どこかの食堂でご飯を食べて、朝一で床屋さんに行ってから工房にいらっしゃったということがありました。 なかなかのツワモノです。 でも、加須市の中心部はイイ感じに寂れた感があって、昭和の町を彷彿させるものがあります。 昔からある定食屋さんもありますし、和菓子屋さんやパン屋さん、そしてたくさんのうどん屋さんがあって、町を楽しむには十分すぎます。 もし、工房にお越しいただく際に時間的に余裕があって加須市を散策してみたいという方は、事前にその旨お知らせください。 隣町の羽生市も含めて見どころがいっぱいです。 さて、余談が長くなりましたが、今日は靴下の話です。 靴を快適に履くためには、靴下が非常に大きな役割を果たしていることはご存じのことと思います。 そして、オーダーメイドの靴を履いていると、どこかが極端に擦れるとか当たるということがなくなり、靴下の持ちが極端に良くなります。 そうすると、なかなか穴が開かないので捨てるタイミングを失ってしまって、ゴワゴワのパサパサになっても普通に履けてしまうということになりかねません。 でも、靴下は薄いなりにもある程度ふんわりしていて直接足と靴が擦れるのを防いでくれるものなので、ゴワゴワのパサパサでは靴下の役割を果たしているのかが疑問になります。 かと言って、まだ全然履けそうなのに捨ててしまうのって勿体ないですよね。 同じことがTシャツや下着にも言えます。 どうしたら良いのか。 ここ最近私がやっている方法は、定期的に靴下を追加していって、数が増えてくると履く頻度が低くなる、もしくは履かなくなるものが出てくるので、そうなったら捨てるという方法です。 私の場合、靴下はデザインとか柄に関してはあまり好き嫌いで履く履かないということがなく、履きやすいか否かという理由で毎朝選んでいるので、履かなくなってきているものは履きにくいものということになります。 これらは、この春から投入予定の靴下たちです。 もうすでに引退が決まっている靴下もあって、それらと入れ替えに活躍する予定です。 靴下が新しいと、靴がさらに快適になります。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

先日合案内させていただきました「アフターコロナを楽しもう企画」ですが、思っていた以上にたくさんの方々からお問い合わせやご感想などをいただいています。 皆さん、本当にご興味をお持ちいただきましてありがとうございます。 その中でも、革に関するお問い合わせが多かったので、革に関しましてもう少し詳しくお伝えしたいと思います。 今回使用する革はこちらのモノで、この色のほかに先日ご案内しました通りダークブラウンもあります。 フランス製の200デシほどの革で、非常に有名なタンナーのものですが、名前を出してしまうとその名前に振りまわされてしまう心配もありますので、とりあえず今のところはフランス製の非常に有名なブランド革とさせてください。 革は芯通しがされていないもので、柔らかいか硬いかと言われれば、ちょっとゴワッとした感じもありつつしなやかさもありつつといったところです。 革の雰囲気からすれば、ビジネスシューズなどのパリッとした雰囲気の靴に適していると思いますが、私ならデニムに合わせるようなフルブローグのブーツを作っても良いかなと思う素材です。 裏側はこんな感じ。 生地はなかなか良いです。 表面はアニリン仕上げという情報もあったので、試しに先日入荷したWREN’Sのミディアムブラウンのクリームを塗ってみました。 そして、ブラシをかけて布で磨いてみると、わずかにツヤが落ちたような感じです。 次に、シワのテスト。 実際にはこんなふうに激しくシワを入れることはないと思うのですが、ちょっと意地悪して革を折り込んでゴリゴリ押してみます。 生地が良くないものは、大きなシワがボコボコとできてしまうのですが果たしてどうなっているか・・・? これはなかなか優秀です。 とてもキメの細かいシワが整然と並んでいます。 生地のきめが細かければこのように小さなしわができるのです。 うーん、思っていた以上です。 これで何となく革の性格がお分かりになったでしょうか? 革は間違いのないモノだと思います。 そして、今回の企画で製作するギブソンブーツはこんなモノです。 これをベースに、ハトメをブラインドアイレットにすることもOKですし、ストレートキャップやウィングキャップをつけることも可能。 親子穴は、オプション費用がかかりますが追加することが可能です。 そのほか、ウェルトはLストーム仕様もOKですし、セミダブルソール(2,200円のオプション)もお選びいただけます。 そして、先日もお伝えしました通り、本来でしたらこの革をお選びいただくと+5,500円のオプションのところを、今回は革のオプション費用は不要で、さらに専用に調整したシューツリーとドイツ製のホースブラシ(小)がついて、特にオプションをつけなければ靴の価格がトータルで110,000円(税込み)とさせていただきました。 もうこれは皆さんにお伝えしているのですが、今は新型コロナのことがあって旅行に行きにくいですし、世界情勢も暗い話が多くなっていて、気持ちがモヤモヤしてしまいますよね。 なので、これをきっかけに少しでも楽しみを持っていただきたいということで、この企画を発売しました。 靴が完成するころには、とってもステキな世の中になっていることを願っています。 企画に乗っていただける方、ぜひ一緒にワクワクしましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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WREN'S

その前に、昨日ご案内させていただきました企画商の「アフターコロナを楽しもう」に関しまして、たくさんのお問い合わせをいただきましてありがとうございます。 皆さん、ご興味を持ってくださっているようで非常にうれしい限りです。 既にご注文を決めてくださった方もいらっしゃって、皆様に気に入っていただけた企画なのではないかと思っております。 もうすでに2年以上コロナの事でモヤモヤしていますし、新たな心配事も起こっていますが、私たちは自分たちの国の経済をしっかりと守っていく必要があります。 モヤモヤしていて買い物をする気が起こらなかったり、なんとなく気持ちが晴れないなんてことは、将来の私たちにとってマイナスになってしまいます。 なので、ちょっとでもうれしいことや楽しいことを見つけて、ちょっとずつでも明るい気分になって、欲しいモノを買ったり旅行に行ったりして、少しずつ経済を回していければ良いですよね。 こんな時期ではありますが、私も積極的に材料を買ったり機材を買ったりしています。 小さなきっかけでも、みんなが動き出すことで大きなムーブメントになることを願っていますよ。 楽しい気持ちでいられるように、ぜひこの企画にご参加ください。 さて、今日は先日入荷したWREN’Sの靴クリームを使ってみました。 そして中のクリームはこんな感じ。 このクリームを、工房にあるサンプルのオックスフォードに塗っています。 これが塗る前の状態。 私は普段、面で塗るときには、キッチン用にスポンジを小さく切ったモノを使っています。 黒い革の場合は問題ありませんが、うすい茶系やベージュの革などは跡がつきやすいので、このような方法が安心です。 WREN’Sのクリームは、これまで使って来たモゥブレィに比べるとだいぶ柔らかくて、良くのびる反面革に対する食いつきが弱い感じもしました。 まだブラシをかけていない状態で、向かって右側のみクリームを塗ってみました。 この時点では、あまり違いが分かりませんね。 そしてブラッシングをシャカシャカ。 何もしていない向かって左側に比べると、多少ツヤが出ているかもしれません。 まぁその程度と言えばその程度ですが、先ほども書きました通りこのクリームは非常に柔らかいので革への浸透が良さそうで、しっかりと栄養補給ができているように感じました。 デリケートクリームを使っても良いのですが、デリケートクリームは水分が多いため塗りすぎると革が柔らかくなってしまうというデメリットがあり、そういうことを考えればこのWREN’Sのクリームはもしかしたら意外にも優れモノなのかもしれません。 ただ、こういうものは好みがありますので、香りだったり使い勝手だったりブランドだったり、好きなものを選んでみれば良いと思います。 私個人的には、悪くないなって思いました。 ちなみに、ポーランド製でした。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

早速ですが、心からお勧めしたい茶系の革が入荷しました。 ダークブラウンと、 ブラウンです。 これらの革はフランス製のもので、マル革で200デシ程度のモノです。 表面はツヤのある仕上げで生地がしっかりしていますので、カチッとしたキレイな靴を作るのに適しています。 あえて革のブランドは言いませんが、革好きの方はきっと大好きなはずです(少し前に入荷したヤツの色違いです)。 これらの革は、革屋さんの倉庫に眠っていたもので(最近そのパターンが多いです)、かつて展示会用のサンプルとして入荷したものの、実際には生産で使わらなかったモノとのこと。 少しずつ入荷してきましたが、フランス製の革のシリーズは今回ご紹介しているものが最終になります。 私個人的には黒い革が好きなので黒い革を積極的に買っていましたが、この革なら自分用に作ってみたいですし、お客様にも是非お勧めしたいと思っております。 あえて生地に関して難しいことはお伝えしませんが、こんな感じでとってもキレイな革です。 そして、気になる革の裏側はこんな感じです。 以前に企画商品用としてこの革の黒をご紹介していますので、基本的に同じものです。 そちらの方は、ご好評いただきまして完売しました。 これらの革は生地が特に良いということもあって、靴を永く履こうと考えている方に非常に適しているもので、修理をしながら10年や15年、もしくはそれ以上愛用していくというイギリス靴のコンセプトにピッタリなものです。 こうして革を写真で見ていただくと実際のものと比べて迫力が半減してしまって残念なのですが、色も雰囲気も素晴らしい革なので、是非一度私たちの工房で実物をご覧になっていただきたいです。 こちらの革は、+5,500円のオプション扱いとさせていただきます。 そして、今回はこの革を使った大変お買い得な特別企画商品を販売します。 世界ではまだ暗い話が聞こえてきますし、コロナもまだ解決したわけではありませんが、この靴が完成するころには明るい世の中になっていることを願って、このような企画を提案させていただきます。 じつは、つい先ほどYouTube動画をアップしまして、ギブソンブーツの脱ぎ履きを簡単にする話なのですが、お時間がございましたら是非ご覧ください。 そんなわけで、今回の企画商品はこの革でギブソンブーツです。 主な仕様は以下の通り ・デザインは7穴の標準的なギブソンブーツのみ(キャップ付きOK、親子穴付きOK)。ただし、親子穴をつける場合は別途オプション費用が加算されます。 ・ラストをお持ちではない方、もしくは新たにラストを製作される方はラスト費用が必要です。 ・使用する革は今回ご紹介させていただいたダークブラウン、もしくはブラウンのものです(前述の革のオプション費用なし)。 ・ウェルトは平ウェルト、LストームのどちらでもOKです。 ・ソールはダイナイトソールです(セミダブルの場合は別途オプション費用が必要)。 ・靴に合わせて調整したシューツリー付き。 ・販売価格は 110,000円 (親子穴、セミダブルソールはオプション費用がかかります)とさせていただきます。 ・既定数は各色3足ずつです。 ・さらにちょっと大きめのホースブラシ(メガホースブラシより少し小さいものです)もプレゼント。 なかなかお買い得な企画じゃないでしょうか? 今回の企画商品は、永く大切に履いていただくというサブテーマがありまして、専用のシューツリーやホースブラシをお付けさせていただきます。 さらに、ギブソンブーツは非常に快適で、じつは日常に履く道具として非常に優れているものなので、皆様に是非履いていただきたいと思っております。 ご興味をお持ちくださった方、お早めのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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WREN'S

靴の材料屋さんより、WREN’Sの靴クリームのサンプルをご提供いただきました。 たくさんありがとうございます。 WREN’Sはイギリスのブランドだそうで、商品についているバーコードを見たら50から始まっていたのでそれは間違いなさそうです。 そしてWREN’Sの最大の特徴がその香り。 全部のふたを開けて確認してみましたが、色によって若干香りの違いがあるようです。 たとえば赤は、ベリーのような香りで、 ダークブラウンは香水のような香り。 ブラックは、香水のようなんだけれどちょっと薬品が混ざっているような香りでした。 傾向として赤系の色の香りはフルーツに近い香りだったような印象です。 今はこれだけそろっていますので、お客様が工房にお越しいただいた時に試しにお使いいただけるようにしておきます。 WREN’Sのクリームは多少柔らかいようで、使い勝手は良いかもしれませんね。 ツヤ感に関しましては、使ってみてまた改めてお伝えしたいと思います。 それと、香りが嫌なものではないので、楽しく靴のメンテナンスをすることができそうです。 近いうちにこれらの商品を販売できるように在庫を揃えておきますので、ご希望の方は是非ご購入下さい。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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シューツリー

昨日ご案内しましたシューツリーですが、早速ご注文をいただきました。 思っていた以上の反響で、初回入荷分は完売してしまいましたので追加発注をして只今入荷待ちです。 そんな状態ですが、初回ロットでお受けしたお客様のシューツリーをご紹介してみたいと思います。 シューツリーは昨日ご紹介した通りこんな形状をしています。 ベースとなるシューツリーのサイズは3サイズありまして、一番小さいものは7まで、次が7 1/2から8 1/2まで、そしてその上のサイズは9から上のサイスに使います。 そんなベースとなるシューツリーを削っていくわけですが、 お客様のラストと比較して、靴に入れた時に無理のない形状にするために、まずはシューツリーそのものの厚さと甲の立ち上がりを合わせていきます。 既製品のシューツリーを入れると、どうしてもこの部分が厚すぎるので靴を押し上げてしまうのです。 削っているところは近いうちに動画をアップしますので、今日は削りあがったところの写真をご覧ください。 そもそもシューツリーは、靴を履き込んでいくとつま先が反ってきて甲にシワが残ってしまったり靴自体が反ってしまって歩きにくくなってしまうことを防ぐためのモノなので、シューツリーを入れて靴が変形してしまわないように、履きにくくなってしまわないように押さえる部分を靴のカーブに合わせます。 こんな感じで削りあがりました。 シューツリーの素材であるこの木は、決して作業性が悪いわけではありませんが、形をちゃんと考えて削らないといけないので、お客様の靴に合うようにするということがなかなか簡単ではありませんでした。 薄くし過ぎてしまうとシューツリーとして役を果たしませんし、ただそれっぽく削ればよいわけでもなく、やはり靴に入れた時に良い感じで面で当たっている状態にすることが大切なんですよね。 昨日もお伝えしました通り、只今お試し期間でお求めやすい価格設定で販売させていただいております。 お試し期間は、とりあえず今のこのご注文が落ち着くまでという感じで、いつということは決めておりませんが、そこそこ早めに終了するつもりでおりますので、買っておこうという方はお早めにご連絡ください。 今回の企画で、久しぶりのお客様ともつながることができまして、予想外に嬉しい結果となりました。 ありがとうございます。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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シューツリー

ご縁がありまして、シューツリーを入荷することができました。 なので、以前からお客様よりご要望いただいておりましたオーダーメイド靴に合ったシューツリーを試しに販売してみようかと思っております。 今回販売するのは、こちらの商品になります。 そのまま靴に入れてみると、どうしても多少の不具合があります。 例えばここ。 私たちシューリパブリックの靴は、特に親指の付け根部分を薄くしておりまして、これはフィッティングや折れジワの対策の為なのですが、 これに既製品のシューツリーを入れてしまうとどうしてもその部分を押し上げてしまうのです。 目的があってあえてラストを削って薄くしているのに、シューツリーで変形させてしまうのはダメですよね。 こうして見てみると、シューリパブリックのラストの厚さが非常に薄いことが分かります。 お客様に製作する靴は、この形をベースに必要に応じてさらに薄く削っているのです。 なので、この私が指さしている部分を削ったり、そのほかお客様の足(ラスト)に合わせて必要な部分を削ったりしまして、良い形状にしたものを販売させていただきます。 当然ながら、お客様一人一人で仕上がるシューツリーの形状は異なります。 で、そんなシューツリーを試験的に販売してみようと思っております。 言わばお試し期間なので、その期間中はサービスプライスとして販売価格は・・・、 7,700円(税込み) とさせていただきます。 ご注文の方法は、今靴を製作中の方(完成していて納品がまだの方を含む)はその旨ご連絡いただければ、完成時にご用意させていただきます(複数足分も可)。 既に納品が終わっている方は、ご連絡いただければご用意して発送させていただくか、もしくは取りにいらしてください。 ご注文いただいてからご用意できるまでにちょっとお時間をいただきます(1週間くらい)。 ちなみに、シューツリーの数は靴の数ほどは要りません。 たとえば、靴が3足あったとしてシューツリーは履いた日と翌日は入れないでほしいので、その場合必要なシューツリーの数は1足分となります。 つまり、靴の数-2足分あれば十分となります。 もっと少なくても良いですね。 必要な方は、その旨ご連絡ください。 追記:申し訳ございません。初回入荷分がほぼ完売してしまいましたので、シューツリーは再入荷となるため、ご注文から2週間程度お時間を頂戴いたします。ご了承いただきますようお願いいたします。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オックスフォードシューズ

今日ご紹介するお客様は、先日のスウェードのこげ茶のチャッカブーツを納品させていただいた新潟県のRIさんです。 じつは2足まとめてご注文いただいておりまして、その2足目になります。 その2足目の靴がこちらです。 こちらの靴は、黒のスウェードの革を使って製作したオックスフォードシューズです。 黒のオックスフォードと言えばボックス調の革で作るケースが多いのですが、こうしてあえてスウェードで作るのもなかなかイイものです。 スウェードの革の特徴は、まず履いた時の足に当たる感覚が非常に柔らかいこと、そしてスムースの革のように靴クリームを塗って光らせるという必要がないことなどがあります。 でも、スウェードってなんとなく手入れが面倒と思う方も多いかもしれませんが、実際にはメンテナンスに関しましてはおそらくスウェードの方が楽なのではないかと思います。 やることと言えば、年に1度くらいの割合で栄養補給のスプレーを吹き付けて、あとは履いた後にブラッシングをしてホコリを落とすくらいです。 ただ、革の色によっては数年経つと色が抜けてしまうケースもあるので、そういう場合には補色スプレーを吹き付けます。 基本的にはこれだけ。 擦り傷が目立つこともないので、考え方によったらキズが気になる方はスウェードも良いかもしれませんね。 優しい履き心地でキズが気にならないというのは、非常に実用的な靴なのかもしれません。 ただ、残念なことにしっかりとしたスウェードはもうほとんど終わってしまっていて、残りもわずかになっています。 将来的に1足欲しいと思っている方は、革がなくなる前にお早めにご連絡ください。 先日、RIさんから靴が到着した旨のご連絡がありまして、そろそろ新潟もお天気が良くなってきているので履いてみようと思っているとのことでした。 ぜひたくさん履いてください。 ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: オックスフォード レザー: スウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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