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ギブソンブーツ

物欲がなくなったらいけないと思いつつ、だんだん歳を重ねてくると変に聞き分けが良くなってしまって、ホントつまらないです。 自転車はあるし、カメラも気に入っているし、レンズに不満はないし、服だって必要にして十分です。 そう思っていたら、突然にマニュアルフォーカスのレンズが欲しくなりました。 いやいや、オートフォーカスのレンズのスイッチをマニュアルに切り替えればよいじゃないという話ですが、そういうことではなく古いレンズを通してノスタルジックな写真を撮ってみたいと思ったのです。 だからこそ、ゆっくりとマニュアルフォーカスで。 何を撮るのかというと、どこかの街並みや田舎の風景でしょうか? まだしばらく旅行に行く予定はないので、行けるようになるまでゆっくりと古いレンズを探してみるのも良いかと思います。 当面の目的は、レンズを買うというよりも探すことですね。 私が使っているペンタックスのカメラは、昔のレンズもそのまま使えるし、アダプターを付ければM42マウントという昔の規格のレンズもつけることができます。 古いレンズを使って、暖かな春の日差しのような写真が撮れたら嬉しいです。 さて、今日お越しいただいたお客様のAさんのギブソンブーツです。 ちょうどこんなふうにスーツに合わせても格好良いですよということをお伝えしたいと思っていましたので、お願いして写真を撮らせていただきました。 ネイビーのスーツに黒のギブソンブーツという組み合わせ。 全く違和感がありません。 そして、Aさんのお気に入りは、座った時にちらりとブーツであることが分かるというところ。 ギブソンブーツの格好良さが引き立っています。 シワの感じもとてもキレイで、今後の靴の成長が今から楽しみです。 Aさん、ありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

以前から、ギブソンブーツのすばらしさを十分にお伝えしているつもりですが、まだまだそれは十分ではなかったかもしれないので、改めて伝えたいと思っています。 なにせ、ギブソンブーツは足を非常に優しくホールドしてくれて、それでいてとても快適に歩くことができ、さらにこのブーツを履いている時のストレスの少なさは非常に優秀なのです。 まだギブソンブーツを履いたことのない方は、ぜひ一度試していただきたいと思っています。 そんな中で、よく言われるのがギブソンブーツの脱ぎ履きの問題です。 靴ヒモが足首の上まであるので、どうやっても脱ぎ履きの際には靴ヒモを十分にゆるめる必要がありますし、履いた時にはしっかりと締める必要があります。 むしろそうしてあげることで、このギブソンブーツの履きやすさが得られるわけですが、これがとても大変だとか面倒だという方もいらっしゃるのも事実。 ですが、ギブソンブーツの脱ぎ履きは実際にはそんなに面倒なことではないのです。 ギブソンブーツを脱ぐときには靴ヒモをほどくことは必要ですが、 こんな感じで靴ヒモをほどいた後に・・・、 こんなふうにハネの一番上の部分をもってパッと開くと、いちいち靴ひもを緩めなくてもハネが簡単に開いて簡単に脱ぐことができます。 そして履くときは、まだ靴そのものが馴染んでいないうちは2度に分けて靴ヒモを締めないといけませんが、ある程度慣れてくれば1度で完全にハネが締まるようになります。 こんなふうに脱ぎ履きできれば、きっとそれほど面倒ではないはずです。 それに、履いている時間はそれなりに長くなりますが、脱ぎ履きは一瞬です。 一瞬よりも長い時間のために快適な環境を選ぶ方が理にかなっています。 という理屈ではありますが、優しく足をホールドしてくれてなおかつしっかりカッチリとした履き心地は、実際に履いてみないと伝わりませんが、とても心地よいものです。 革次第で雰囲気も変わって、お好みの雰囲気に合ったギブソンブーツに仕上がります。 ぜひお試しください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

今日のお客様は、茨城県にお住いのYOさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、黒のフォーマルなギブソンシューズです。 早速履いていただきました。 少しずつシューリパブリックの靴を揃えてくださっているYOさんですが、ここのところずっと新型コロナの影響もあって靴を履いて外に出る機会がなく、せっかく作った靴もなかなか履けないとおっしゃっていました。 ですが、つい最近になって以前に製作したチャッカブーツを履いて出かけたところ、履くたびに靴が履きやすくなっていることにとても驚いたそうです。 足に合わせて製作したハンドソーンウェルテッドの靴は、履きこむたびに少しずつ足に馴染んでいって履きやすくなっていくという特徴があり、これからもさらに履きやすくなっていくことでしょう。 さて、今回のギブソンシューズは、スーツにも合わせられるような黒のスムースの革を使ったブリティッシュのスタンダードと言えるデザインです。 もしかしたら写真でお分かりになるかもしれませんが、YOさんの足は既製品ではちょっと難しい形をしていまして、革靴を格好良く履いていただくにはラストをがっつりと調整している方が好ましい形状です。 フォーマルな靴というとまず先にオックスフォードが挙げられますが、こんなギブソンシューズもなかなかどうしてフォーマルな場でも十分に履いていただけそうです。 ちなみにこちらの革はフランスのちょっと有名なタンナーさんのもので、革時の状態ではほとんどツヤもなかったのですが、ラスティングの時に革がパリッとして、さらに仕上げでこんなにキレイになりました。 YOさんにも、ギブソンシューズの独特な足を包み込むような履き心地を気に入っていただけたようです。 YOさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: ギブソンシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

余談ですが、皆さんは神戸の南京町(中華街)にある「アジアン食堂バルSALA」というお店をご存じですか? 私はテレビ番組の「7rules」で知って大変興味を持ちまして、その後神戸に出張に行った際に立ち寄ってきました。 コロナよりも前ですので、もう数年前のことになります。 SALAは、ざっくり言ってしまえば、アジアから日本に来た女性たちが何らかの理由で世の中から離れて生活している状況を見た現在の店長が、これはいかんということでそんな女性たちがシェフとして活躍できる場を作ろうと始めた食堂です。 その後、SALAはいろいろな手段を使って情報発信をしていまして、私もフォローさせていただいています。 そんなSALAは、度重なるコロナの波にもスタッフの皆さんと共に立ち向かい、あの手この手を使ってこの大変な時期を乗り切っています。 そんなあの手この手がとても興味深く、私も大変参考にさせていただいています。 つい昨日、ここ最近の動きをnoteに投稿されていましたので、ご興味がある方は是非ご覧ください。 コロナの騒動の中で、飲食業といえば最も被害を受けた業種のひとつだと思いますが、そんな状況でもしっかりと前に進んでいます。 学ぶべきことがたくさんあって、本当に頭が下がります。 さて、私たちシューリパブリックでは毎年この時期に企画商品として「旅チャッカ」という、旅行や出張に特化した仕様のチャッカブーツを期間&足数限定で受注しています。 これまでに何度も販売しているので、今日はあまり詳しくお伝えしませんが、コンセプトとしては先ほどもお伝えしました通り旅行や出張などの際に何足も靴を持っていくのが大変なので、その期間を1足で乗り切れる靴というチャッカブーツです。 製法がいつものオーダーメイドのハンドソーンウェルテッドではなく、ブラックラピド製法で作っています。 また、基本的にはオーダーメイドの商品なので、お客様の足に合わせてラストの調整もしますし、パターンも1足ずつベストな状態で作ります。 このあたりのご説明は、後日また改めてご案内させていただきます。 今日は、今年のモデルで使用する革をお知らせいたします。 今年のモデルは、こんな革を使うことにしました。 小さなシボのあるシュリンクの革(ステア)です。 色は黒のみ。 シュリンクの革は、一般的なスムースの革に比べてキズが目立ちにくいことや、革そのものがしなやかなので優しい履き心地になるという特徴があります。 旅チャッカは前から欲しかったという方、ぜひこの機会にご検討ください。 受付期間など、後日お知らせいたします。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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maine

余談ですが、最近小さなことで幸せだなぁと感じたことがありました。 本当につまらないことなのかもしれませんが、それは温かい食べ物をしっかりと温かく食べられるということです。 以前は、夕食のときにジャーマンポテトや豚肉の生姜焼きなどを作った時には、普通にお皿に盛りつけて食卓に並べていたのですが、少し前にLODGEの10 1/4インチのスキレットを購入しまして、これで調理をしてそのまま食卓に出すようにしたところ、スキレットがとても熱いのでしばらくの間は食べ物がアツアツで、とてもおいしく食べられるのです。 ジャーマンポテトにしても生姜焼きにしても、できたては確かにアツアツでおいしいのに、少し経つと特に冬なんてすぐに冷めてしまってちょっと残念だと思っていたので、このスキレットのおかげでとても幸せに感じられるようになりました。 もちろんステーキなどもおいしく食べられそうです。 温かいものを温かくいただくのって、当たり前のことなのにとっても幸せなことですよね。 子供のころにはあまり感じなかったことですが、大人になってそういうちょっとした幸せを感じるようになりました。 さて、今日も昨年末の棚卸の際に発掘した革をご紹介します。 Tempesti社のMAINE(メイン)という革です。 この革の元々の特徴は、タンニン鞣しなのに発色が良いということらしいのですが、私はそんなことよりもこの革の質感が素晴らしいと思っています。 表面は普通のスムースです。 肌目は、フォーマルな靴に使うようなボックス調の革に比べれば多少カジュアルな雰囲気と言えるでしょう。 ただ、ステアのように肌目が粗いという訳ではなく、MAINE独特の雰囲気です。 私たちシューリパブリックで扱っているこのMAINEの厚さは1.6mmで、他にも同じくらいの厚さの革はたくさんあるのですが、この革は特にカッチリとしていまして、この革を使って製作した靴は驚くほどカチッとした仕上がりになり、それこそがこのMAINEの最大の特徴だと言えます。 カチッとした靴は、当然ながら足に合わなければ痛くて履けなくなってしまいますが、しっかりと足に合わせて製作した靴は身体に合った鎧に包まれているような感じです。 特にチャッカブーツにおいては、適度にカッチリと足を包み込みつつ軽快な履き心地という、相反する要素を得ることができます。 軽くシワを入れるとこんな感じで、 強めにシワを入れてもこれくらいです。 確かに硬そうにも見えますが、これがある程度履きこんで足に馴染んでしまうと、何との心地よい履き心地になります。 オーダーメイドの場合、それまでの期間が極めて短いので、お選びいただくデザインにもよりますが比較的早く快適な履き心地を得ることができます。 革の裏側はこんな感じです。 十分な厚さがある革なので、裏側もボソボソになることはありません。 こうしてみていただくと、この革は普段使いの靴に最高の革だと思います。 丈夫で履き心地が良くてしっかりと足をホールドしてくれるような、素晴らしい条件がすべてそろっています。 色は、この黒のほかにブラウン系とワイン系があります。 ご興味がある方は、ぜひ工房にてご覧ください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギリーシューズ

今日は首都圏でも雪が降ったようです。 私が住む埼玉県北部でも、少しだけ降りました。 工房から見たところ。 この写真を撮ったのがもう夕方だったので、このあたりの雪のピークはすでに過ぎていて、だいぶ小降りになっていました。 そもそも、最もたくさん降った時でもこのあたりでは道路にまで積もるほどではなく、ほとんど影響はなかったようです。 ところで、突然雪や雨に降られることって思いのほかたくさんあって、この靴はなるべくなら雨の日には履きたくないと思っている時に限って降られてしまったり・・・。 基本的にグッドイヤーウェルテッドやハンドソーンウェルテッドの靴は、ちょっとくらい雨に濡れたからと言って壊れてしまうということはなく、どちらかと言えば濡れた後のメンテナンス次第で靴の状態が大きく変わります。 具体的に何をしたらよいのかと言いますと、まず濡れている靴を乾いた布などで拭いてください。 これが基本です。 そして次に湿気が溜まりやすい部分があるので、その部分の湿気を残さないようにします。 この屈曲点から少し前にかけての部分の、ウェルトとアッパーの隙間がポイントです。 内側も同様です。 このあたりは、靴の中でも湿気が抜けにくい部分で、雨や雪の日に履いたら重点的にこの部分に雨や雪が残らないようにしましょう。 というのも、この部分は屈曲点の近くでどうしても折れ曲がって革が湿気を吸いやすく、なおかつ足のつま先から湿気がたくさん出て、靴の内部からも外部からも湿気が多くなってしまうポイントなのです。 家にコンプレッサーがあれば、エアをプシューって吹き付けて少しでも湿気を飛ばしたいところですが、なかなか家庭にそういうものがあることは稀ですので、とにかく外側はしっかりと水分をふき取ってあげましょう。 結構気づかないのですが、よく見ると雨の日に履いた時には、このあたりに水滴が残っていることが多いのです。 そして、内側も靴を脱いですぐにシューツリーを入れてしまうのではなく、雨の日であれば1~2日くらいはシューツリーを入れないでおいて、さらに湿気の多い玄関のタイルの上ではなく、ちょっと高いところに置いてあげると靴にとって良い環境になります。 クリームを塗ったり栄養を与えたりするのは、まずこの湿気を飛ばしてからです。 細かいことかもしれませんが、お客様から修理でお預かりした靴のウェルトを外してみると、このウェルトとアッパーの隙間の部分が傷んでいるケースが多く、結構見落としがちな部分なので、知識として知っておいていただけると良いかなと思いました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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アリゾナ

先日、久しぶりに20年以上前に買ったイギリス製の革靴に足を入れてみました。 この靴は、イギリスのノーサンプトンにある有名な革靴のメーカーのもので、私がイギリスにいたころにはとても高くて買えなかったのですが、日本に帰国して靴のメーカーで働くようになってからお金をためて購入したものです。 そのころは、ドクターマーチンが大好きで普段からドクターマーチンを色違いで履いていましたが、ちゃんとした靴も履いてみないといけないと思いまして、頑張って購入した記憶があります。 当時の印象でも、革靴はこんなふうに足を包んでくれるものがあるのかと驚いたことを覚えています。 結局その靴は購入したものの、なんとなくもったいなくて外で履くことなく、そのまま箱に入れて保管していました。 ところが、20年以上たって久しぶりに履いたその靴の印象は・・・、 「ソールが薄くて平べったい感じがするし、さらにはアッパーの革が硬くて全然包まれている感じがしない。」 というものでした。 その靴は今でもとっても人気があって、その後はどんどん値段が高くなっているものなので、決して悪いものではないことはわかるのですが、革靴ってこんな感じだったかなぁと、ちょっと納得のいかない感じもありました。 なぜそう感じたのか考えてみたのですが、私は革靴と言えば普段は自分で作ったものを履いていまして、自分で作ったものは特に包み込まれるような優しい履き心地になるように気を遣って作っているため、硬さを感じないので、いつの間にか私は優しく包まれる感じに慣れてしまっていたのかもしれません。 決して誇大広告で自画自賛をしているわけではなく、私自身が硬くて痛い靴が嫌いなので足の当たりは基本的に優しくなるようにしているのです。 それを良しとするか否か、好きか嫌いかは人それぞれなので何とも言えませんが、シューリパブリックの靴が優しい履き心地であることは間違いありません。 でも、よくよく考えてみると、世の中の多くの方が革靴と言えば硬くて足が痛くて履きにくいし歩くと疲れるというイメージを持っていると思います。 実際に、そのような靴がほとんどですから。 スニーカーを履いて育った世代には、硬くて歩きにくい革靴は厳しい以外の何物でもありません。 それでも、ファッションとして革靴が必要な時もありますし、マナーとして必要な時もあります。 だから、履きたくないけれど仕方なく履いている方がたくさんいるのだろうと思っています。 前置きが長くなりましたが、私は普段からスーツを着ることがほとんどなく、言ってしまえばとってもカジュアルな格好をしていまして、基本的にはそんな格好に合う革靴を履くことが多いです。 もちろん、イギリスノーサンプトンらしいフォーマルな革靴も持っていますし、そういうものが基本なのでカチッとした靴も普通に作りますが、実際にはどちらも履き心地は優しくて包み込まれるような仕様にしています。 ただ、カジュアルな靴であれば、より優しい履き心地を狙うことができて、そんな優しく包み込まれるような履き心地の靴に使いたい素材がこんな革なのです。 シュリンクの革です。 ただシュリンクの革であれば良いという訳ではなく、シュリンクでも多少オイルを含んでいてしなやかで、生地は目が詰まってしっかりしているものが、しっかりと優しく足を包み込んでくれるのです。 生地の雰囲気が伝わりますでしょうか? ただクタクタに柔らかいわけではなく、しっかりしているのにしなやかというポイントが大切です。 ちなみに裏側はこんな感じ。 そして、デザインを突き詰めるとチャッカブーツかギブソンブーツが良いと思います。 上の写真がギブソンブーツですが、カジュアルの靴として優しい履き心地をとことん追求するのであれば、このあたりが非常に理想的だと思っています。 シュリンクの革は、お好みで好き嫌いがあるかもしれませんのですべての方に対してこれがベストということは言えませんが、優しく包まれるような履き心地を追求するのであれば、ぜひ一度試してみる価値は十分にあります。 長時間履いていても全然苦にならないような履き心地で、心地よく1日を過ごせるはずです。 シュリンクの革は、上の写真の革以外にも在庫が何種類かありますが、お客様のお好みでお選びいただくことができます。 シボの小さな上品なシュリンクもありますし、もっとざっくりとしたシュリンクもあります。 シュリンクの革を使って作ったブーツを履いていただければ、シューリパブリックが狙っている優しい履き心地とはこういうことなのかと、きっと理解していただけるはずです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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セミブローグシューズ

今日のお客様は、群馬県にお住いのASさんです。 年明け1足目の納品のお客様です。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のスムースの革を使って製作したセミブローグです。 これまでにもASさんにはたくさんの靴をご注文いただいていまして、毎回しっかりとイメージが固まった時にご注文に来てくださっています。 完成した靴をご覧になって、 「なんかとってもかわいいですね。」 とおっしゃっていました。 履きはじめの状態としては、ハネの開き具合も丁度よさそうですしフィッティングも問題なしだったので、履きこんでいけば足にしっかりとフィットしてとても履きやすい靴になりそうです。 ASさんは、これまでの靴は茶系のものが多く、ご本人も茶系がお好きだとおっしゃっていました。 最近はネイビーのスーツにこだわりをお持ちになっているとのことで、それなら茶系の靴を合わせてとてオシャレな雰囲気になりますね。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: セミブローグ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 有り ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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サイクリング

毎年我が家では1月3日はカラダを動かす日ということになっています。 そうなっているのですが、そういう習慣はちょっとずつ消えていくもので、今年家から出たのは私だけでした。 お正月休みは、今年は実家に帰っている方や軽く旅行に行っている方もいらっしゃるかもしれませんが、積極的に身体を動かさないとだんだん身体が重くなってしまいます。 特に普段からスポーツをやっていないと知らず知らずに身体が動かなくなってしまうこともあるので、やろうと思った時に身体を動かすのは必要なことだと思っています。 そんなわけで、今年は私一人で自転車で軽く走ってきました。 私が住んでいる加須市には、利根川という大きな川が流れていて、土手の上にサイクリングロードがあって素晴らしいのですが、今回は利根川のサイクリングロードは後半に走ることにして、まずは市内を流れる葛西用水路沿いの道を走って西に向かいました。 この道は、一応自動車も走ることができますが、他の幹線道路に比べると圧倒的に交通量が少なく、さらに路面が比較的キレイなので自転車にとっては最高の道路です。 この道をそのまま西に向かうとお隣の羽生市につながっていて、さらに走り続けると葛西親水公園のところで公園にて利根川に合流します。 ここまで10キロちょっと。 ただ、今の時期は埼玉県の北部では午前中から西風が強く、この葛西用水路沿いの道を走っている時はかなりの向かい風でした。 写真を見ていただくとなんとなくわかるかもしれませんが、とにかく周りに何もないところなので風が強いのなんのって。 まぁ良い運動になります。 葛西親水公園のところで利根川の土手に上がると、今の季節ははるか遠くに山がとってもキレイに見えます。 そして、私が今日乗って行った自転車です。 向かい風なのでギヤ付きにすればよいのに、通勤用のシングルスピードで行ってしまいました。 向こうの方の山の上の方は、雪に覆われていて寒そうです。 私もとっても寒かったです。 ここからは、サイクリングロードを東に向かって走って家に向かうので快適な追い風のはずが・・・、 数百メートル走ったところでまさかの通行止めでした。 工事はやっていませんでしたが、こういう時は素直に従うべきなので、あきらめてほかの道へ進みました。 隣町とはいえ、子供のころから自転車で走り回ったところなのでだいたい道はわかります。 住宅地の道をクネクネと走りながら家に向かうと途中で先ほど走ってきた葛西用水沿いの道に出て、あとは来た道を素直に戻って帰宅しました。 往復で約22キロほどのサイクリングでしたが、ちょっとしたウォーミングアップとしては十分でした。 さて、明日からシューリパブリックは通常営業になります。 年明け初日ですが、早速作業の予定です。 もしご用でお越しいただける方は、事前にお電話いただければ準備をしてお待ちしております。 棚卸で掘り出したお勧めの革もたくさんありますので、ちょっと気になっている方はこのタイミングがおすすめです。   ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革靴に良い環境

カテゴリー: Message:伝えたいこと

年が明けて2日目です。 昨年のお正月は、新型コロナの感染が拡大している真っただ中だったため、ほとんど何もしなかったような記憶がありますが、今年は昨年に比べれば落ち着いてきていることもあって、久しぶりに親戚の家に新年のご挨拶に行ってきました。 甥っ子たちも大きくなっていて、1年の重みを改めて実感します。 そんなわけで、今日はしっかりと革靴を履いていってきました。 今日の相棒はこちら。 以前に良く履いていたネイビーのまだら模様のチャッカブーツです。 このチャッカブーツを履くのは久しぶりで、もう1年くらい履いていなかったような気がします。 出張もなかったですし、そもそも出かける機会自体がほとんどありませんでしたので、革靴を履く機会そのものが激減していました。 久しぶりに履くので、様子を見ながら履いていましたが、結局のところ全く問題なく1日を過ごすことができました。 革靴は、頻繁に履きすぎると革がクタクタになってしまったりインソールにダメージを与えてしまったりするのですが、履かな過ぎても靴にとっては良い環境とは言えません。 このチャッカブーツのように、1年も履かないとなるとその間は放っておくのは靴にしてみれば乾燥の危機に直面するのです。 履く頻度が少ない場合でも、2週に1度くらい、もしくは月に1度くらいは履いてほしいところです。 それよりも頻度が少なくなってしまうと、革が乾燥してしまい、それが重なると革の亀裂につながります。 靴をしばらく履かないときは、月に1度くらいは保湿などのメンテナンスをお勧めします。 家は、人が住まなくなると途端に悪くなってしまうのと同じように、靴も履かないでしまっておくと乾燥して悪くなってしまいます。 大切な靴をいつまでも良い状態で履いていただくために、定期的に履いていただくなどして、上手に靴とお付き合いください。   ★★★お知らせ★★★ ★2022年1月より、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴の価格を改定させていただきます。 旧価格107,800円(税込み)から新価格110,000円(税込み)となります。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。  

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