昨日に引き続き、試作品のギブソンブーツの製作の様子をお伝えします。
昨日はクリッキング(革を裁断する作業)まで進みましたので、今日はクロージング(ミシンの作業)からです。
実際には、ミシンの前にスカイヴィングと言いまして、パーツの端を漉く作業が入ります。
こんな感じでミシンをかけて、
さらにミシンをかけて、
アッパーが完成。
そうしたら、インソールの方を進めます。
インソール用の革を適当な大きさに裁断して、表面はバフがけ(サンドペーパーで荒らす作業)をします。
こうしておくことで、靴がしっかりと湿気を吸収し、靴の中を快適に保ちます。
つぎに、インソールの革を十分に濡らしてクギでラストに打ち付け、乾燥させて形を作ります。
こちらは、インソールの裏側にリブの加工を施したところ。
グッドイヤーウェルテッドは、3ミリ厚のインソールにテープ状のリブを貼り付けますが、ハンドソーンウェルテッドの場合は6㎜とか7㎜もあるインソールの裏側にこのようなリブの加工をします。
グッドイヤーウェルテッドに比べてリブの高さが低い分、屈曲がしなやかになりますが、加工に時間がかかります。
左側にある三日月のような形のものがトーパフ(つま先の芯)で、右にあるのがスティフナー(カカトの芯)です。
どちらも革ですが、目的が異なるため厚さや硬さが全然違います。
ラスティング。
引く力も大切ですが、土踏まずの部分は特に引く方向も大切です。
力と方向が適切じゃないと、靴が出来上がった時に土踏まずの部分に変なシワが入ってしまいます。
そうして、ウワモノができました。
このあたりまで来て、やっと半分くらいでしょうか?
いや、まだ半分も行っていないかもしれません。
ちなみに、こうしてお伝えしている靴製作の作業ですが、だいぶはしょっています。
実際には、細かい作業がたくさんあるんですよ。
このあと、ラストを入れたままこの状態でしばらく寝かせておいて、革が落ち着くのを待ちます。
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