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サイドゴアブーツ

今日のお客様は、海外にお住まいのNNさんです。 NNさんは今は海外にお住まいですが、お仕事で定期的に日本に戻っていらっしゃっていて、いつも日本に戻られたタイミングで私達シューリパブリックの工房に来てくださっています。 そして、今回完成したのはこちら。 桜という名前のスウェードの革で作ったサイドゴアブーツです。 じつはNNさんは、今の季節は昼間でも氷点下の日が結構あるという国にお住まいで、地面がコッチコチに凍っていることもあり、そのようなところでも履ける靴をというご要望でこのサイドゴアブーツをご注文いただきました。 そんなこともあり、このサイドゴアブーツはいつものダイナイトではなくタンクソール風の底がついています。 ただ、凍ってしまえばどんなソールでも気をつけて歩かないとツルリと滑ってしまいます。 ところで、今回のサイドゴアブーツはNNさんの足が細くて甲が低くて足長が長いということもあり、サイドゴアブーツにはなかなか難しい条件であったため、履くのがちょっと大変でした。 1回目では簡単にカカトが落ちず、一度甲周りをストレッチャーで広げて改めてチャレンジしてカカトが落ちるという具合でしたが、しばらく履いていれば革が馴染んだりインソールが沈んだりカカトの芯が馴染んだりして脱ぎ履きがしやすくなります。 NNさんによれば、履いてしまえばなんの問題もなくとても履きやすいとのことでしたので、早くイイ感じに馴染んでくれることを願っています。 このサイドゴアブーツも、シュッとしていてNNさんの雰囲気にとても良く合っていますね。 ぜひ、たくさん履いてください。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:サイドゴアブーツ レザー:  スウェード ソール: タンクソール風 ラスト: マイサイズラスト(SRB+お客様の足に合わせた調整) 製法: ブラックラピド製法 今回使用した革の在庫の有無:あり ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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雨の日&出張用 チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住まいのYMさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、少し前に企画商品として発売した旅チャッカです。 YMさんは、じつはすでに1足黒の旅チャッカをお持ちですが、コロナ禍が明けてから出張が多くなったそうで、さらに旅行でも使いたいとのことで追加で今回は茶色の旅チャッカをご注文いただきました。 製法がいつものハンドソーンウェルテッドではなくブラックラピドになるため、履く方によっては硬いというご意見をいただくこともありますが、そのあたりはお好みによって別れるところです。 YMさんは全く問題ないそうで、むしろ履き心地が硬いというデメリットよりも荷物を減らせるというメリットのほうが大きく、大変重宝しているとおっしゃっていました。 お役に立てて非常に嬉しいです。 ぜひご活用ください。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:旅チャッカ(チャッカブーツ) レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ブラックラピド製法 今回使用した革の在庫の有無:完売 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

これは以前から時々言われていたことなのですが、今回もお客様からご相談いただきまして、カスタムすることになりました。 簡単に言えば、モンキーブーツのべろの部分は履いているうちにどちらかにズレてきてしまうという症状です。 それがモンキーブーツと言ってしまえばそれまでなのですが、やはり気になるといえば気になります。 私のモンキーブーツは、それほど大きくズレてくることはないのでそのままにしていますが、できることならベロは然るべきところにあって欲しいですよね。 そんなわけで、ベロにループを取り付けるという処置をすることになりました。 作業自体は簡単に見えて、じつは結構手間がかかります。 左右違うところにループをつけてしまってはいけないので、まずはパターンを作って取り付ける位置を左右そろえて、ループの長さが長すぎても短すぎてもいけないのでサンプルを作って実験します。 もちろんせっかく取り付けるループが、全く意味のないものになってしまってもいけないので、十分な効果がでるように場所もしっかりと検証しながら取り付ける必要があります。 そんなことをしつつ、見栄えも悪くならないようにして、やっと作業に取りかかれます。 こういう作業は、取り掛かる時点で9割方の作業が終わっていると言えます。 と、いろいろと言っていますが、実際にはそれほど時間がかかっているわけではないんですよね。 おそらくこれでベロはズレないと思いますが、改めてお客様に結果を確認させていただくことにします。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

ご注文いただいた靴が完成していて、でもお客様のご都合ですぐに取りに来ていただくのが難しいということがありまして、それならせっかくなので皆さんにも靴を見ていただこうという、そんな靴をご紹介しています。 今日ご紹介するのはこちらです。 グリーンのKUDUの革を使って製作したモンキーブーツ。 もう完売してしまいましたが、KUDUの革は独特の雰囲気がありまして、とってもイイ味を出しています。 元々はもっと濃いグリーンでしたが、ラスティングの際に引っ張って色がこんな感じになっています。 革の表面の質感は、ヌバックにちょっと近いかもしれませんが、この革に関してはオイルを含んでいるのでちょっとしっとりしています。 KUDUの革は、厚さが厚い割にはしなやかで、でもしなやかな割にはしっかりとしているので、履き始めから優しい履き心地であり、ホールド感が強めであり、イイとこ取りの靴になっています。 このモンキーブーツは、お客様のご希望でコバのインクを無色にしています。 こうすることで、全体的にやや軽やかな雰囲気になりますね。 とってもステキなモンキーブーツに仕上がっているので、お客様に履いていただくのがとっても楽しみです。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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TP

今日、何気なくネットを見ていたら、靴のカカトがすり減った時の補修として、黒いチューブのヤツを使った補修方法の動画が目に入りました。 それは例えるなら歯磨き粉のチューブが黒くなったようなもので、すり減った靴のカカトに堤防を作ってそこに流し込み、固めるというものです。 Amazonでも売っているので探せばすぐに見つかると思うのですが、これで自ら修理をしようとする人ってスゴイと思いました。 まぁその靴がどういうものなのかにもよりますが、履き潰すつもりで買ってカカトだけすり減ってしまったから少し延命させるということかもしれませんし、カカトの修理をする金額で新しい靴が買えるということかもしれませんから、一概にそれが良くないということはありません。 ただ、これって結構手間がかかるので、それをやるのはなかなか大変です。 昨今のカカトの修理は、トップピースを剥がして新しいトップピースを貼り、余分なところを削ってキレイに均してインクを塗って完成という流れなのですが、一般の方がトップピースを剥がして新しいトップピースを貼る事ができたとしても、削るのはちょっと難しいですよね。 デタッチャブルなトップピースがあれば、簡単に修理ができるのにと思うこともあります。 ただ、修理屋さんなどに持って行けば、しっかりとキレイに修理をしてくれるので、我々専門家からすればできれば修理屋さんや私たちのような靴を製作した工房に持ってきていただけるのが嬉しいです。 ちなみに、カカトのトップピース交換修理において、私たちの場合は宅配便でお送りいただければ修理をして返送することも可能です。 持ってきていただくお時間がとれない方にお勧めです。 カカトのトップピースがすり減って積み上げにまで達してしまうと、修理が厄介なことになりますので、気づいたらお早めに修理をしましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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材料

今日は朝少し早く出て、浅草の材料屋さんに仕入れに行ってきました。 買ってきたのはこちら。 こちらは、インソールに使っている栃木レザーさんのベンズです。 写真だとわかりにくいかもしれませんが、インソール用として使うものなのでそこそこ厚さがあります。 大きさは、だいたい1枚で250デシ(1デシは10センチ四方で、1デシ平方センチメートルの略)ほどになります。 ちなみに、ヨーロッパではデシではなくスクエアフィートという単位を使っています。 そして、もうひとつがこちら。 太めのうどんのような革は、ウェルトです。 今日いらっしゃったお客様のTさんがこれらをご覧になって、 「こういうのを見れるのが、工房に来る醍醐味ですよね。なかなかお店じゃ見れないですから。」 とおっしゃっていたので、皆さんにも見ていただこうかと思いました。 ウェルトは、すぐに使える形に加工していただいたものを買ってきますが、インソールやトーパフ(つま先の芯)、スティフナー(カカトの芯)などは、自分で革を切って作ります。 おおよその基準のようなものはありますが、大きさや細かい形状は作り手が考えた結果のものなので、作り手によってそういう見えない部分における差も出てきます。 スティフナーは大きければ良いわけではなく、インソールは厚ければ良いわけではなく、全てバランスの上に成り立っています。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと1足です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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シューツリー

基本的にシューツリーに関しては良いものがあったら入れておいた方が良いです程度でお勧めしてきましたが、一昨年からなかなか良いシューツリーが入荷できるようになりまして、今ではお勧めしています。 以前はどうして積極的にお勧めしていなかったかというと、ほとんどのシューツリーが厚すぎて靴に入れると靴を変形させてしまうため、せっかく足に合わせて作ったオーダーメイドの靴の意味がなくなってしまいということがありました。 でも今は、お客様の靴に合わせて加工できるシューツリーがあるので、よろしければどうぞとお勧めできます。 そもそも、シューツリーの目的はというと、履き込んでいくと靴のつま先の方が反ってきて深いシワができてしまい、それが進んでいくと折れジワがき裂になってしまうリスクがあるのです。 それを防ぐためのシューツリーということになります。 ただそれだけではなく、パッと靴を見た時につま先が反っているよりもシャキッと伸びている方が見栄えが良いということもあります。 お預かりしている靴をお借りして、ちょっと写真を撮らせていただきました。 向かって左は、オールソール交換の修理が終わったもので、修理が終わってからはまだ履いていないため、靴はシャキッとしています。 対する右側のものは、つま先が反ってしまっています。 こうして見ると、違いがよく分かります。 では、この右側の靴の片足だけにシューツリーを入れてみますと・・・、 これくらい変わります。 できることなら、靴に合ったシューツリーを入れておいた方が靴には良いと思います。 ちなみに、この靴の持ち主の方は普段からとってもちゃんとしている方で、メンテナンスをしっかりとしていらっしゃる方なのですが、タイミング的に履いた直後にカカトのトップピース交換のためにお預かりしたため、反ってしまっていることをお伝えしておきます。 シューツリーは今週中に発注の予定なので、購入希望という方はお早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと少しとなっています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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約半年ほど前に1足目の靴(ギブソンブーツ)が完成して納品させていただいたTさんですが、今日は2足目の靴のご注文でお越しくださいました。 そしてTさんから、そのギブソンブーツに関していろいろと嬉しいお話をうかがったので、今日のブログの予定を変更してTさんがおっしゃっていたお話を書いちゃいます。 こちらがそのギブソンブーツ。 これまでTさんは、出かける時にスニーカーを履くことも革靴を履くこともあったそうですが、どうしても長い時間靴を履いていると足の裏が痛くなったりしてきて、インソールを入れたりしたこともあったそうですがなかなか芳しくなかったとのこと。 ところが、このギブソンブーツを履いて出かけると、とっても調子がよく足が痛くなることもなかったので、これは良いと思って2足目のご注文に至ったとのことでした。 何に関しても相性とか好みとか、そのほかにも様々な理由があるので絶対ということは言えないのですが、私が考えるところでは短い時間履くのであればスニーカーもアリだと思います。 でも、長時間になると、特にソールが柔らかいスニーカーだと足の裏が痛くなってくることもあります。 革靴は、靴そのものがしっかりしているものなら長時間歩いても足が慣れていれば痛くなることはないのですが、それ以前の話として足に合っていないものだと歩きにくいし疲れるしで、なかなか辛いものがあります。 結論として、足に合っている革靴であれば、長時間歩いても疲れにくいですし、加えて普段からソールが硬い靴を履くことで足の機能を鍛えることになりますので、より疲れにくくなるはず。 そんなわけで、Tさんがおっしゃっているのはもっともなことなのでした。 そしてもうひとつ、このギブソンブーツを履いてある百貨店に行った時に、靴を磨いている方から声をかけられ、どこの靴なのかを訊かれたとのことでした。 そんな話も、じつはお客様からよく聞きます。 靴好きの方や、靴のお仕事をしている方々は、だいたい既製品であればパッと見たところでどのメーカーの、もしくはどのブランドの靴なのかがわかりますが、シューリパブリックの靴はおそらくそのデータには入っていないはず。 なので、気になって興味を持って訊かれるのでしょう。 正直なところ、私たちシューリパブリックはブランドと言えるほどのものではありませんが、無名でもしっかりと作っていますので、名より実を重視する方に履いていただきたいと思っています。 やっぱり格好良い。 Tさん、ありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと少しとなっています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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まだまだネイビー

カテゴリー: Leather:革入荷情報

ELBAMATT

余談ですが、先日私が仕事に行くときに使っているカバンの重さを測ってみたら、なんと8キロ近いというとんでもない重さでした。 ネットで男性のカバンの重さの平均を調べてみたところ、4.6キロほどとのこと。 確かに普段から荷物は多いし、ひとつひとつがしっかりしていて重いので、トータルでは重くなってしまうのはわかりますが、これでは体がもちません。 なので、何とかしてカバンを4キロほどにすることにしました。 すでに今年の初めから手帳は持ち歩くヤツと工房に置いておくヤツの2つにして、手帳の重さは激減しています。 その他に何が重いのかと思って確認してみたら、最重量級だったのがジャータイプのお弁当でした。 行きはズッシリと重くて約2キロ。 でも、これは仕方ない。 そのほか、お財布が個人用と仕事用とで別にしていて、仕事用の方はかなりしっかりとした革で作られているうえに出張時のおつりの為の小銭がたくさん入っていたので、小銭は持ち歩かないことにして、ちょっとだけ減量成功。 さらに、カバンそのものがこれまたしっかりとしているヤツで、重量が800グラムほどなので、これは違うカバンを使うことにして少しだけ減量。 さらに、そのほかにも持ち歩かなくても良いものがたくさん入っていて、全部出したらだいぶ軽くなりそうです。 とりあえず、この状態で5キロくらいになったので、しばらくこの仕様でいってみたいと思います。 さて、今日も先日に引き続き今年の色のネイビーの革をご紹介したいと思います。 今日ご紹介する革はこちら。 私が一番気に入っているTempesti社のELBAMATTの型押し仕様です。 色はもちろんネイビー。 この革は、元々はスムースの革でしたが私が加工を依頼して型押しをしていただいたものです。 素の状態のELBAMATTの厚さは2.2㎜ですが、この革は1.6㎜で仕上がっています。 型押し加工では、これくらいの厚さの革の場合、だいたい0.3㎜ほど押しつぶされて厚さが薄くなるので、1.9㎜に漉いてもらったものを型押し加工をして1.6㎜になっているということです。 なので、1.6㎜の割にはなかなかしっかりしていますし、触った感じでももう少し厚く感じられます。 そもそもELBAMATTは、Tempesti社のシリーズの中で一番良い生地を使っているそうで、雰囲気もとっても良いと思います。 また、この革の特徴としてオイルが多いということが挙げられますが、オイルが多くても決してカジュアルすぎる感じにはならず、出来上がる靴は上品でステキな仕上がりになります。 硬さもちょうどよい感じで、型崩れしにくいのに硬すぎないといったところです。 先ほども書きましたが、このELBAMATTは私が一番気に入っている革で、それは単なる好き嫌いではなく作るうえで理想的な仕上がりになり、きっとこの革を選んでき出さったお客様もHappyになれると思っています。 なんて言うんでしょうね、作っていてしっくりくるというか、とにかくとっても理想的な革なのです。 色の展開は何色かありますが、私はその中でもこのネイビーを一番お勧めしています。 上品なのにカジュアルにも使えて、とっても素晴らしい革です。 もしよろしければ、皆さんもぜひこの革でステキな靴を作ってみてください。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと少しとなっています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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making

余談ですが、今年の元日に発生した能登地震のレポートや動画を見ていると、改めてその被害の大きさを思い知らされます。 建物が倒れて1階部分が完全になくなってしまっている家や、凸凹になってしまっている道路。 未だに孤立している集落もあるようで、地方で発生したこともあり、地方には地方の大変さがあるのがよくわかります。 他人事のように書いていますが、この先数十年の間に南海トラフに関連する地震が起こるとか、富士山が噴火するとか、少なくとも私たちに大きな影響を及ぼす出来事が起こると言われていて、決して他人事で済ませられないことを感じています。 取り敢えず今回は折を見て、わずかですが被災された方々のお役に立てることを考えてみたいと思います。 約13年前の東日本大震災の時には、今回の地震とは全く違う問題がたくさん発生しました。 特に首都圏では比較的遠くの方から通勤している方々も多く、電車が止まってしまったために帰宅困難になった方々がたくさんいたり、それでも歩いて帰ろうとして途中で自転車を買ったりスニーカーを買って履き替えて帰った方もいたそうでした。 私自身に関しては自宅と職場が近いので15分もあれば歩いて帰ることができますが、普通に都内に通勤している方が災害などの理由で歩いて帰るとなると何時間とかかってしまうはずです。 また、私が住む加須市は都心から50キロのところにあり、都心に通勤できるギリギリのボーダーラインと言われていますが、もし仮に加須に住む方が都心から歩いて帰るとなるとスムーズにいって12時間くらい、休憩をしたり、もしくは思うように歩けなかった場合にはもっと時間がかかります。 そう考えると、普段からある程度の準備をしておいても悪いことはないと思ってしまいます。 東日本大震災の後に、靴の大切さを実感して足に合った靴をご注文いただいたケースが何件もありますしたが、靴屋としては災害が起こる起こらないということに関係なく、足に合っていていざという時には長い距離を歩ける靴を普段から履いていていただきたいと思います。 さて、2月納品の靴たちの製作が順調に進み、ヒールまで付きました。 ヒールが付いたら、このあとは内側からクギを打ったり、ヒールを削ったりする作業に進みます。 まだまだこの先の作業がたくさんありまして、完成まではまだあと数日かかりそうです。 さらに、今回のグループではシューツリーを一緒にご注文いただいた方がたくさんいらっしゃるので、そちらの方の加工にも時間がかかります。 このグループには、こんなかわいいフルブローグの靴や、 こんなおもしろいKUDUのモンキーブーツがいます。 完成して納品させていただくときにまたご紹介しますが、みんなこれからイイ感じに仕上がっていきそうです。 ★★★お知らせ★★★ ★旅チャッカは皆様にご興味をお持ちいただいているようで、予定数まであと少しとなっています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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