まずひとつお知らせです。 4月23日(土)と24日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して足の計測会&靴のオーダー会を開催することになりました。 詳細は、また改めてお知らせします。 11月にご注文いただいたお客様の靴も、その時にお持ち致します。 4月の後半となれば、観光にも良い季節ですね。 また、今年は善光寺の御開帳があるそうなので、お好きな方は善光寺のついでにお立ち寄りください。 その頃には、もう少し穏やかな世の中になっていることを願っています。 さて、今日はミンクオイルの話。 普通は、革靴ではあまりミンクオイルって使わないですよね。 小学生のころ、野球のグローブに塗って柔らかくしたくらいの記憶なのですが、ワークブーツの世界ではよく使うようです。 そんなミンクオイルですが、実は私たちシューリパブリックで扱っている革の中でミンクオイルを使ってメンテナンスをする革がいくつかあります。 たとえば、主なところではスムースの革と型押しの革で数色展開しているELBAMATTや、シュリンクのVacchetta 800などがあります。 国産ではプルアップヌメオイルという革が大変人気で、この革で靴を作られた方もたくさんいらっしゃいます。 オイルを含んでいる革は独特のしっとり感がありまして、この雰囲気を残したメンテナンスをするにはミンクオイルを使ってあげると良いようです。 いわゆるビジネスシューズなどに使うスムースの革には、ミンクオイルを塗ることが良いのかどうかという疑問があるかと思いますが、ミンクオイルをメインに使ってメンテナンスをするのではなく、例えば防水の効果のためにミンクオイルを塗るということであれば、効果のあるなしは別としてそれくらい(少量)であればOKだと思います。 では、なぜビジネスシューズにミンクオイルをメインに使ってメンテナンスをしてはいけないのかと言いますと、ミンクオイルにしてもデリケートクリームにしても、たくさん塗って革に染み込ませると革そのものが柔らかくなってしまうという特性がありまして、ビジネスシューズの場合は靴がクタクタになってしまうリスクがあるのです。 靴そのものがクタクタになってしまうと、歩きにくいし形も崩れてきたなくなってしまうので、お勧めできません。 ワークブーツのようにそもそもが厚い革を使って硬く作られているものとは違うので、その靴に合ったメンテナンスをしていただくことが大切です。 ということは、ELBAMATTなどにおいてもミンクオイルをベッタリとたくさん塗って染み込ませるような塗り方ではなく、うすく塗ってすぐに拭き取るような塗り方が好ましいのです。 オイルではありませんが、デリケートクリームも塗りすぎは革を柔らかくしてしまうので、塗りすぎないように気を付けましょう。 追求していくと、革によってメンテナンスの方法が変わってきますので、靴を良い状態で永く履いていただくためには、正しいメンテナンス方法を知っておくことも大切です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むひとつお知らせです。 先日よりご注文をお受けしておりますシューツリーのサービスプライス&お試し販売は、3月13日(日)で販売を終了させていただきます。 ご注文される方が一通りご注文してくださったようなのでひとまず販売を終了して、それ以降は通常価格にての販売となります。 サービスプライスで買っておこうという方は、3月13日(日)までにご連絡ください。 さて、先日お試しで入荷したWREN’Sのレザークリーム(靴用のクリームですがレザークリームと呼んでいるらしい)ですが、実際にどれくらいのポテンシャルがあるのか、どんな特徴があるのかをちょっと試してみました。 私の場合、靴クリームに対して磨いて光ることに期待はしていなくて、黒い革だったら黒みが増すとかしっとりとするということを期待しています。 ちなみに、このWREN’Sのレザークリームは50gで880円(税込み)という価格設定で、モゥブレィに比べて量が同じでも110円ほど安くなっています。 今回は、以前に私が試し履きにはいたチャッカブーツで試してみます。 普通に靴を履いているとどうしてもカカトの内側を蹴ってしまって擦り傷ができがちですが、これが消えるのでしょうか? WREN’Sのクリームをスポンジでぬりぬり。 そして、ブラシでシャカシャカ。 結果、どうなったかというと、しっとりとしたツヤが出て、擦り傷は薄くなったけれど少し残っています。 つぎに、イングリッシュギルドの黒を使ってみます。 同じところに塗るのはちょっとずるいかもしれませんが、このイングリッシュギルドは食いつきがよくツヤも出るという性格なので、ある意味キレイに仕上がって当然というつもりで塗ってみましたが、 だいたい予想した通りです。 浅い擦り傷は消えましたが、やや深い傷はこれだけでは消えませんでした。 もし、これくらいのキズをキレイに消したい場合には、#1000番のサンドペーパーで表面だけ優しく擦って、キレイに整えた後に靴クリームを塗るとキレイになります。 私は気にしないので、自分の靴はやりませんが。 でも、これくらいになっていればだいたいOKですよね。 次に、左足を使ってモゥブレィのクリームを塗ってみます。 左足も、そこそこイイ感じに擦り傷が入っています。 同じようにスポンジでヌリヌリ。 そしてブラッシングをしたところ、こんな仕上がりになりました。 写真だと細かい違いがよく分からないと思うのですが、この革における擦り傷の補修という点では、モゥブレィとイングリッシュギルドは及第点。 ただ、イングリッシュギルドが必要以上にツヤが出るので、目的に合った使い方が必要だと思います。 対する今回メインのWREN’Sは、もう少しがっつりと食いついてほしいと言った印象でした。 ただ、これは革との相性もありますので、これが全てではありません。 一方でWREN’Sの優れているところもありまして、これは商品の説明でもよく書いてあることですが、香りが良いですね。 これで気持ち悪くなるという方は少ないと思います。 また、クリーム自体が柔らかいので、素直にのびて使いやすいという点も良かったです。 ツヤの程度はモゥブレィと同じくらいだと思います。 正直なところ、私自身このWREN’Sを仕事の時に積極的に使うかと言われると、ちょっと悩みます。 完成した靴にあっさりと仕上げをするにはちょうど良いという反面、深みのあるツヤを強調した仕上げにするとか、黒い革において黒みを際立たせた仕上げにするとなると、ちょっと物足りない感じです。 そのような時には、モゥブレィを使うと思います。 ただ、最後に試しに指で温めながら塗って、少し放置してからブラシをかけてみたところ、先ほどよりも少しツヤが出た印象でした。 さらに、2度塗りをした場合にもキレイに仕上がりました。 なんとなく性格が解ってきましたね。 自分の靴に使うとなると、ちょっと話は変わってきます。 私が普段履いている靴はピカピカにして履くようなものではなく、どちらかと言えばむしろ光らせない方が合っている感じなので、自分の靴にはWREN’Sは良さそうです。 カジュアルな雰囲気の革靴で、あまり光らせないクリームが好きという方には、非常に良いクリームです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 珍しく今日は朝からしっかりと活動をして、一日を有効に使いました。 ところで全くの余談なのですが、皆さんは知らない町に住んでみたいって思ったことはありますか? 私は、もう何年も前の事なのですが、夢のなかで私が日本中を旅する途中で一時的にある知らない町に住んでいることになっていまして、その旅情というか寂しさを感じる感情と言いますか、それが良いなぁって思ったことがありまして、短い期間だけどこか知らない町に住んでみたいって思っています。 その夢の中では、私は和風の古い旅館にしばらく滞在していまして、二階の窓から古い街並みと夕日が見えました。 夕食は、毎晩なじみの定食屋さんに行ってたべるという、なんともリアルで楽しい夢でした。 実際にそんな経験ができるかどうかはわかりませんが、出張が決まると古い街並みが見える宿を探してみたりしています。 そして話が戻りますが、知らない町に住むのってなかなか楽しいですよね。 仕事で数日間だけその町に滞在することになっても、知らない町を散策して気に入ったお店を探してみたり、初めて入るスーパーで地元の人と同じように買い物をしてみたりして、ちょっとした旅情に浸ったりします。 Google Mapを見ながらどこに行ってみようかと妄想を膨らませていて、ふと思ったのが私が住む加須市に皆さんをお招きするということ。 それこそ加須市に何があるという訳ではないのですが、以前に私と同じように知らない町を楽しんでいるというお客様が、前日に加須市内の宿に泊まって街中を散策して、どこかの食堂でご飯を食べて、朝一で床屋さんに行ってから工房にいらっしゃったということがありました。 なかなかのツワモノです。 でも、加須市の中心部はイイ感じに寂れた感があって、昭和の町を彷彿させるものがあります。 昔からある定食屋さんもありますし、和菓子屋さんやパン屋さん、そしてたくさんのうどん屋さんがあって、町を楽しむには十分すぎます。 もし、工房にお越しいただく際に時間的に余裕があって加須市を散策してみたいという方は、事前にその旨お知らせください。 隣町の羽生市も含めて見どころがいっぱいです。 さて、余談が長くなりましたが、今日は靴下の話です。 靴を快適に履くためには、靴下が非常に大きな役割を果たしていることはご存じのことと思います。 そして、オーダーメイドの靴を履いていると、どこかが極端に擦れるとか当たるということがなくなり、靴下の持ちが極端に良くなります。 そうすると、なかなか穴が開かないので捨てるタイミングを失ってしまって、ゴワゴワのパサパサになっても普通に履けてしまうということになりかねません。 でも、靴下は薄いなりにもある程度ふんわりしていて直接足と靴が擦れるのを防いでくれるものなので、ゴワゴワのパサパサでは靴下の役割を果たしているのかが疑問になります。 かと言って、まだ全然履けそうなのに捨ててしまうのって勿体ないですよね。 同じことがTシャツや下着にも言えます。 どうしたら良いのか。 ここ最近私がやっている方法は、定期的に靴下を追加していって、数が増えてくると履く頻度が低くなる、もしくは履かなくなるものが出てくるので、そうなったら捨てるという方法です。 私の場合、靴下はデザインとか柄に関してはあまり好き嫌いで履く履かないということがなく、履きやすいか否かという理由で毎朝選んでいるので、履かなくなってきているものは履きにくいものということになります。 これらは、この春から投入予定の靴下たちです。 もうすでに引退が決まっている靴下もあって、それらと入れ替えに活躍する予定です。 靴下が新しいと、靴がさらに快適になります。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む昨日ご案内しましたシューツリーですが、早速ご注文をいただきました。 思っていた以上の反響で、初回入荷分は完売してしまいましたので追加発注をして只今入荷待ちです。 そんな状態ですが、初回ロットでお受けしたお客様のシューツリーをご紹介してみたいと思います。 シューツリーは昨日ご紹介した通りこんな形状をしています。 ベースとなるシューツリーのサイズは3サイズありまして、一番小さいものは7まで、次が7 1/2から8 1/2まで、そしてその上のサイズは9から上のサイスに使います。 そんなベースとなるシューツリーを削っていくわけですが、 お客様のラストと比較して、靴に入れた時に無理のない形状にするために、まずはシューツリーそのものの厚さと甲の立ち上がりを合わせていきます。 既製品のシューツリーを入れると、どうしてもこの部分が厚すぎるので靴を押し上げてしまうのです。 削っているところは近いうちに動画をアップしますので、今日は削りあがったところの写真をご覧ください。 そもそもシューツリーは、靴を履き込んでいくとつま先が反ってきて甲にシワが残ってしまったり靴自体が反ってしまって歩きにくくなってしまうことを防ぐためのモノなので、シューツリーを入れて靴が変形してしまわないように、履きにくくなってしまわないように押さえる部分を靴のカーブに合わせます。 こんな感じで削りあがりました。 シューツリーの素材であるこの木は、決して作業性が悪いわけではありませんが、形をちゃんと考えて削らないといけないので、お客様の靴に合うようにするということがなかなか簡単ではありませんでした。 薄くし過ぎてしまうとシューツリーとして役を果たしませんし、ただそれっぽく削ればよいわけでもなく、やはり靴に入れた時に良い感じで面で当たっている状態にすることが大切なんですよね。 昨日もお伝えしました通り、只今お試し期間でお求めやすい価格設定で販売させていただいております。 お試し期間は、とりあえず今のこのご注文が落ち着くまでという感じで、いつということは決めておりませんが、そこそこ早めに終了するつもりでおりますので、買っておこうという方はお早めにご連絡ください。 今回の企画で、久しぶりのお客様ともつながることができまして、予想外に嬉しい結果となりました。 ありがとうございます。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日ご紹介するお客様は、先日のスウェードのこげ茶のチャッカブーツを納品させていただいた新潟県のRIさんです。 じつは2足まとめてご注文いただいておりまして、その2足目になります。 その2足目の靴がこちらです。 こちらの靴は、黒のスウェードの革を使って製作したオックスフォードシューズです。 黒のオックスフォードと言えばボックス調の革で作るケースが多いのですが、こうしてあえてスウェードで作るのもなかなかイイものです。 スウェードの革の特徴は、まず履いた時の足に当たる感覚が非常に柔らかいこと、そしてスムースの革のように靴クリームを塗って光らせるという必要がないことなどがあります。 でも、スウェードってなんとなく手入れが面倒と思う方も多いかもしれませんが、実際にはメンテナンスに関しましてはおそらくスウェードの方が楽なのではないかと思います。 やることと言えば、年に1度くらいの割合で栄養補給のスプレーを吹き付けて、あとは履いた後にブラッシングをしてホコリを落とすくらいです。 ただ、革の色によっては数年経つと色が抜けてしまうケースもあるので、そういう場合には補色スプレーを吹き付けます。 基本的にはこれだけ。 擦り傷が目立つこともないので、考え方によったらキズが気になる方はスウェードも良いかもしれませんね。 優しい履き心地でキズが気にならないというのは、非常に実用的な靴なのかもしれません。 ただ、残念なことにしっかりとしたスウェードはもうほとんど終わってしまっていて、残りもわずかになっています。 将来的に1足欲しいと思っている方は、革がなくなる前にお早めにご連絡ください。 先日、RIさんから靴が到着した旨のご連絡がありまして、そろそろ新潟もお天気が良くなってきているので履いてみようと思っているとのことでした。 ぜひたくさん履いてください。 ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: オックスフォード レザー: スウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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