先日、興味深い記事を目にしました。
そのタイトルは、「礼儀2.0」。
最近よく目にするので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
ひとことで言ってしまえば、昨今の礼儀の基本は昔と全く違っていて、礼儀の基本もアップデートされているということです。
そんな、日本人の心は昔から変わっていないんじゃないの?という考え方もあるかもしれませんが、
もちろん大きなくくりでも正義は変わっていませんが、でも決して細かい部分と言うほど些細なことではない、結構大きな変化があるようです。
じつは、私の生まれ育った実家は建築業を営んでいまして、子供のころから結構古臭い(と言っては失礼かもしれませんけど)言い伝えや、
初詣の神社で売っているような暦に則った文化的生活基盤がありまして、
私は成長するにつれてだんだんそういうものとは対局的な考え方をするようになりました。
仏滅の日に何かをしてもかまいませんし、厄年とか方位とか、そういった類のものはまったく気にしません。
そういうことを信じている方々はそれでよいと思いますし否定するつもりもありませんが、
私個人的には違う考えもあって良いと思っているわけです。
なので、社会人になって道徳的な観点と礼儀の観点とで若干のズレを感じまして、
「拝啓 時下益々ご清祥のことと・・・」
と言ったムダなヘッダーや、暑くてもジャケットを着ているのがマナーなどというのは、
みんなで一斉にやめてしまえばよいのにと思っていた方です。
話を「礼儀2.0」に戻しまして、私が考えていたようなこととは若干違うかもしれませんが、
それでもこれまでの礼儀の基本に違和感を感じている人たちは存在したようで、
それがアップデートされて「礼儀2.0」ということでくくられています。
そして、基本は相手のことを考えるといったことのようです。
昔、もう今から25年くらい前だと思うのですが、加藤諦三さんの本を読んだ時に、似たようなことが書いてあって私もその考え方に賛成しました。
たとえば、仮に誰かが病気になったという時に、家族や親しい友人などがお百度参りをするという文化があります。
このお百度参りって、果たしてその病気になった本人には嬉しいことなのでしょうか?
自分のためにそんなことをするくらいなら、家で静かにしていてほしいと私だったら思います。
結局、相手のためと思ってやっていることが、じつは相手を思っているということの上での自分のためになっていたりします。
そのあたりが、「礼儀2.0」では本当に相手のことを考えての行動であり考え方になっているように思えました。
誰かにプレゼントをするときに、何も考えずに適当なものをプレゼントすると、もらった方は嬉しくないですし、ましてや嬉しくないものにお返しをしなくてはいけないケースもあって、
単なるありがた迷惑になってしまうことだって危惧されます。
プレゼントは相手のことを考えて、負担にならないように、喜んでいただけるようにというのが「礼儀2.0」の基本であり、
連絡は相手の迷惑にならないように気を配ったり、
変に自分を犠牲にしないように心がけたり、
やはり「礼儀2.0」の基本は相手の心に余計な負担をかけないように上手に配慮するということがベースにあるように思えました。
それって、私が思うところでは正しい方向へアップデートされていると思います。
お互いに負担にならないから、良好なコミュニケーションが継続できますし、
非常に合理的でもあります。
礼儀だからと言って、若い方が無理して暑いのにジャケットを着て汗を流しているのを見ているのも辛いですから。
さて、革靴も大昔のものからすればかなりの部分でアップデートされています。
大昔は接着剤のクオリティがイマイチだったのが、最近では非常に高品質になっていますし、
足に対してどのようにホールドすれば快適でストレスが少ないかということも、大きく進化しています。
そして、私がこの変化はとても大きいと思っているのが、ソールの素材です。
大昔は、革靴と言えばレザーソールが当たり前でした。
もちろん、今でもレザーソールのものはたくさんあります。
ですが、現代において実用目的で革靴を履く場合、特に季節によっては雨が多い日本では、合成ゴムのソールがとっても適しています。
「いや、通気性で言えばレザーソールだ!」
とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、靴をばらしてみるとお分かりになることで、
実際に足が触れるインソールからレザーソールの表面までには、何度も接着剤が塗られていて、そうそう通気が良いわけではありません。
むしろ、インソールがどれだけ汗を吸収できるかの方が、靴の中の湿気の対策には有効です。
そんなことを考えた上で、私はこのダイナイトソールをお勧めします。
ごく初めのうちは、接地面積が少ないために滑りやすいこともありますが、1回か2回履いていただければもう解消です。
それに、
ダイナイトソール自体が厚さが比較的薄いものですので、ビジネスシューズに使ってもやぼったくなりません。
もちろん、合成ゴムですので雨の日でも水がソールから染み込んでくる心配もなく、
耐久性はレザーの倍以上(私の経験値です)で、非常に実用的なソールです。
オーダーメイドの靴には、レザーソールが当たり前という考え方もあって良いかと思いますが、
実用においては、アップデートして合成ゴムの靴をお選びいただくのも良いでしょう。
ぜひ、お試しください。
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シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。
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9月29日(土)と30日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて、恒例のイベントを開催いたします。
IVY PRODUCTSさんでも、お客様の足を計測して、足の特徴や適した靴のサイズをご案内させていただきます。
また、いつも既製品を履くとここの部分が痛いのはなぜか、この問題を解決するにはどうしたらよいかということの、ご相談も承ります。
さらに、ご希望があればシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
なかなか埼玉の工房へ行くことができないとい方、まずは一度ご覧になってみてください。
ご注文ではないけれど、ご興味をお持ちいただいている方も、ウェルカムです。
長野周辺にお住いの方、お時間がございましたらお気軽にお越しください。
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SUNさんでも、お客様の足を計測して、足の特徴や適した靴のサイズをご案内させていただきます。
また、いつも既製品を履くとここの部分が痛いのはなぜか、この問題を解決するにはどうしたらよいかということの、ご相談も承ります。
さらに、ご希望があればシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
なかなか埼玉の工房へ行くことができないとい方、まずは一度ご覧になってみてください。
ご注文ではないけれど、ご興味をお持ちいただいている方も、ウェルカムです。
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