私たちシューリパブリックは、本日1月4日より通常営業となっております。
昨年末に棚卸をしまして、倉庫の中の革も全部引っ張り出して数量を数えましたが、毎年のことながらすっかり忘れていた革が出てくるものです。
そのなかで、今日お勧めしたいのがこちらの革です。
以前にもご紹介したことのあるもので、Tempesti社のMAINE(メイン)という革です。
Tempesti社と言うと、ここ何年かではELBAMATTで有名なタンナーなのですが、
そのTempesti社が作った革で、ショルダーの部分を使って作ったヌメ革です。
ELBAMATTもヌメ革ですが、それとはちょっと違う仕上がりになっています。
具体的に言うと、ELBAMATTはオイル多めの仕上がりなのに対し、こちらはもう少しあっさりした仕上がりで、やや硬めです。
ただ、このMAINEを靴に使おうとすると、私たちが作るような靴にはちょっと厚すぎる上に硬すぎて作るのもそうですが履くのも大変です。
なので、革問屋さんにお願いして少し薄く漉いていただきました。
漉いたといっても、ビジネスシューズに比べれば厚いのですけど。
薄くなって、シワの入り方も元々のMAINEよりもだいぶ穏やかな感じになっています。
でも、MAINE自体が結構しっかりしている革なのでこれでもまだ硬く感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで私のオススメの仕上げなのですが、例えばこの革でチャッカブーツやモンキーブーツなどを作ったら、仕上げの段階でミンクオイルを少し多めに塗ります。
ヌメの革なので、ミンクオイルとの相性も良いです。
しばらくオイルを染み込ませたら余分なオイルをふき取ります。
そうすると、今よりもしっとりとした仕上がりになり、革自体もしなやかになって、深みのあるステキな仕上がりになります。
いかがですか?
そんな感じの仕上がりで、履きこんでいくにしたがって少しずつ深みが出てくるような革ですが、とっても格好良く履いていただけると思います。
なお、茶系の革を写真に撮ると多少明るく写ることが多く、今回の革も実物はもう少し落ち着いた感じの色です。
ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ実物をご覧になってみてください。
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