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レザーフェアに行ってきました

カテゴリー: @ Work:アットワーク


今日と明日は、浅草の台東館にて東京レザーフェアが開催されています。

昨年の12月に行った時には、新しいスウェードを発掘しまして大変大きな収穫でしたが、果たして今回はどうだったでしょうか?

これまでの傾向としては、5月の回は1年後に靴になる春夏物を先取りで出してきて、どちらかといえば女性ものの奇抜な革がメインになっていて、12月の回は同様に1年後に靴になる秋冬物がメインで、男性ものも女性ものもどちらも揃うため私個人的には12月の回を中心に参加していましたが、今回は久しぶりに5月の回にも行ってみようと思いまして、いろいろと覗いてきました。

ざっと見てきた感想は、確かにこれまでのような傾向はあるものの、よく探してみると男性用の革もないわけではなく、さらにこれまであまり付き合いのなかった革屋さんがも新たに出店していることもあって、見て回っていてなかなか面白かったです。

ただ、これといった大きな収穫はなく、革屋さんに聞いたところでは案の定ビジネスシューズで使えそうなキレイなボックス調の革は入手が非常に困難になっていて、デュプイやアノネイなどのブランドの革は10月まで日本からの発注は受け付けてもらえないとのことでした。

詳しく聞くとまぁそれは仕方ないよねという事情で、以前からわかっていたとは言え、なかなか厳しい時期ではあります。

そんな中で、ちょっとおもしろい革を発見しました。

avancorpi krust

こちらの革と、

avancorpi krust

こちらの革です。

厚さが1.6㎜ほどで、しっとりとした質感の革でした。

色もこのグリーンややまぶき色が目につきましたが、そのほかにはネイビーや黒、茶などベーシックな色もあり、写真を見るとカジュアルな雰囲気に見えるかもしれませんが、端っこではなくちゃんと普通に使う部分はそのままビジネスシューズに使っても全然問題なさそうな感じでした。

こういう革でフルブローグのブーツなどを作っても良さそうですよね。

これらの革はまだサンプルとして少量のみの入荷だそうで、今の時点で購入できるかどうかわからず、今後正式に入荷するかも未定とのことで、これはぜひ定番商品として購入できると嬉しいところです。

ところで、皆さんは革の匂いって好きですか?

ここだけの話ですが、革の匂いは生産国によって全く異なります。

イギリスの革はイギリスの革の匂いがしますし、イタリアの革はいくつか匂いがあるものの、これとこれとこれはイタリアの革の匂いというのがわかります。

もちろん日本の革の匂いもあって、それらの違いを言葉で表現するのはちょっと難しいのですが、私の中ではイギリスの革とイタリアの革が革らしい匂いだと思います。

例えるなら、革小物屋さんの店舗に入った時の匂いはだいたいイタリアの革の匂いですし、ヨーロッパの高級車の革シートの匂いはイギリスの革の匂いのような気がします。

どちらかといえばヨーロッパの革の方は匂いもクオリティも上だと思っています。

ただ、国産の革の中には時々スゴイ革があって、今回もカットサンプルをもらってきたのですが、ヨーロッパの革とは違う次元で勝負しているような感じで、全く同じベクトルのものを作ったら勝負にならないのかもしれませんが、違う方向性の革でこれならビジネスシューズの革として使うのもアリだなって思ったものがありました。

ともあれ、今回は大きな収穫はなかったものの、ピンポイントで良い情報を得ることができまして、今後の役に立てたいと思います。

 

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