昨日で年内の通常営業が終わり、今日は棚卸です。
革や材料などの在庫をひとつひとつ細かく確認します。
昨日までに納品したお客様の靴がまだ何足かあるのですが、それらは後日改めてご紹介させていただきます。
昔はこの棚卸の作業が本当に嫌で、何とか簡単にできないものかと思っていましたが、慣れてしまえば朝から始めても午後の3時くらいには終わらせられるようになり、気持ち的にもだいぶ楽になっています。
その棚卸で革を1枚1枚広げて残量を確認している途中で、すっかり忘れていた革やなんとなく記憶に残っていたけれど今見てみるととってもステキな革がいくつかあり、これはご紹介しないといけないと思い、写真を撮っておきました。
まず見ていただきたいのが、こちらのLondonというイタリアのスウェードです。
この色はGiunglaと言いまして、英語でいうジャングルなのだそうですが、私が見たところではうぐいす餅の色に見えます。
Londonというスウェード自体はまだ販売が継続しているので入手が可能ですが、このうぐいす餅色に関しては入荷が終わってしまったそうで、もう残っているだけになり、言ってみれば希少な革ということになります。
この写真は実物よりも若干薄く写っているのでちょっと寒々しい感じに見えますが、実物はとっても発色がキレイでステキな色です。
これまでに何足か靴を作っていまして、とってもステキな仕上がりになっています。
ちなみに、私がもしこの革で靴を作るとしたら、フルブローグのブーツでしょうかねぇ。
生地色のウェルトを使い、軽やかな寸行きに仕上げたいですね。
そしてもうひとつご紹介したいのがこちらです。
イタリアのConceria 800社のVacchetta 800という革のグリーンなのですが、いわゆる私たちがイメージするグリーンと異なりイタリア感いっぱいの、例えるなら紅の豚のポルコの飛行機の尾翼に描いてあるイタリア国旗のようなグリーンです。
国によって赤やグリーンの色が微妙に違っていて、このグリーンはとってもイタリアっぽいです。
こういう革はなかなか難しいのですが、敢えてプレーンのチャッカブーツなどを作って服やパンツとのコンビネーションを楽しみたいところです。
そのほかにもたくさんの緑色の革があり、これはぜひ皆さんにも見ていただきたいと思います。
年明けにお越しいただいた時に、ご覧になってみてください。
こんな感じで、たくさん革を引っ張り出して、宝さがしみたいで楽しかったです。
明日からは1月3日(水)まで私たちシューリパブリックは冬期休暇になり、1月4日(木)から通常営業となります。
ブログは毎日更新の予定ですが、もしかしたら明日は電波が届かないところにいるかもしれないので、その場合はブログはお休みになります。
ご了承ください。
では、今年も大変お世話になりました。
皆さん良いお年をお迎えください。
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