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ソールのこと

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


私たちシューリパブリックでは、日常に履くための靴として実用性を重視しているため、靴底には合成ゴムのダイナイトソールを使っています。

ちなみに、このダイナイトソールを作っているのは、イギリスのレスターシャー(Leicestershir)のMarket HarboroughにあるHarboro Rubberという会社です。

じつは、私は昔この隣のノーサンプトンシャーに住んでいたことがありまして、シャー(shir)というのは日本でいえば都道府県みたいなもので、州とか郡くらいの感覚でよいでしょう。

お隣のシャーなので時々このあたりには遊びに行っていました。

話を戻しますと、Market Harboroughの発音に関して、外国語を日本語表記にするのはやや問題がありますが、近い感じでは「マーケットハーバラ」となり、会社名にあるHarboroというのはハーバラと発音するのが近いでしょう。

HarboroughとHarboroの違いに関しては、イギリスでは例えば道路の標識などでその地名を表記する時に、短く表示する時に-ughを省略してしまうことがありますが、基本的に発音は変わりません。

なので、ダイナイトを作っている会社のHarboro Rubberは、日本語で書くとすれば「ハーバララバー」ということでよいでしょう。

時々間違っている方を見かけるので、参考になさっていただければと思います。

話が思いっきり脱線してしまいましたが、私たちシューリパブリックでは、ハンドソーンウェルテッドという製法で靴を作っている関係でソールの底面がかなりコロンとしています。

ダイナイトソール

初めて履く方のほとんどは、このコロンとした感覚に違和感を感じていらっしゃいます。

ダイナイトソール

改めてこうしてみてみると、結構豪快にコロンとしていますね。

これにはいろいろと理由がありまして、例えばグッドイヤーウェルテッドの靴ならリブの高さの関係で6ミリ厚のコルクシートをボトムフィラーとしてセットして全く問題がないのですが、

ハンドソーンウェルテッドの場合はリブの高さがそれほど高くないため、同じ6ミリ厚のコルクのボトムフィラーをセットするとちょっと厚すぎてしまいます。

ただ、履き心地を優先するとこれくらいのものが必要なので、私たちはボトムフィラーの端を少し落として使っています。

そもそも、ラストの底面が結構丸くてコロンとしているところに、さらにボトムフィラーで丸さを強調してしまっているため、このような形状になっています。

ただ、このコロンとした形状は靴を何度か履いて歩いていただければ、コルクがつぶれたりダイナイトの凸の部分がすり減ったりして違和感が大きく軽減されます。

なので、履き心地に関するご心配は不要です。

ただ、履きはじめのうちは接地面が少ないため(ほぼこの凸のみで接地するため)、

ダイナイトソール

濡れていて滑りやすいところでは注意が必要です。

雨の日のコンビニや駅のタイルではご注意ください。

靴が多少慣れて接地面が多くなってくれば大丈夫です。


お知らせ

★シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。

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