Archives

久しぶりに試作品のギブソンブーツを作る 2

カテゴリー: Samples:サンプル靴製作


昨日に引き続き、試作品のギブソンブーツの製作の様子をお伝えします。

昨日はクリッキング(革を裁断する作業)まで進みましたので、今日はクロージング(ミシンの作業)からです。

実際には、ミシンの前にスカイヴィングと言いまして、パーツの端を漉く作業が入ります。

gibson boots

こんな感じでミシンをかけて、

gibson boots

さらにミシンをかけて、

gibson boots

アッパーが完成。

そうしたら、インソールの方を進めます。

gibson boots

インソール用の革を適当な大きさに裁断して、表面はバフがけ(サンドペーパーで荒らす作業)をします。

こうしておくことで、靴がしっかりと湿気を吸収し、靴の中を快適に保ちます。

gibson boots

つぎに、インソールの革を十分に濡らしてクギでラストに打ち付け、乾燥させて形を作ります。

gibson boots

こちらは、インソールの裏側にリブの加工を施したところ。

グッドイヤーウェルテッドは、3ミリ厚のインソールにテープ状のリブを貼り付けますが、ハンドソーンウェルテッドの場合は6㎜とか7㎜もあるインソールの裏側にこのようなリブの加工をします。

グッドイヤーウェルテッドに比べてリブの高さが低い分、屈曲がしなやかになりますが、加工に時間がかかります。

gibson boots

左側にある三日月のような形のものがトーパフ(つま先の芯)で、右にあるのがスティフナー(カカトの芯)です。

どちらも革ですが、目的が異なるため厚さや硬さが全然違います。

gibson boots

ラスティング。

gibson boots

引く力も大切ですが、土踏まずの部分は特に引く方向も大切です。

力と方向が適切じゃないと、靴が出来上がった時に土踏まずの部分に変なシワが入ってしまいます。

gibson boots

そうして、ウワモノができました。

このあたりまで来て、やっと半分くらいでしょうか?

いや、まだ半分も行っていないかもしれません。

ちなみに、こうしてお伝えしている靴製作の作業ですが、だいぶはしょっています。

実際には、細かい作業がたくさんあるんですよ。


このあと、ラストを入れたままこの状態でしばらく寝かせておいて、革が落ち着くのを待ちます。


お知らせ

★「SR的リミテッドプラン(最高の靴を作るプラン)」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。

★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。













   |  

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

↑トップへ