ハンドソーンウェルテッドの靴を作る時には、ワックスが必要になります。
ワックスと言っても靴のアッパーに塗るようなワックスではなく、いわゆるロウのかたまりの本当にワックスです。
これをどのタイミングで使うのかというと、松脂ワックスを麻糸に塗り込んだ上に糸が滑りやすいように塗るという使い方が主で、このようなかたまりにします。
このワックスは、どんなワックスでも良いのかというとそういう訳ではないようで、ビーズワックス(蜜ろう)が最も使い勝手が良いようです。
他のワックスでもダメなことはないと思うのですが、ビーズワックスはしっとりねっとりとしていて使い勝手が大変良いので、おそらく結果的にこれが良いということになったのだろうと思っています。
ただ、このビーズワックスは買うとけっこう高くて、使用頻度からすればその都度購入しても良いのですが、気持ち的にもう少し安くならないかなぁって思っていました。
でも、よくよく考えたら、単なるビーズワックスなので、適当な量のビーズワックスを買ってきて溶かしてこの形にすればよいじゃんということで、最近は自作(と言っても溶かして形を変えるだけです)しています。
その時に使うのが、こちら。
カセットコンロと鍋と、
シリコンの型。
そして、Amazonで購入したビーズワックス。
作り方というほどのものではありませんが、皆さんが想像する通りの工程です。
鍋にビーズワックスを入れて溶かし、
それを型に流し込むだけ。
ここでひとつ合理的に作るポイントとして、あらかじめ型の方に7分目くらいまでビーズワックスのチップを入れておいて、そこに溶かしたビーズワックスを注ぎ込めばわざわざたくさんのエネルギーを使って全部のビーズワックスを溶かすことなく目的のものを作ることができます。
そんなことは皆さんご存知でしょうけれど。
そんな感じで、今回もビーズワックスのかたまりを作りまして、これだけ作ればだいたい2年くらい持ちそうです。
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