今日も倉庫の中からすっかり忘れていた革を発掘しました。 こんな革です。 ライトブラウンのキップで、トリフキップといいます。 表面の仕上げは写真で見るとツヤがるように見えますが、どちらかと言えば素上げに近い仕上げのものです。 国産の革なので、安心感があるというか品質が安定しているというか、海外生産の革に比べると一定の品質をしっかりと保っています。 言い方を変えれば外国製の革は面白さがあるぶん、クオリティが安定しないこともけっこうあるので、細かいところが気になるという方はこのような国産の革の方が安心です。 なかなか素直な生地で、シワの入り方もきめが細かく、なかなか上品な雰囲気の革と言えます。 シワの入り方は、靴が将来どんなふうにシワが入って、そんな感じで経年変化していくのかを推測するのに必要な情報です。 あまりキレイではないシワが入る革は、革そのものの繊維があまり良くないということを表していて、そのような革はシワになる部分に将来的に亀裂が入る可能性が高いと言えます。 反対に、キメの細かいキレイなシワが入る革は、繊維が整っているということなので、シワが入っても亀裂が入りにくいという可能性が高いわけです。 ただ、それ以前に革の場合はメンテナンスで大きく状況が変わります。 そんなに良い素材であっても、クリームの塗りすぎであったり、もしくはメンテナンス不足で乾燥してしまうようでは、亀裂が入ってしまう可能性が高くなります。 革の厚さは1.4㎜ほど。 革の硬さは、男性用の革靴を作る場合には十分なしっかり感があり、だからと言って硬すぎるわけでもなく、女性用の靴を作る場合でも問題なさそうな革です。 そう考えると、この革はなかなか万能なのかもしれません。 革の裏側はこんな感じで、キメがそろっていてとってもキレイです。 この革を使って靴を作る時にお勧めなのは、フルブローグのシューズやブーツ、そしてセミブローグ、あとはプレーンのチャッカブーツ、そのほかではちょっとシュッとした感じでノーズを長めにした3穴のギブソンシューズなども格好良さそうです。 結構なんでも行けちゃいそうですね。 この革で靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 ご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むシューリパブリック マーキュリー3
プロフィール
■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
Categories
- News:お知らせ (213)
- 幸運のラストワンプラン (35)
- Archive:保存版 (5)
- Message:伝えたいこと (709)
- Products:お客様&靴フォト (843)
- Review:お客様の声 (81)
- Leather:革入荷情報 (230)
- ★★★15周年記念★★★ (18)
- @ Work:アットワーク (418)
- Samples:サンプル靴製作 (12)
- Hidden Story:こぼれ話 (340)
- Break Time:ブレイクタイム (314)
- Schedule:今月の週末情報 (1)
YouTube
Link
Archives
- April 2024 (25)
- March 2024 (31)
- February 2024 (29)
- January 2024 (31)
- December 2023 (30)
- November 2023 (32)
- October 2023 (31)
- September 2023 (29)
- August 2023 (31)
- July 2023 (30)
- June 2023 (30)
- May 2023 (31)
- April 2023 (30)
- March 2023 (31)
- February 2023 (28)
- January 2023 (31)
- December 2022 (31)
- November 2022 (30)
- October 2022 (31)
- September 2022 (30)
- August 2022 (30)
- July 2022 (32)
- June 2022 (30)
- May 2022 (31)
- April 2022 (30)
- March 2022 (31)
- February 2022 (28)
- January 2022 (31)
- December 2021 (32)
- November 2021 (30)
- October 2021 (31)
- September 2021 (30)
- August 2021 (31)
- July 2021 (31)
- June 2021 (30)
- May 2021 (31)
- April 2021 (30)
- March 2021 (31)
- February 2021 (28)
- January 2021 (31)
- December 2020 (31)
- November 2020 (30)
- October 2020 (32)
- September 2020 (30)
- August 2020 (31)
- July 2020 (32)
- June 2020 (30)
- May 2020 (31)
- April 2020 (31)
- March 2020 (31)
- February 2020 (30)
- January 2020 (31)
- December 2019 (31)
- November 2019 (30)
- October 2019 (31)
- September 2019 (30)
- August 2019 (31)
- July 2019 (31)
- June 2019 (29)
- May 2019 (31)
- April 2019 (30)
- March 2019 (31)
- February 2019 (28)
- January 2019 (31)
- December 2018 (30)
- November 2018 (30)
- October 2018 (31)
- September 2018 (30)
- August 2018 (28)
- July 2018 (31)
- June 2018 (30)
- May 2018 (31)
- April 2018 (30)
- March 2018 (31)
- February 2018 (28)
- January 2018 (31)
- December 2017 (31)
- November 2017 (30)
- October 2017 (31)
- September 2017 (30)
- August 2017 (27)
- July 2017 (31)
- June 2017 (31)
- May 2017 (31)
- April 2017 (30)
- March 2017 (32)
- February 2017 (28)
- January 2017 (31)
- December 2016 (33)
- November 2016 (32)
- October 2016 (33)
- September 2016 (33)
- August 2016 (28)
- July 2016 (34)
- June 2016 (32)
- May 2016 (35)
- April 2016 (33)
- March 2016 (65)
|
Recent Comments