余談ですが、最近私が住む加須市でクルマやオートバイのナンバープレートの盗難があったそうで、
行政からくる注意勧告で注意しましょう的なものがありました。
ナンバープレートを持って行かれてしまうと何かと面倒なので、盗まれないようにある程度の対策をしておくことが必要だと思います。
私は元々クルマのナンバープレートを留めているボルトが錆びてくるのが嫌なので、クルマを買った時に初めからついているクロメートメッキのボルト(下の写真の者です)
からステンレスのボルトに交換していました。
家族からは、そんなことをしているのは私だけだと言われてしまいましたが、やっぱり世の中には私と同じように気にしている方がいらっしゃるようで、
はす向かいのご主人はさらにいたずらされにくいヘクサローブのボルトに交換していました。
実際にヘクサローブのドライバーを持っていたら簡単に外されてしまいますが、それでも気を付けているということをアピールするのは大切なことだと思います。
なので私も家の中を探してみたところ、とりあえず六角のボルトがあったので、プラスドライバーやソケットレンチで外れてしまうボルトよりはまだ良いかと思い、
こちらに交換しておきました。
盗難に遭ったナンバープレートは、犯罪に使われてしまうことが多いようなので、少なくとも自分のクルマやオートバイのナンバープレートが盗まれないようにしておくことが大切だと思います。
普通に通販で盗難対策のヘクサクローブのボルトを買うと、3本で1,000円くらいしてしまうのですが、モノタロウで探してみると6本で300円くらいからあります。
私はモノタロウの回し者ではありませんが、必要な情報はみんなで共有することは良いことだと思っていますので、必要だと思われたからはぜひご覧になってみてください。
さて、昔まだ私が靴の学校に通っていた頃のことですが、先生から靴は昔のモノの方が良いかったという話を聞いたことがありました。
実際に靴を作るようになって感じるのは、確かに昔の方が良かった部分もありますし、新しくなっていて良い部分もあります。
たとえば、革のクオリティに関しては昔の方が生地が良かったと思います。
生地自体の目が詰まっていて、もちろん今でも目の詰まっている良い革はありますが、昔の方が格が下の方の革まで目が詰まっていた印象があります。
その分、重さはずっしりと来ました。
最近は、軽量の靴が好まれる傾向にあるようですが、あくまでもスニーカーではなく革靴に関して言うのであれば、軽量化されて良いことはほとんどありません。
よほど年配の方が重くて履けないので軽いものを求めるということであれば話は別ですが、軽い靴というのは本来あるべき耐久性や剛性を多少犠牲にして軽量化しているものが多いようなので、
最初は良いけれど何年か履いていくと、思っていた以上にソールが減ってしまたり型崩れを起こしてしまったりという心配があります。
それでなくても、市販の靴の多くはコストダウンのために見えない部分の素材の質を落としていますから。
反対に、最近の靴で良くなっているというと、ラストの研究や接着剤のクオリティ、そして合成皮革など人口の素材のクオリティなどが挙げられます。
この条件でどちらが良いかというと、一長一短なのでどこを重要視するかによって答えは変わってきますね。
でも、これらを見てもわかる通り、新しいものが全て良いというわけではないのは明白です。
技術が進むにつれて、良くないものを良く見せる技術だって進歩しています。
そう考えると、私たちはどんなに時代が進んだとしても、昔からあるブリティッシュクラシックから外れないようにするのは絶対だと思っています。
ここで言う「クラシック」とは、別の言い方をすれば「標準的なもの」とか「格式のあるもの」という意味で、決して古いものという意味ではありません。
時代が変われば標準的なものも少しずつ変わってくるかもしれませんが、私たちが製作するブリティッシュクラシックの靴は、あくまでもちゃんと手間をかけて丁寧に作られるものであり、
フィッティングなどのように時代が変わって良くなったものは取り入れ、品質が落ちるようなモノに関しては昔のやり方を踏襲します。
というのも、私たちのような小さな靴工房は、ちょっとくらい素材を落としたり手を抜いたりしてコストを浮かせるよりも、ちゃんとしたものをしっかりと丁寧に作ってお客様に信頼していただき、
そのうえで永いお付き合いをした方が双方にとってメリットとなるのです。
なので、私たちの作る靴はいつもクラシックなのです。
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