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スウェード

今日から浅草の東京都立産業貿易センター・台東館にてレザーフェアが開催されています。 私は明日から長野出張の為、今日行ってきました。 今回は革屋さんと打ち合わせの約束をしていまして、いくつかの新しい革を見せていただいたり、新しい情報を教えていただくということでしたが、やはり思っているような革はなかなか見つかりません。 革に関しては以前からお伝えしている通り、いわゆるビジネスシューズ向きのスムースの革、特に黒が本当になくて、革屋さんにも・・・、 「今後はどんどんなくなっていくと思いますよ。」 なんて言われてしまうほど。 黒い革がなくて茶色の革があるというのはおかしいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、キメ細やかな革において茶系のものなら色で何とかごまかせても、黒はごまかすことができないのだそうです。 なので、最初に入手が困難になるのはキメ細やかな黒のスムースの革であり、今がそのタイミングなのです。 今回は、デュプイとかアノネイなどの有名タンナーも出展していましたが、日本向けに売る気はなさそうと言っている人がいたほどで、マーケットとして日本はイマイチなのだとか。 そのほか、イルチアも出展していましたが、以前のイルチアと比べるとちょっと違う気がしたりしなかったり。 それから、トスカーナに拠点を置くタンナーがたくさん出店していて、私が普段から使っているELBAMATTを作っているTempestiなども出ていました。 時間は十分にあったので、普段見ないようなブースも一つ一つ丁寧に見せていただいて、タンナーの皆さんもとっても苦労しながら新製品を作っているんだと改めて実感させられました。 そんな中で、ひとつ興味深い会社があり、詳しく話を聞いてきました。 このような革を作っているタンナーさんで、これらの色+黒の5色はすでに製品として生産しているものなので少量でも購入することができ、さらに10枚くらいからなら新たな色のものも製作してくれるとのこと。 この革はギン付きベロアと言いまして、私たちが以前に使っていたスウェードは成牛よりは少し若いくらいの牛の革の、表面の一層目をスムースとして使った後の2層目で作る革だそうですが、対してこれは成牛の革の一層目の裏側を表面として使うもので、この革の裏側はギン面になっているもので、厚さは十分にあり、期待値が大きめのものです。 ただ、成牛の革なのでややキメが粗かったりすることもあり、ポテンシャルはいかなるものか一度購入して使ってみないと何とも言えないところです。 また、こげ茶の革の表面がかなり粗かったのでこのレベルのものが上がってくるのかと訊いてみたところ、このサンプルの革は首回りをカットして持ってきたものであり、牛の革はお尻周りや背中周りがキレイで、一般的に首回りは実際にはほとんど使わないため、その心配はいらないとのことなので、まぁとりあえず心配するほどではないようです。 色としては、右のグリーンもキレイでしたし、こげ茶も実物はもう少し深みがある色でしたのでキレイですし、もう一色キャメルあたりがあれば3色セットでそろえてみたいところですね。 ちょっと相談してみたいと思います。 入荷できるようでしたら、また改めてお知らせします。 ちなみに、今現在の私どもの在庫として黒のビジネスシューズ向きのスムースのキップは、Russo di CasandrinoというイタリアのタンナーさんのKing MPという革があり、この革がとってもおススメです。 この革に関しては、黒のみ今後の入荷がなく在庫限りとなってしまっているので、ビジネスシューズを作っておこうと考えている方はお早めにご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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