つま先のフィッティング

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こちらは、私たちシューリパブリックで使っているラストのひとつです。

このラストは、既製品の靴を作るときに使っています。

お客様からご注文をいただいた時には、このモデルラストをベースにして足長を大きくしたり小さくしたり、さらに足囲を大きくしたり小さくしたり、

その後にさらお客様の足に合わせた細かい調整で、削ったり肉付けをしたりして使います。

そんなラストですが、このつま先をよくご覧ください。

一般的に、革靴の場合つま先には捨て寸と言って、いわゆる空間が存在します。

このラストのサイズに合った足の方がこの靴を履いた時に、実際の足長はこのラストの全長よりもおおよそ25ミリほど短くなり、

言い方を変えれば、つま先の25ミリほどの部分が捨て寸になるわけです。

この25ミリというのは、靴のつま先の形状によって異なるもので、

つま先のとがったラストの場合は捨て寸がもう少し長くなり、

逆に丸くてポッテリしたラストの場合は、捨て寸がもう少し短くなるというのが一般的です。

では、捨て寸は良いとして、実際に足の指先はどんな感じになっているのか、

私たちシューリパブリックではどんな感じのフィッティングで靴を作っているのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。

これに関しては、その方の足のつくりや形状によってセッティングを変えているので、絶対にみんながこうだということが言えないのですが、

いわゆる理論上平均的な足をされている方の場合、写真で私が示している親指の小指の部分は、

靴の中で歩いても痛くない程度に靴の内側に触れるようなセッティングにしています。

指が靴の内側にまったく触れないというのは、靴の中で足が暴れてしまう可能性があり、

逆にキツすぎるのは、もう言うまでもなく足にダメージを与えてしまいます。

私は靴選びの話をするときによくお伝えするのですが、

靴はきついと指先が押されて曲がってしまう可能性がありますが、

緩くても靴の中で歩くたびに足が暴れて当たって指先が曲がってしまう可能性があります。

つまり、きついのも緩いのも足には良くないということです。

自分の足は、どれくらい当たっているのだろう?と気になった方は、

靴のライニング(内側の革)を見てみてください。

なんとなく、当たっている痕跡がわかるのではないかと思います。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。

詳細は、また改めてお知らせいたします。

【 お知らせ 2 】

4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。

SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。

ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。

詳細は、また改めてお知らせいたします。

【 お知らせ 3 】

5月25日(土)と26日(日)に、Rifare仙台一番町店さんにてイベントを開催いたします。

Rifare仙台一番町店さん におけるイベントは、今回が初めてとなります。

詳細は、また改めてお知らせいたします。

【 お知らせ 4 】

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。