ひとつお知らせです。
先日よりご注文をお受けしておりますシューツリーのサービスプライス&お試し販売は、3月13日(日)で販売を終了させていただきます。
ご注文される方が一通りご注文してくださったようなのでひとまず販売を終了して、それ以降は通常価格にての販売となります。
サービスプライスで買っておこうという方は、3月13日(日)までにご連絡ください。
さて、先日お試しで入荷したWREN’Sのレザークリーム(靴用のクリームですがレザークリームと呼んでいるらしい)ですが、実際にどれくらいのポテンシャルがあるのか、どんな特徴があるのかをちょっと試してみました。
私の場合、靴クリームに対して磨いて光ることに期待はしていなくて、黒い革だったら黒みが増すとかしっとりとするということを期待しています。
ちなみに、このWREN’Sのレザークリームは50gで880円(税込み)という価格設定で、モゥブレィに比べて量が同じでも110円ほど安くなっています。
今回は、以前に私が試し履きにはいたチャッカブーツで試してみます。
普通に靴を履いているとどうしてもカカトの内側を蹴ってしまって擦り傷ができがちですが、これが消えるのでしょうか?
WREN’Sのクリームをスポンジでぬりぬり。
そして、ブラシでシャカシャカ。
結果、どうなったかというと、しっとりとしたツヤが出て、擦り傷は薄くなったけれど少し残っています。
つぎに、イングリッシュギルドの黒を使ってみます。
同じところに塗るのはちょっとずるいかもしれませんが、このイングリッシュギルドは食いつきがよくツヤも出るという性格なので、ある意味キレイに仕上がって当然というつもりで塗ってみましたが、
だいたい予想した通りです。
浅い擦り傷は消えましたが、やや深い傷はこれだけでは消えませんでした。
もし、これくらいのキズをキレイに消したい場合には、#1000番のサンドペーパーで表面だけ優しく擦って、キレイに整えた後に靴クリームを塗るとキレイになります。
私は気にしないので、自分の靴はやりませんが。
でも、これくらいになっていればだいたいOKですよね。
次に、左足を使ってモゥブレィのクリームを塗ってみます。
左足も、そこそこイイ感じに擦り傷が入っています。
同じようにスポンジでヌリヌリ。
そしてブラッシングをしたところ、こんな仕上がりになりました。
写真だと細かい違いがよく分からないと思うのですが、この革における擦り傷の補修という点では、モゥブレィとイングリッシュギルドは及第点。
ただ、イングリッシュギルドが必要以上にツヤが出るので、目的に合った使い方が必要だと思います。
対する今回メインのWREN’Sは、もう少しがっつりと食いついてほしいと言った印象でした。
ただ、これは革との相性もありますので、これが全てではありません。
一方でWREN’Sの優れているところもありまして、これは商品の説明でもよく書いてあることですが、香りが良いですね。
これで気持ち悪くなるという方は少ないと思います。
また、クリーム自体が柔らかいので、素直にのびて使いやすいという点も良かったです。
ツヤの程度はモゥブレィと同じくらいだと思います。
正直なところ、私自身このWREN’Sを仕事の時に積極的に使うかと言われると、ちょっと悩みます。
完成した靴にあっさりと仕上げをするにはちょうど良いという反面、深みのあるツヤを強調した仕上げにするとか、黒い革において黒みを際立たせた仕上げにするとなると、ちょっと物足りない感じです。
そのような時には、モゥブレィを使うと思います。
ただ、最後に試しに指で温めながら塗って、少し放置してからブラシをかけてみたところ、先ほどよりも少しツヤが出た印象でした。
さらに、2度塗りをした場合にもキレイに仕上がりました。
なんとなく性格が解ってきましたね。
自分の靴に使うとなると、ちょっと話は変わってきます。
私が普段履いている靴はピカピカにして履くようなものではなく、どちらかと言えばむしろ光らせない方が合っている感じなので、自分の靴にはWREN’Sは良さそうです。
カジュアルな雰囲気の革靴で、あまり光らせないクリームが好きという方には、非常に良いクリームです。
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