今日お客様と話していて、なるほどと感じたことがありました。
それが、靴クリームのこと。
通常、私たちシューリパブリックでお勧めしているのはこのようなガラス瓶に入った乳化性の靴クリームですが、
どうやら革に塗るということでこちらとごっちゃにされているケースがあるようなのです。
それが、
ミンクオイルです。
乳化性のクリームとミンクオイルは全く異なるもので、
乳化性のクリームの目的は革に栄養とツヤを与えることなのに対し、ミンクオイルの目的は油分を与えてしなやかにしたり防水の役割を果たすこととなります。
ということは、ミンクオイルを塗るのは主に初めからオイルを含んでいるようなグリッシーレザーなどに限られるわけで、一般的な革靴には通常は塗りません。
もし塗るとするなら、一時的に防水の目的くらいですが、普段からミンクオイルを塗っていると革質によっては革が柔らかくクタクタになってしまったり、もしくはオイルが乾燥したときにパキパキになってしまう可能性もあるため、あまり好ましいとは言えないのです。
さらに、もうひとつこのようなものがあります。
デリケートクリームです。
デリケートクリームは、主に革の保湿を目的としたもので、成分のほとんどが水分と言われています。
もし、防水目的ではなく、一般的な革靴に、もしくはお財布などに栄養補給を目的として何かを塗るのであれば、このデリケートクリームが良いでしょう。
その他にもラナパーとかコロニルとかサフィールとかいろいろありますが、革のメンテナンスを目的とする用品にはそれぞれの特徴がありますので、その目的に合ったものを使うことが大切です。
ちなみに、私はあまりいろいろなものを使ったことがないのですが、基本的にはこのデリケートクリームだけで用が済んでいます。
ちょっと大きめの業務用がひとつあると、だいたいのものに使えるので非常に便利です。
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