余談ですが、少し前からウチの家内がお医者さんで処方してもらったという漢方薬を飲んで、とっても良くなったと言っていました。
ちょうど数日前に、製薬会社にお勤めのお客様がいらっしゃって、漢方薬に関してうかがったところ、
「漢方薬は、たとえ同じ病気だったとしてもそれぞれの人の体質で効くか効かないかがはっきり違ってきますし、体質によって効く薬が違ってきます。」
「それは、ちょっと飲んでみるとその薬が自分に合うかどうかその味でわかると思いますよ。」
と教えてくださいました。
よくよく考えてみれば、体質によって違ってくるというのは非常に理にかなったことだと思います。
でも、味でわかるというのはちょっとびっくりでした。
私も、ここ数日間ちょっとお腹の調子が良くないので、近くの内科に行って先生に症状を伝えて、自分なりにリサーチした結果で良さそうな漢方薬を提案して、その薬も出していただきました。
まだ飲み始めなので、結果はまだわかりませんが、漢方薬のことを調べてみるのはとっても面白そうです。
さて、ここ最近はフィッティングのことでお客様と話す機会が多かったように思います。
お客様は専門家ではありませんので、ご存じないことがあって当然のこと。
なので、わからないことがあればちゃんと丁寧にお伝えしますし、このブログでもおおよそのアウトライン程度のことはお伝えして日頃から靴のフィッティングのことを正しく理解していただければと思っています。
まず、どの靴においても靴ヒモはしっかりと締めて履いていただくことを前提に作ってあります。
靴を履いたらカカトをぴたりと合わせ、そのうえで靴ヒモを痛くない程度にしっかりと締めます。
これ、本当に大切なことなのです。
以前にあった事例ですが、あるお客様から足の薬指と小指が当たって痛いというご連絡をいただき、後日直接確認させていただいたところ、靴ヒモをほとんど締めていなかったということがありました。
靴ヒモを締めていなかったので、歩くたびに足が前にずれて薬指と小指が当たってしまって痛かったのです。
また、私たちが作っているハンドソーンウェルテッドの靴は、永く履いていただくことを目的としているためにしっかりと作ってありまして(イギリス靴の多くがそのような作りになっています)、言い換えれば履き始めて半年くらいたたないと靴が馴染んでくれません。
当然、それまでの間はどこか当たるところもあるでしょうし、緩かったりするところもあります。
履きこんでいくうちに当たるところは柔らかくなり、緩かったところはタイトにフィットするようになり、屈曲が硬かった部分は柔らかくなって甲やカカトへの負担が少なくなります。
このあたりのフィッティングも、大きく変わってきます。
さらに、カカトが緩いとおっしゃる方もいらっしゃるのですが、しっかりとヒモを締めて履いているとカカトの芯がしっかりとカカトを包み込むような形に変わって来て、徐々に履きやすくなるのです。
革を使って製作する以上、初めからピタリで作るとどうしても緩くなってしまうことが予想されるので、このポイントとこのポイントはタイト目にせざるを得ず、逆にこのポイントは今後の変化を考えてあまりタイトにしないでおくということがあるのです。
とにかく、週一で履いていただいてだいたい半年くらいでしっかりと馴染んできます。
最初はもしかしたら心配になるかこともあるかもしれませんが、まずは半年間しっかりと育ててあげてください。
でも、フィッティングが心配になってご連絡いただくのは全く問題ありません。
お気軽にどうぞ。
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