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靴的足が痛いのメカニズム

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


余談ですが、今朝仕事を始めようとしたら急に身体がだるくなって、風邪をひくような感じだったので慌てて近くのドラッグストアに風邪薬を買いに行きました。

普段から風邪薬くらい常備しておけばよいのですが、なかなか健康で体調を崩すことなんてほとんどないので、薬と言えるかわかりませんが常備してあるのはバンドエイドくらいなのです。

そんなわけで、ドラッグストアにていつものパブロンSゴールドWを買おうと思ったのですが、このパブロンは内容量が大(60錠)中(42錠)小(30錠)と3種類ありまして、大きいほうから(税別で)1,980円、1,680円、1,380円となっていました。

皆さんだったらどれを買いますか?

細かい話ですが、帰って来てから計算をしてみたら1錠あたり大は33円、中は40円、そして小は46円なので、単価だけを考えるのであれば大となりますよね。

パブロンゴールド

でも、先ほども書きました通り私はほとんど体調を崩すことがなく、今後このパブロンが必要になるかというとその可能性は非常に低いです。

もし必要になったとしても、今日の3回分と明日の3回分の12錠(結局1回2錠服用しただけですっかり元気になりました)なので、そんなにたくさんの量は不要です。

こういう計算ておもしろいですよね。

コストコで大きなパンやお菓子がたくさん入って安く売られていて、それらを全部消費するのなら間違いなく安いはずなのですが、半分くらい消費してあとは賞味期限が過ぎてしまったり飽きてしまったりして、もしかしたらムダにしてしまうかもしれない。

単価の安いものだけが得なわけではない最たる例です。

パブロンの話に戻りますが、結局私は写真の通ろ中(42錠)を購入しました。

その理由は、大は絶対に必要ないので却下で、今回の風邪が良くなるのであれば税込みで2,000円くらい支払う価値があると思いまして、税込み2,000円で買える中を買ったというわけです。

今回は2錠だけでよくなったのでたくさん残っていますが、また次にこのパブロンを必要とするときがくれば、このパブロンは価格以上の価値があるということになります。

モノの価格ってそういうもので、たとえばユニクロのTシャツが1,500円でも1,500円の価値がなければ買う価値がありませんし、ナノユニバースのTシャツが4,000円でもそれ以上の価値が見いだせれば買う価値があります。


さて、今日はちょっと興味深いケースのご紹介です。

昨日お越しいただいたKさんというお客様の靴ですが、ご注文のついでに以前に製作したチャッカブーツの不具合を調整させていただきました。

不具合が2つありまして、1つは右足のカカトの芯の一部が足に当たっていたいということ、そしてもうひとつはやはり右足の薬指と小指が当たっていたいということでした。

カカトの芯は、このあたりが当たっていました。

調整

この写真をご覧になってすぐにピントきた方、あなたは素晴らしくひらめきのある方です。

この写真は、カカトの芯が当たるという問題を解決して、一度確認のために靴を履いていただいたところの写真です。

カカトの芯の問題は、ちゃんと解決していました。

原因は、芯を固めている接着剤が硬すぎたことです。

端の部分を少しほぐしてあげたら解決しました。

そしてもうひとつの問題ですが、このヒモの締め具合で気づきましたか?

そうです、Kさんはおそらくカカトの芯が当たるからという理由で右足だけ靴ヒモを少し緩めに締めていて、それが原因で歩くたびに靴の中で足が前にずれて薬指と小指が当たってしまっていたようなのです。

じっさいに、左足と同じくらいの締め具合でヒモを締めてフィッティングを確認したところ、薬指と小指が当たっているということはなく、Kさんに歩いていただいて確認していただきましたが当たらなくなったとのことでした。

たぶん、カカトの芯の件と靴ヒモの締め具合の件が原因ということで間違いないと思いますが、またしばらく履いていただいて様子をお知らせいただきたいと思っています。

フィッティングって、ホントに奥が深いです。

当たっていると思ってただ広げるとか、緩いと思ってただ縮めるという対応では、正しいフィッティングにたどり着かないこともあります。

だからと言って、お客様が言っていることを否定するのも間違っています。

フィッティングに問題があるということは、必ずそこに原因があるはずなので、しっかりと原因究明をすることから始まります。

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★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

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 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

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★私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。

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