オールソール交換の修理が終わりまして、Sさんが靴を引き取りに来てくださいました。 今回は、オールソール交換+ウェルト交換というメニューで、内部のボトムフィラーのコルクなども新しくなっています。 確認のために、履いていただきました。 既にある程度履きこんでいる靴のなので、インソールはSさんの足の形になっていますし、 さらにボトムフィラーやソールが新しくなって、シャキッとした印象です。 「たしかにダイナイトの凸は感じるものの、おろしたての時とは違って足に合っている感じがします。」 とおっしゃっていました。 ハンドソーンウェルテッドの靴は、インソール自体がそこそこ厚いのでボトムフィラーを交換しても履き心地に悪い影響はほとんどなく、 むしろ全体がリフレッシュしゅたプラスの影響のほうが大きく、とっても履きやすく仕上がります。 スニーカーやセメンテッドの靴などは、足に馴染んできて履きやすくなったころに靴自体がダメになってしまうようなこともあったりして、なかなか永く履くことが難しいのですが、 ハンドソーンをはじめとするウェルテッドの靴は、必要に応じて修理をすることができますので、足に馴染んで履きやすくなった靴を永く履くことができます。 このオールソール交換とウェルト交換をした靴の履き心地は、経験した方でないとわかりません。 ですよね、Sさん。 またたくさん履いてあげてください。 今日もありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 3月1日(日)に、神戸のSUNさんにお伺いする予定です。 SUN仕様のサイドゴアブーツのオーダー受付が始まりましたが、ご自分のサイズがわからないという方のために足の計測をさせていただきます。 併せて、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 【お知らせ 2 】 3月6日(金)と7日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお伺いする予定です。 イベントの詳細は後日お知らせいたします。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む靴を正しく脱ぐって、そんなことどうでもいいって言えばどうでもいい・・・ というわけではありません。 常に気にする必要はありませんが、どうしたら靴に良いのか、もしくは良くないのかを知っておいても良いのではないかと思います。 では、質問です。 皆さんはどんなふうに靴を脱いでいますか? 靴ヒモをちゃんとほどいていますか? 靴ヒモをほどくのは、最低限必要なことです。 靴を履くときにしっかりとヒモを締めるのに、脱ぐときにはそのまま脱ごうとする方がまれにいらっしゃいます。 そのような脱ぎ方は、靴の履き口を伸ばしてしまったり、もしくは履き口が裂けてしまったりすることもありますので靴にとって良くないです。 まず、靴ヒモをほどきます。 そして、靴ヒモを緩めてハネを開きます。 ここまでは皆さん問題ないと思うのですが、では靴のどこを持って脱ぎますか? こんなふうにカカトの部分を持って脱ぐのは・・・? ちゃんと靴ヒモが緩めてあってハネが開いていればOKです。 ですが、靴ヒモが締めたままでこれをやると、ウェルトに負担がかかるので気を付けてください。 セメンテッドの靴では、ヒモを緩めないでこれをやると最悪の場合カカトが外れます。 私がお勧めするのは、こんな脱ぎ方です。 アッパーの革のカカトの辺りを持って脱ぎます。 もちろん靴ヒモは緩めてからです。 これはシューズなのでヒモを緩めていれば結構簡単に脱げるのですが、ブーツの場合だともう少し脱ぎにくくなります。 そんな時に、カカトの積み上げの辺りを持って強引に脱ごうとするのは靴に良くないので、力がかかるような場合はアッパーの革の部分を持った方が靴には優しい脱ぎ方になります。 ご参考まで。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 3月1日(日)に、神戸のSUNさんにお伺いする予定です。 SUN仕様のサイドゴアブーツのオーダー受付が始まりましたが、ご自分のサイズがわからないという方のために足の計測をさせていただきます。 併せて、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 【お知らせ 2 】 3月6日(金)と7日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお伺いする予定です。 イベントの詳細は後日お知らせいたします。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む以前には、靴の革の色といえば黒か茶、男性モノならこの2色がほとんどで、女性ものでも明るい茶色とかベージュくらいでしたが、 ここ最近は靴の色のスタンダードも大きく変わり、グリーンやネイビーというものもいたって普通になりました。 私もネイビーのチャッカブーツを履いていますが、とても使いやすいと思います。 カジュアル的に使うのなら、マットな感じの仕上げの革を、ビジネスに使うのであれば、ツヤのあるスムースが良いでしょう。 もっとも、ビジネス用でもオフィスカジュアルもありますから、仕事用としてふさわしいものと考えれば、選択の範囲も結構広いと思います。 今日ご紹介する革は、まさにそんな革です。 過去に数回ご紹介したことがあるものですが、お客様にこの革をご案内するとほぼ毎回気に入っていただけて、もっと早く紹介してくれればというようなことを言われれいまして、 タイミング悪くまだこの革をご存知ない方のために、今日ご紹介させていただきます。 こんな革です。 色味に関しては、私のカメラの関係や皆さんのディスプレィの関係で正しく見ることができないかもしれませんので、 できれば一度工房にいらっしゃって実物をご覧になっていただきたいと思います。 色は、ちょっと濃い目のネイビーですが、多少まだら感があります。 仕上げはスムースのような感じに見えますが、多少オイルを含んでいまして表面はわずかに擦ってあるような感じです。 でも、実際に靴になった時には仕上げでミンクオイルを塗りますので、お客様にお渡しする時点では普通のオイルの革になっています。 革自体はやや硬めで、カチッとした仕上がりになります。 裏側は、結構キレイです。 この革で作る靴のイメージとしては、例えばカチッとしたチャッカブーツとか、カチッとしたギブソンブーツといったところです。 ラスティングで軟らかく仕上げることもできなくはないのですが、革の特性を生かすのであればカチッとさせたほうが良さそうです。 でも、カチッと仕上げたものでも、決して女性に硬すぎてあわないということはなく、 カチッとしていながらしなやかさも併せ持つ靴になります。 こういうオイルを含んだカッチリ目の革って、確かに履き初めの数日はちょっと硬いのですが、 すぐに足に馴染んでくるので、このしっかりとしたホールド感がたまらないのです。 上品なカジュアルでネイビーといえば、こちらが今私が最もおススメしたい革です。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む私たちシューリパブリックで製作する靴は、基本的にレースアップ(ヒモで締めるタイプのモノ)に限らせていただいています。 その理由は、ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、履いているうちに少しずつインソールが沈んできて、履き初めのころよりも容積が大きくなることと、 足の状態によって昨日と今日と明日とでは多少なりともサイズが異なるため、しっかりとヒモで締めて快適に歩いてほしいという考えからです。 オーダーメイドでほぼ足に合った形で、さらに靴ヒモがあれば、しっかりと足にフィットさせることが可能です。 でも、いくつかの条件をクリアしていれば、レースアップじゃなくてもある程度のフィッティングを得ることができます。 それは、レースアップには及ばないものの、ほかのメリットがあるということもあるわけです。 そんなレースアップではないデザインとして、私たちが製作している靴は、ダブルモンクストラップとサイドゴアブーツです。 何やら面倒だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にすみません。 せっかくハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴を作って、それが足に合わなくて履きにくいようなものだったとしたら、お客様に申し訳ないのです。 ほとんどのお客様が、履きやすさを求めて私たちの工房にいらっしゃるので、変に期待させることはナシにして、できないものは先にお断りさせていただきます。 こんな長い前置きを書いていて、じつは今日ご紹介するのは私たちの工房でオーダーをお受けするものではなく、 製法もハンドソーンウェルテッドではなくブラックラピドを予定していまして、 お取引先のショップでパターンオーダー(革の色を選ぶことができる)として販売する予定のサンプルの靴です。 サンプル靴の試作なので、実際に販売するモノとは微妙に異なるということもありますが、おおよそこんな感じになると思います。 サンプルなので、だし縫いは縫われていません。 さらに、片足しか作っていません。 違う角度から。 先ほどもお伝えしましたが、これはオーダーメイドのモノではなく、パターンオーダー(ラストの調整はできません)なので、基本的に多くの皆さんが履けるようなパターンになっています。 もちろん全く合わなくて履けない方もいらっしゃるかと思いますが、なるべく多くの方にということで、あまり攻めたパターンではありません。 でも、なんとなくこれはこれで格好良いなぁって思っています。 この靴が欲しいという方は、後日詳細をお伝えいたしますので、直接ショップのほうへお出かけください。 もしくは、まったく同じデザインのものをハンドソーンウェルテッド(+足に合わせた調整を加えて)でオーダーしたいという場合は、 サイドゴアの場合、その方の足によって困難なケースもありますので、一度足を計測させていただいた上で判断させてください。 ちなみに、これまでも同じような条件でサイドゴアブーツを製作してきましたが、この部分が若干異なります。 このサンプルの靴は、縦にステッチが入っていましてその部分でパーツが分かれていますが、 私たちシューリパブリックで製作してきたものは、ここにステッチはなくパーツが一体になっています。 まぁ、細かいことと言ってしまえばそれまでですが、作り手にとっては結構大きな違いになります。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む私たちシューリパブリックは、本日1月4日より通常営業となっております。 昨年末に棚卸をしまして、倉庫の中の革も全部引っ張り出して数量を数えましたが、毎年のことながらすっかり忘れていた革が出てくるものです。 そのなかで、今日お勧めしたいのがこちらの革です。 以前にもご紹介したことのあるもので、Tempesti社のMAINE(メイン)という革です。 Tempesti社と言うと、ここ何年かではELBAMATTで有名なタンナーなのですが、 そのTempesti社が作った革で、ショルダーの部分を使って作ったヌメ革です。 ELBAMATTもヌメ革ですが、それとはちょっと違う仕上がりになっています。 具体的に言うと、ELBAMATTはオイル多めの仕上がりなのに対し、こちらはもう少しあっさりした仕上がりで、やや硬めです。 ただ、このMAINEを靴に使おうとすると、私たちが作るような靴にはちょっと厚すぎる上に硬すぎて作るのもそうですが履くのも大変です。 なので、革問屋さんにお願いして少し薄く漉いていただきました。 漉いたといっても、ビジネスシューズに比べれば厚いのですけど。 薄くなって、シワの入り方も元々のMAINEよりもだいぶ穏やかな感じになっています。 でも、MAINE自体が結構しっかりしている革なのでこれでもまだ硬く感じるという方もいらっしゃるかもしれません。 そこで私のオススメの仕上げなのですが、例えばこの革でチャッカブーツやモンキーブーツなどを作ったら、仕上げの段階でミンクオイルを少し多めに塗ります。 ヌメの革なので、ミンクオイルとの相性も良いです。 しばらくオイルを染み込ませたら余分なオイルをふき取ります。 そうすると、今よりもしっとりとした仕上がりになり、革自体もしなやかになって、深みのあるステキな仕上がりになります。 いかがですか? そんな感じの仕上がりで、履きこんでいくにしたがって少しずつ深みが出てくるような革ですが、とっても格好良く履いていただけると思います。 なお、茶系の革を写真に撮ると多少明るく写ることが多く、今回の革も実物はもう少し落ち着いた感じの色です。 ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ実物をご覧になってみてください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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