群馬県の草津温泉に行くと、「湯もみ」というのがあるのをご存知ですか? 湯もみとは、湧き出る温度が高い温泉のお湯を水でぬるくすることなく、板を使って湯をもみ、入浴できるくらいの温度まで下げることだそうで、 「草津よいとこ一度はおいで~」 という歌とともに湯もみをやっているのを見たことがあります。 その湯もみと直接的な関係は全くありませんが、革ももむことで質感を変わるということを以前に革屋さんに聞いたことがあります。 やり方は様々で機械を使って、やる方法もあればイメージする通りの手作業でやる方法もあります。 今回、私はちょっと試しに手作業でやってみました。 こちらの革は、元々の厚さが2.2㎜ほどありましたが、型押し加工をしたことでこの状態で2㎜ほどになっています。 結構硬くてこの状態のまま靴を作るのはかなり大変そうですし、こんな硬い革だと履く方も大変そうです。 こうして見てみても、もうゴワゴワです。 それを、 こんな風にもんでほぐしてみると、だいぶ革の質感が変わり、最初の状態からするととってもしなやかになりました。 革そのものがかなりの厚みがあるのでしなやかになったからと言って頼りないなんてことはありません。 イイ感じにしなやかになって、履く前から少し履き込んだような感じになっています。 それに、色味もとっても鮮やかになってキレイです。 これくらいの硬さなら、ラスティングに支障がありませんし、きっと靴になった時にイイ感じに包まれ感を感じることができそうです。 この革もみ加工ですが、どんな革でもできるもののやったところでメリットのない革もあります。 今回の革は、元々の硬さがあって厚さもあって、それがイイ感じに変化してくれたのでこの加工の意味があるわけですが、普通のスムースの革などは表面が汚くなってしまうこともあります。 硬くても薄すぎる革だと、ちょっと頼りない感じになってしまうこともあります。 なので、今回試した革は革もみに非常に適した革だったのでした。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むシューリパブリック マーキュリー3
プロフィール
■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
Categories
- News:お知らせ (213)
- 幸運のラストワンプラン (35)
- Archive:保存版 (5)
- Message:伝えたいこと (709)
- Products:お客様&靴フォト (843)
- Review:お客様の声 (81)
- Leather:革入荷情報 (231)
- ★★★15周年記念★★★ (18)
- @ Work:アットワーク (418)
- Samples:サンプル靴製作 (12)
- Hidden Story:こぼれ話 (340)
- Break Time:ブレイクタイム (314)
- Schedule:今月の週末情報 (1)
YouTube
Link
Archives
- April 2024 (26)
- March 2024 (31)
- February 2024 (29)
- January 2024 (31)
- December 2023 (30)
- November 2023 (32)
- October 2023 (31)
- September 2023 (29)
- August 2023 (31)
- July 2023 (30)
- June 2023 (30)
- May 2023 (31)
- April 2023 (30)
- March 2023 (31)
- February 2023 (28)
- January 2023 (31)
- December 2022 (31)
- November 2022 (30)
- October 2022 (31)
- September 2022 (30)
- August 2022 (30)
- July 2022 (32)
- June 2022 (30)
- May 2022 (31)
- April 2022 (30)
- March 2022 (31)
- February 2022 (28)
- January 2022 (31)
- December 2021 (32)
- November 2021 (30)
- October 2021 (31)
- September 2021 (30)
- August 2021 (31)
- July 2021 (31)
- June 2021 (30)
- May 2021 (31)
- April 2021 (30)
- March 2021 (31)
- February 2021 (28)
- January 2021 (31)
- December 2020 (31)
- November 2020 (30)
- October 2020 (32)
- September 2020 (30)
- August 2020 (31)
- July 2020 (32)
- June 2020 (30)
- May 2020 (31)
- April 2020 (31)
- March 2020 (31)
- February 2020 (30)
- January 2020 (31)
- December 2019 (31)
- November 2019 (30)
- October 2019 (31)
- September 2019 (30)
- August 2019 (31)
- July 2019 (31)
- June 2019 (29)
- May 2019 (31)
- April 2019 (30)
- March 2019 (31)
- February 2019 (28)
- January 2019 (31)
- December 2018 (30)
- November 2018 (30)
- October 2018 (31)
- September 2018 (30)
- August 2018 (28)
- July 2018 (31)
- June 2018 (30)
- May 2018 (31)
- April 2018 (30)
- March 2018 (31)
- February 2018 (28)
- January 2018 (31)
- December 2017 (31)
- November 2017 (30)
- October 2017 (31)
- September 2017 (30)
- August 2017 (27)
- July 2017 (31)
- June 2017 (31)
- May 2017 (31)
- April 2017 (30)
- March 2017 (32)
- February 2017 (28)
- January 2017 (31)
- December 2016 (33)
- November 2016 (32)
- October 2016 (33)
- September 2016 (33)
- August 2016 (28)
- July 2016 (34)
- June 2016 (32)
- May 2016 (35)
- April 2016 (33)
- March 2016 (65)
|
Recent Comments