オーダーメイド靴もイロイロ

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オーダーメイドの靴というと、皆さんはきっとおおよそのイメージを持っていらっしゃるかと思いますが、もう少し詳しく見てみるとそれらを作る工房、もしくは作りてによって方向性が全く異なることがわかります。

たとえば、オーダー名その靴は足に合っていて履きやすいとひとことに言っても、足に対してどのようにフィットさせるのかという考え方が全然異なります。

キツキツのピチピチからゆったりというフィッティングがあったとしたら、足のどの部分はどれくらいタイトにして、この部分はもう少し緩くしてという、押さえる場所×締め具合が無段階に設定できるわけで、その中で作り手が良いと思うセッティングで靴を作り上げることになります。

フィッティングだけでセッティングは無限にありそうなのに、そのほかに構造的なコンセプトや感覚的なコンセプト、さらにはわかりやすいところでデザインや製法、国別の特徴など、色や素材に行きつく前に仕様と言われる範囲で無数の方向性が考えらえます。

それらをふまえて、私たちシューリパブリックの靴は、私がイギリスで靴づくりを学んだということから、靴の作りはイギリス靴に準するもので、ラストの形状もセンターの出し方もラスティングの方法も、そしてハンドソーンウェルテッドという製法もイギリスの靴作りに起因しています。

立ち位置的にはそんな感じですね。

そしてここから先は、作り手である私が狙うコンセプト的な部分になります。

シューリパブリックの靴はどんな靴なのかなるべく短い言葉で言うならば、一日のうちで長い時間履き続けた時に疲れにくい靴であり、日々の生活において道具として使う靴ということになります。

長時間の仕様でも疲れにくいことを目的として、靴のねじれ剛性を十分に出し、優しくしなやかに足を包み込む構造とフィッティングという、とにかく履きごこちというか歩きやすさというか、とにかくそちら側に特化した靴なのです。

おそらく見た目にはオーダーメイドの靴には見えないでしょうし、パッと見た時に凄味もありません。

私が考えるオーダーメイド靴の目的は履く方自身の為であり、履く方がこれはイイぞって思っていただければそれでOKだと思っています。

工房を始めたばかりの頃は、そんなコンセプトがまだ十分にお客様に伝わっていなくて、全然違うものをご依頼いただいたこともありましたが(そんな時は無理して作ってもお互いに良いことがないので丁寧にご説明してお断わりしました)、最近は殆どのお客様が履き心地を求めて来てくださっています。

もし私がジャケットを作る時があったとして、ジャケットやシャツなどはそういう方向性ってあるのでしょうかねぇ?

やはり作り手の方が学んだ国や作り方、考えなどはあるはずで、むしろそれがなくて何でもOKというのは逆に心配になってしまいそうですから、私が何かお願いする時には、私のイメージするものにしっかりと合っているお店にお願いしたいと思います。

靴をオーダーしようと考えていらっしゃるお客様には、できれば作り手に一度くらいは会ってしっかりと話をして、その工房の特徴を確認し、十分に納得した上でオーダーしていただきたいと思います。

オーダーメイドの靴


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