今日ご紹介するお客様は、愛知県にお住いのNNさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしました。 ですが、残念なことに今回は郵送による納品となりましたので、NNさんに履いていただいている写真はまた改めてということになります。 今回完成したのは、少し前に私たちシューリパブリックの企画商品としてご注文を受け付けた「雨の日にも履けるシリーズ」のオックスフォードです。 こちらの靴は、以前に発売した「旅チャッカ」とはちょっと仕様が異なり、雨の日というポイントに特化した靴になります。 そもそも、NNさんは普段から私たちシューリパブリックの靴を履いてくださっているのですが、それ以前に購入した既製品の靴と併用して履いていらっしゃって、シューリパブリックの靴を履いた時には足が臭くならないこととと、ずっと履いていても疲れないという点を気に入ってくださって、とても大切に履いてくださっているのだそうです。 でも、雨の日には大事をとって既製品の靴を履いていらっしゃるそうで、既製品の靴で一日過ごすとどうしても足が臭くなるとか疲れるということが起こってしまい、雨の日にも履ける靴は作れないかと以前からお問い合わせをいただいていました。 そこで、せっかくのご意見ということで、NNさんのご要望をそのまま企画商品にして、納品第1号もNNさんということになったのです。 見た目は普通のオックスフォードですが、製法はブラックラピド製法ですので、ハンドソーンウェルテッドに比べて雨に対する強度がだいぶ高くなっています。 また、使用している革は表面処理をしてあるけっこう丈夫なステアで、キップに比べればやや肌目は粗く感じるかもしれませんが実際にはそれほど気にならないかなというレベル(個人差はあると思いますが)です。 そして、この企画には撥水スプレーが1本つきますので、そちらを上手に使っていただいて雨の日も快適に履いていただきたいと考えております。 パッと見たところでは、ブラックラピド製法だということをほとんど感じないような仕上がりになっています。 これからたくさん履きこんでいただくと、どんどん足になじんで履きやすくなっていくことでしょう。 NNさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: オックスフォード レザー: ステア ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ブラックラピド 今回使用した革の在庫の有無: あり ★★★お知らせ★★★ 初めて靴をオーダーする方にピッタリな企画「集まれ!Freshers」は、まだまだ受付中です。 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は、お客様のSさんが私たちシューリパブリックの工房にお越しくださいました。 Sさんが履いていらっしゃったのが、以前に型押しの革を使って製作したフルブローグです。 「フルブローグはカジュアルな要素が強いので、スムースの革よりもこんな感じの型押しの革の方が好きなんです。」 とおっしゃっていました。 Sさんとは、もう4年ほどのお付き合いになりますが、以前に一宮市で開催したイベントにもクルマで来てくださったり(それもなんと日帰りで)、そのほかいろいろなイベントによく来てくださる大切なお客様です。 一宮のイベントの時には、まだ1足目の靴をご注文いただいたばかりでシューリパブリックの靴を履いたことがないとおっしゃっていたのに、今では1週間を余裕でローテーションで切るほどになっています。 そんなSさんですが、以前に製作したスコッチスウェードの靴がとってもイイ感じで、雨の日も履けるし4年近く経っても毛足が汚くならないし、そもそも靴がしっかりしていてへこたれないなど、スコッチスウェード愛をたくさん話してくださいました。 そんなスコッチスウェードも、Sさんが欲しいとおっしゃっているこげ茶の#539番色が残りわずかということをお伝えすると、 「じゃ、そちらもオーダーします。」 とのことで、スコッチスウェード#539(こげ茶)は、ついに残り1足となりました。 さて、今日のSさんが履いていらっしゃったデニムと黒の型押しのフルブローグがとってもイイ感じだったので、ぜひご覧ください。 黒の革靴も、こんな雰囲気だったら全く重苦しい感じにもなりませんし、とってもステキですよね。 スーツを着ないオフィスで、スニーカーではちょっと・・・という時には、こんな組み合わせも格好良いです。 Sさんは、いつもとってもステキな服を着ていらっしゃって、強いこだわりを感じます。 Sさん、今日もありがとうございました。 靴の完成をお楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ 初めて靴をオーダーする方にピッタリな企画「集まれ!Freshers」は、まだまだ受付中です。 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む革を裁断する作業をクリッキングと言います。 クリッキングの際には、パターンとパターンを上手に組み合わせてなるべくムダのないようにします。 ただ、革には伸び方向と言って引っ張ると延びてしまう方向があるため、上手に組み合わせてムダのないようにしつつ、つま先⇔カカト方向には伸びないように型を入れるというのがクリッキングの鉄則です。 こちらは、私たちが普段使っている黒いキップの革です。 こうして見てみるとなかなかキレイな革なのですが、どうしても革にはキズがつきもので、よくよく見てみると・・・、 こんなキズであったり、 こんなキズがあったりします。 当然ながら、靴にこんなキズがある部分は使えませんので、キズのある部分を上手に避けてクリッキングをします。 参考までに、革には等級がありまして、その等級の高い低いは生地のクオリティや仕上がり具合などではなく、キズの多い少ないで決まるということを、革問屋さんから聞いた事があります。 さらにクリッキングで気を付けなくてはいけないことがありまして、 こういう部分や、 こんな部分は特別なパーツ以外には使い道がないので、クリッキングの際には避ける必要があります。 これらは何かといいますと、人間でいう脇の下に当たる部分です。 人間でもおそらく似たようなことが言えると思うのですが、この辺りは伸びたり縮んだりしていた部分なので、革が薄くて伸びやすいという特徴があり、クオリティとしては非常に低いので使えないのです。 唯一使ってよいパーツは、ベロです。 ベロは、以前にも書いたことがあるのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、靴ヒモで足の甲が痛くならないようにするためのパーツなので、柔らかいほうが都合が良いのです。 そして最後にもいひとつ。 首回りです。 この部分には牛が前を向いたり、もしくはご飯をためるために下を向いたりしたことによるグロースマークという深いシワが入っていて、基本的に見える部分には使えません。 グロースマークのシワは、結構深いです。 クリッキングの際には、これらの使えない部分を避け、向きや組み合わせを考えつつ作業をしなくてはいけません。 そして、1枚の革の約3分の1は靴には使えなかったり、パーツとパーツの隙間であったりしてゴミになってしまいます。 なかなか厳しい話です。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む先日、私たちが所有しているスウェードの在庫がわずかになったということをお伝えしたところ、あるお客様から黒いスウェードについてもう少し詳しく教えてほしいというご連絡をいただきましたので、改めて今日のブログでご案内させていただくことにしました。 まずは、黒のスコッチスウェードを改めてごらんください。 この革の特徴は、生地が厚く目が詰まっていてとってもしっかりしていることです。 厚くて目が詰まっていてしっかりしているために、革を持った時にズッシリときます。 昔の革はそういうものが多かったのですが、最近の革の多くは軽くなってしまっていて、ある意味懐かしいです。 生地が厚く目が詰まっていてとってもしっかりしているとどんなメリットがあるかというと、まず靴そのものが型崩れしにくく、足をしっかりとホールドしてくれます。 つまり、オーダーメイドで足に合っている靴がしっかりとホールドしてくれれば、それは歩きやすくないわけがないということ。 さらに、毛足が短めなので表面の仕上がりがとってもキレイです。 このタンナーさんは、本当に技術力があると思います。 先日、ちょうどOさんが黒のスウェードで作ったギリーシューズを履いてきてくださったので、写真を撮らせていただきました。 デニムに黒のスウェードという組み合わせは、なかなかイイ感じにカジュアルさを打ち消してくれて、上品な雰囲気にまとまっていると思います。 Oさんは、普段からどちらかというとカジュアルでも落ち着いた上品な服装を選ばれる方で、このスウェードはOさんの雰囲気にとても似合っていると思います。 さてさて、私たちの在庫のスコッチスウェードは、すでにお取り置きのご依頼やこれから製作する分もあって、残りが1足分となっております。 こんなに厚くて生地がしっかりしていて、スウェードなのでちょっとくらいの雨なんて全然平気で、おまけにギン面がないのでギン割れの心配もありません。 でも、何よりもスウェードと言えばこの温かみのある雰囲気ですよね。 最後の1足は、どなたのもとに行くのでしょうか? ご興味のある方は、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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