余談ですが、今日靴の点検のためにお越しいただいたMさんと、秋田県の大館市の話でたいへん盛り上がりました。
大館市は、私は昨年の11月にちょっと用事があって訪れて、これがなかなか楽しい街だったという思い出があり、Mさんはお仕事の関係で定期的に訪れているそうで、特別メジャーな街ではないのにお互いに大館市の情報がたくさんあって、とっても楽しかったです。
私が大館市に行ったときは、もう来週あたりから雪が降り始めるというタイミングでとっても寒かったのですが、まだ道路には雪がなく移動は不自由なくできました。
私が大館市で訪れたかったのは、煉屋バナナで有名な煉屋さんです。
皆さん、煉屋バナナってご存知でしょうか?
菅前首相も食べたという、バナナの最中なのですが、このバナナの最中はバナナと言っているのにバナナは入っていなくて、バナナのエッセンスでバナナ餡を作っているのだそうです。
そもそもこの煉屋バナナは、昔まだバナナが高価だったころに、この店主さんが子供たちにバナナを食べさせてあげたいという気持ちからこのバナナの最中を作ったのだそうで、それが今でも受け継がれているということです。
今はおいしいお菓子がたくさんありますが、それでもこの煉屋バナナは十分に価値あるお菓子で、ぜひ私も食べてみたいということでこの煉屋さんを訪れて煉屋バナナを購入したのでした。
そしてもうひとつの目的は、ファミレスのトマトアンドオニオンです。
このトマトアンドオニオンの件は、以前にも書いているので今回は省略させていただきます。
対してMさんのお勧めは、レストランのえんとつと、こちらも同じくレストランのドルフィンとのこと。
これまで何度も大館市に行かれたそうですが、これらがMさんのお勧めだそうです。
じつはMさんがお勧めしてくださったえんとつとドルフィンと、私がお勧めした煉屋さんは、偶然にも同じ通り沿いにあって、あとで調べてちょっとびっくりでした。
大館市は、観光を目的に訪れるともしかしたら期待外れと感じてしまうかもしれませんが、何泊かしてじっくり街の様子を写真にでも収めて、この素朴さを感じたり居酒屋に立ち寄って地元の方々と話をしてみると、味わい深さを実感できる街だと思います。
ちょっと重々しい空の様子や、雪国特有の信号やアスファルトの感じ、そしてちょっと寂しい感じの街中の様子は、それらを受け止めるぞという気持ちで訪れるととってもステキなものです。
今はまだ雪が大変な事になっているのかもしれないので、次回はもう少し暖かくなったころにまた訪れてみたいと思います。
さて、今日は最近なぜか人気の革に関してお伝えします。
工房に展示しているギブソンブーツは、元々はネイビーだったのがいつの間にか焼けてグリーンとグレーの中間色のような色になってしまっているのですが、この革がとっても人気なのです。
この広げているネイビーが元の色で、これが焼けてこのブーツの色になってしまったという訳です。
この革は、Conceria 800社のVacchetta 800という革で、詳しいことはよくわかりませんが染料が酸化してこのような色になってしまうと聞いています。
でも、なぜかお客様が気に入ってくださるのはこの焼けてしまった方の色で、この色でと言われてもネイビーで作って焼けるのを待っていただくしかないのです。
だいたい、パッと見て全然違う色なのでこれが本当にこれになるのかと心配になってしまうかもしれませんが、これは間違いなく同じ革であり、ネイビーがこの説明しにくい色に変わったのです。
こんなグリーンとグレーの中間色の靴なんてあまり見かけないので確かに珍しいですし趣があると言えばありますよね。
そういわれれば、格好良い色かもしれません。
このネイビーももうあと2足分ほどしかありませんが、こんなオモシロイ革で作ってみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお早めにお声がけください。
半年もすればすっかり焼けてこのブーツの色のようになります。
その変化を楽しむのも、これまた趣がありそうです。
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