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台風19号が近づいています。 「今まで経験したことのない・・・。」 というすさまじい勢力をもって接近してくるそうなので、できる限りの対策が必要です。 テレビでは、養生テープをガラスに貼っておいて割れた時に飛び散るのを防ぐとか、段ボールでも有効だとか、 堤防からあふれた水が低い土地に流れ込むので、高いところに避難するとか、冷静に考えれば当たり前のことなのかもしれませんが、 いざとなった時に冷静な判断ができるかというと、ちょっとなんとも言えないかもしれないので、 とにかくその時に慌てないように、前もって準備をしておくことが大切だです。 ホームセンターやスーパーでは、養生テープと水が売り切れているようなことを聞きました。 水は、もし浄水場が水没してしまった場合に飲料水を確保することが難しくなりますので、数日分は用意しておいた方が良いと思います。 私もこれから準備します。 さて、ラストの調整について書いてみたいと思います。 みんな足の形はそれぞれで、既製品では全然合わないという方がほとんどだと思いますが、ではどれくらい合わないのかあまり知られれいないように思います。 こちらは、今日の作業で靴から抜いたお客様の靴のラストです。 お客様の計測データを元に、ラストを削ったり肉付けしたりして調整をしています。 足囲の細い方だと、男性でもDというかたもいらっしゃれば、逆に幅の広い方で4Eなどという方もいらっしゃいます。 D → E → 2E → 3E →4E・・・という具合で足囲の数値が大きくなるのですが、 DからEに、もしくはEから2Eにという具合でひとつ進むと足囲は6ミリ大きくなります。 そんな感じで、足長と足囲という、2つの要素でとりあえず近そうなサイズのラストを選び、 それをベースに削ったり肉付けしたりしてお客様専用のラストを作ります。 ラストの数値は、足そのものの数値とは異なり、必要な分だけ絞った数値になっています。 さて、上のラストの写真をよく見ていただくと、革を貼って肉付けしているパッチの部分がありますが、 ほとんどのケースで貼る革は1枚(2ミリ厚)、もしくは多くても2枚なのです。 パッチの大きさにもよりますが、パッチひとつで足囲の数値はだいたい3~5ミリくらい大きくなります。 言い方を変えれば、たったそれだけなのです。 履きやすさをうたったオーダーメイドの靴でも、たった数ミリの調整なのです。 足はそれくらいシビアで、ちょっと合っていない程度でも、全然履きにくくなってしまったり違和感を感じたりします。 まぁ、オーダーメイドで調整するのは1か所ではありませんし、先日も書きました通りラストだけで履きやすい靴になるわけではなく、 ラストの調整と靴の仕様やセッティングなど、それらをトータルしてオーダーメイド靴ということになるのです。 ラストの調整は、とってもシビアなんです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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シングルとダブル

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

もしそれがハンバーガーのパティの話だったら、間違いなく「ダブルで」とお願いすると思うのですが、残念ながら今日はハンバーガーではありません。 靴の仕様で、シングルとダブルというのがありまして、 たとえば靴のソールの仕様ですが、通常のソール1枚がシングル、そして2枚重ねがダブルと言います。 その他には、ウェルトのかけ方によるカカトの仕様も、シングルとダブルというものがります。 一般的にシュッとしたビジネスシューズにおいては、カカトの仕様はシングルのモノが多いのかもしれませんね。 カカトの仕様におけるシングルというのは、こんな仕様のことを言います。 だし縫い(ウェルトとソールを縫っているステッチ)がカカトの手前で終わっている仕様です。 ちなみに、製作途中の仕様はこんなふうになっています。 ヒールシートと呼ばれるパーツで、シングル仕様の時のみ使います。 じつは、詳細なことを言ってしまうとシングルヒールはもっと手をかけて作る仕様もあるのですが、 私たちシューリパブリックではこんな感じで製作しています。 ウェルトをグルリと一周するダブルと違うのは、ダブルはウェルトを一周縫い付けているのに対し、 シングルはカカトの部分は縫い付けるのではなくクギ留めとなります。 さらに、このあとソールを貼ってだし縫いをかける場合にも、ダブルはぐるり一周縫うのに対し、 シングルの仕様ではカカトの部分は縫わないで、やはりクギ留めとなります。 つまり、ダブルではインソールとウェルトを縫い合わせて、さらにウェルトとソールを縫い合わせるのに対し、 シングルではインソール(とアッパーの革のつり込んだ部分)とヒールシートをクギ留めし、さらにソールとインソールを留めるのもクギなのです。 縫って作ろうがクギ留めで作ろうが、履きやすければ良いというのが一般的なお客様の考えかもしれませんね。 履き心地に関しては、私たちシューリパブリックの仕様の場合、ダブルのほうが少しだけ耐衝撃吸収に優れた仕様になっています。 そんなわけで、シュッとしていてスマートなシングルヒールに対し、カカトが大きくなってちょっと野暮ったいけれど履き心地が優れているダブルという構図になるのです。 どちらにするかは、基本的にはお客様のお好みでお選びいただいています。 但し、シングルヒール仕様にするには、クギを打つ都合上ラストに鉄板が入っている場合のみとなりますので、 私たちのラストで言えば、SRDとSRFを使って製作する場合のみとなります。 どちらもお仕事で履くことを目的としているラストです。 シュッとした靴にしたいという場合には、その旨お伝えください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、午後からはちょっと用事があって近所のショッピングモールへ行ってきました。 買ってきたのは、こちら。 手帳のリーファイル。 私はアナログ手帳派なので、こういうものが必須です。 それにしても、1年が過ぎて行くのがとっても早いです。 さて、最近ちょっと困っているのが仕事に行くときのカバン。 今使っているのがこちらなのですが、 これはこれでちょうど良い大きさで、とっても丈夫そうで良いのですが、 私は基本的に自転車で通勤なので、カバンは背負えるモノが大前提。 さらに、やや大きめの保温のお弁当箱を持って行くのでそれなりの大きさが必要になります。 でも、雨が降ったり仕事でクルマが必要な時にはクルマで通勤することもあるので、 手で持ちやすく中のモノが出しやすいバッグのが良いと思っています。 だからトートバッグのショルダーストラップ付。 ただひとつ問題があって、このバッグだとお弁当を入れたらファスナーがギリギリでちょっときついのです。 かといって、ファスナーを閉めないと背負った時にバッグの口がパッカリと開いてしまう。 多分、もっと探せば適当なものがあるのかもしれませんが、今のところ見つからず、そんなわけでこのバッグを使っています。 でも、今日ふと思いました。 自分で理想とするものを作ってしまえば良いのだと。 私は普段靴のアッパーを縫っているので、トートバッグ(素人レベル)を作るのはそれほど難しくないし、 自分で使うのだから、とりあえず表側がちゃんとしていて壊れないつくりなら十分なのです。 まさにこれぞオーダーメイド。 私の場合は、ミシンもあるし材料も何か探せば出てくるので自分で作りますが、 世間一般的にはそれをプロの方にお願いして作ってもらいわけですよね。 私は、ここしばらくいろいろなトートバッグをリサーチしていて、今日もショッピングモールで探してみたりして、 その時間を金銭換算すると結構な金額になるかもしれませんし、 例えばネット通販で買ってみてそれがイメージと違っていたらそれも金銭的な無駄になってしまいます。 つまり、オーダーメイドとは時間をムダにすることなく、理想のものに出会える非常に合理的な手段ということになります。 たしかにひとつのものをゼロから作るので、価格的には高いかもしれませんが、時間と手間を考えると、決して不合理なものではありません。 靴は特に履き心地という重要な要素があって、見た目や素材、雰囲気などが理想に近くても、履いた時に微妙に違うということもあって、 ピッタリ合ったものになかなか出会えないのも事実ですから、そういう意味でもオーダーメイドの世界に足を踏み入れてみる価値があるわけです。 オーダーメイドにどんな価値を求めるかは人それぞれではありますが、私は履き心地と使い勝手という面で、ぜひ試していただきたいと思っています。 ちなみに、バッグのオーダーメイドに関しては、長野市のIVY PRODUCTSさんに一声かけて見てください。 また、人とは違うオモシロイ服を求めているのなら、神戸三宮のSUNさんをお勧めします。 一度行ってみる価値アリです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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ウェルティング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

今月の26日(土)と27日(日)には、神戸三宮のSUNさんでイベントを開催します。 もうすでに数名のお客様から来てくださるというご連絡をいただいていまして、私もとっても楽しみです。 いつもの足の計測や、靴のオーダーを中心に、皆様に靴のこと、足のことをたくさんお伝えしたいと思っています。 ぜひ、お気軽にお越しください。 SUNさんの場所は、JRの高架とトアロードが交わる交差点の北東側です。 さて、グッドイヤーウェルテッド(という製法)の靴や、ハンドソーンウェルテッドの靴を製作する際に、 ウェルトを縫い付ける作業のことをウェルティングと言います。 私たちシューリパブリックでは、ハンドソーンウェルテッドで靴を製作していますので、ウェルティングは手作業でおこないます。 約5メートルの糸に松脂ワックスを塗り、乾いた布でしごき松脂ワックスを溶かしてしっかりと糸内部まで染み込ませ、 表面にビーズワックスを塗ったものが縫い糸になります。 その縫い糸の両端に、ブリストルという針を取り付けます。 糸だけでは縫えませんので、糸の先には針が必要です。 ただ、時々勘違いをされる方がいらっしゃるのですが、その針はあくまでも糸を通しやすくするためのもので、縫う穴をあけるものではありません。 実際に見てみましょう。 これがブリストル。 糸先を細くして、松脂ワックスを塗って太めの釣り糸にクルクルと巻き付けます。 昔は釣り糸ではなく、イノシシの毛だったそうで、だからブリストルです。 今は、イノシシの毛が入手しづらいため、代用品として釣り糸を使っていますが、私が靴作りを始めたころからもうすでに釣り糸を使うことが主流でした。 ブリストルでは、革のインソールに穴をあけることはできません。 革のインソールに穴をあけるのは専用のツールがありまして、オウル(すくい針)と呼んでいますが、こんなふうに穴をあけます。 このようにした穴をあけたところに2本針で縫っていって、 こんなふうにギューっと締めます。 ウェルティングは、この繰り返し。 手作業でおこなうハンドソーンウェルテッドの靴は、機械でおこなうグッドイヤーウェルテッドの靴と比べて縫い合わせる部分の厚みが薄いため、 その分屈曲しやすい構造で、やさしい履き心地になります。 また、素材の状態を確認しながら作業をおこなうので、靴が常にベストな状態に出来上がるという特徴もあります。 手作業によるラスティングと、手作業によるウェルティングの組み合わせは、本当に最高だと思います。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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モンキーシューズ

今日のお客様は、長野県にお住いのTKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 TKさんは、今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。 じつはTKさん、数か月前に長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントの際にご注文してくださって、 私たちの工房を見てみたいことや、靴に関していろいろと質問したいとのことで、わざわざ埼玉の私たちの工房まで来てくださいました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、黒のモンキーシューズです。 TKさんは、靴のオーダーメイドは今回が初めてだそうで、 それまでオーダーしてみようと考えたことがあったそうですが、普段に履ける価格のものがなかったり、 スーツではなくもう少しカジュアルな雰囲気に合わせるような靴に出会えなかったことで、機会を逃していたとのこと。 それが、私たちシューリパブリックの靴をご覧になって、まさに理想にピッタリだったそうで、ご注文してくださったとおっしゃっていました。 履いて抱いたご感想は・・・、 「初めからどこも当たらないって、不思議な感じですね。いつもならどこかが当たっていたのに。こういうフィッティングが良いのですね。」 とのこと。 たしかに、これまで履いていらっしゃった靴を見せていただいた時には、ちょっと小さいかなと感じました。 指先に適度なゆとりがあって、足の指をちゃんと動かすことができるのが基本です。 だからと言って、緩すぎるのもだめで、ピッタリと言えるフィッティングは、じつはなかなか難しいのです。 そのあと、靴に関してたくさん質問してくださいまして、ひととおり聞いて納得といった感じでした。 まだ靴は馴染んでいませんので、たくさん履いていただいて次回のIVY PRODUCTSさんのイベントに履いていらして下さい。 12月6日(金)の夕方ですので、まだ2か月くらいありますね。 またお会いするのを楽しみにしております。 今日は、本当に遠いところをありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: モンキーシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ラストが6割

カテゴリー: Message:伝えたいこと

履きやすい靴を追求するときに、とにかくラスト(木型)が良ければ、もしくは足に合っていれば、 そのラストを使って作られる靴は、もう完璧に履きやすいかというと、それは違います。 つまり、現実には非常に難しいかもしれかもしれないけれど、とにかく足に合っているラストだからと言って、とことん履きやすい靴になるわけではないということです。 履きやすいというのが何かという議論は、今回はとりあえずナシにして、 ラストが履きやすさに影響を及ぼすのは、私の経験値から見てみた場合、だいたい6割くらいといったところでしょうか(個人的な見解です)。 それでは、残りの4割は何かというと、靴のつくりであり仕様であり、ちょっと表現しにくい部分なのですが、ラスト以外にも非常に大切な部分があるのです。 つくりとは、こんなパターンにしてこのあたりに補強となる部分を作っておきましょうという設計のような分野と、 ラスティングでこれくらいの力でこっちのほうに向かって引きましょうという、まさに天然素材と向き合って作り上げる分野です。 そして仕様とは革やソールはどんなものを使うか、どれくらいの硬さの芯を使って、どこにそんな補強を入れて靴をしっかりさせようかということなどを決める分野です。 ソールが硬いとか柔らかいとか、革が硬いとか柔らかいとかに関しては、確かに履き心地に関係するだろうと推測できるかもしれませんが、 パターンや作る際の革の引き方で履き心地がそんなに変わるのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。 これらが、思っている以上に大きな影響を及ぼすのです。 正しい方向に正しい力で革を引くと、革は良い状態で形を保つことができ、これが硬すぎずちょうど良い履き心地の靴になるのですが、 間違った引き方で革を引いて作られた靴は、型崩れを起こしてしまいしっかりと足をホールドできないなど、なかなか深刻な要素であることは間違いありません。 もちろん足に合った形の靴を選ぶことは大切ですが、履きやすさはそれだけではないということをぜひ知っておいていただきたいと思います。 そして、靴のことをよく理解している作り手が作る靴にかなうものはないというのが実際のところなのです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革発掘・その2

カテゴリー: Leather:革入荷情報

昨日に引き続き、もうひとつステキな革を発掘しました。 この革が入荷したのはまだ最近で、何度かこのブログでも書かせていただきましたが、まだまだこの革の良さが伝わっていないので、改めてお知らせです。 こげ茶のシュリンクの革。 写真ではこの質感が伝わらないのがとっても残念なところですが、 こうしてよくよく見てみると、生地の良さが伝わるかもしれません。 最近の革の多くが昔の革に比べてだいぶスカスカな感じがするのですが、この革はキッチリと中まで詰まっているような感じを受けます。 なので、ちょっと持って運ぶときもズッシリときます。 こんなふうにシワを作った時に、また改めて生地の良さが実感できます。 加工をしてしまうような革って、どちらかというとちょと程度が落ちるようなものを加工でごまかすような印象があるのですが、 この革はとことん追求した結果、これになったと言わんばかりの質感です。 シュリンクの革は、スムースの革に比べてキズが付きにくく、カッチリとしているのにやさしい履き心地になるという、 靴の素材としてこの上ない特性を持っています。 いつもの通り、革の裏側もご覧ください。 こんな端なのにキメがそろっていてとってもキレイです。 革がちょっと重いので、出来上がる靴もちょっと重くなるかと思いますが、それも含めてとっても素晴らしい革です。 まだ多少余裕はありますが、ちょっとこの革で作りたいと考えている方は、念のためご予約をしていただいたほうが良いかもしれません。 ご連絡をお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革発掘

カテゴリー: Leather:革入荷情報

ここ最近、大変ありがたいことにご注文の数が増えておりまして、靴の完成までの時間が若干長くなっており、お客様にはご迷惑をおかけしております。 そんなこともあって、ご注文いただいている靴の仕様書を確認し、革の在庫と照らし合わせてどの革がどれくらい残っているのか、定期的に確認をしています。 時々、もう完売したと思っていた革があと1足だけ残っていたというようなこともあります。 というのも、計画では多少のゆとりを持って足数を出しているのですが、 実際にご注文いただいたのがシューズが多かったとか、小さいサイズの靴が多かったなどの理由でまだあと1足分とれるということもあり、 実数を確認することは必須です。 今日、そんな革の在庫確認をしていたところ、なんとこの革がまだと1足分残っていました。 昨年だったか今年の初めだったかにご案内したこともある革で、イタリアのボックス調のキップ(黒)です。 なぜこの革ばかりそんなに取り上げるのかと言いますと、すでに実際に靴を作ってお客様にお渡ししているのですが、 革の質感がとっても素晴らしく、この何もしていない状態からは全然想像ができないほどキレイに仕上がります。 革の状態では確かに生地は良さそうくらいのものですが、仕上がった靴は革のきめ細かさこの上ないと言っても過言ではないほど。 さらに、しっかりとした生地のおかげでつま先周辺でも変に毛穴が開くことなく、こんなに化けるのかと思うくらい素晴らしい仕上がりです。 このように、革の裏側を見ていただければこの革の質感をわかっていただけるはずです。 残りはあと1足分。 普通に使えば十分に2足分悔いとれるのかもしれませんが、今回は余裕を持って1足分とさせていただきます。 残った部分は、あとでパスケースでも作ります。 最近とっても貴重な高品質の黒のボックス調のイタリアンキップ。 この革でパリッとビジネスシューズを作るのも良し、キレイなカジュアルシューズを作るのも良し。 ぜひ作りたいという方、お早めにご連絡ください。 今靴をオーダーしていて完成待ちという方には、靴の完成までの間、革のお取り置きも承ります。 10月5日追記: こちらの革は完売いたしました。ありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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その前に、ひとつお知らせです。 10月からキャッシュレス決済におけるポイント還元が始まりまして、私たちシューリパブリックも参加しています。 さて、今日はお客様のTさんが、数か月前に納品させていただいた靴のフィッティングがちょっと気になるとのことで、 その確認と調整のためにお越しいただきました。 5月に納品させていただき、6月の時点で1度フィッティングを確認してほしいとのことでお越しいただいたのですが、 まだその時はほとんど履いていない状態だったので、もう少し履いていただいたうえで確認させていただくようお願いをして、 改めて今回となりました。 具体的には、左足が少し前にズレる感じがすること、そして同じく左足のカカトが浮く感じがするという2点です。 早速靴の状態を確認させていただき、その後履いていただいてまた確認をさせていただきました。 じつは、Tさんはこれまで既製品の靴を履いた時にも、常に左足のフィッティングが良くなかったそうで、 その他にも実際に履いていただいて感じていることや、どのようなフィッティングをご希望なのかくわしくお話を伺って、 履いていただいた状態や靴の状態を話しするという、まさにビスポークの流れのような意見交換をさせていただきました。 結局、最も大きな理由は靴がまだ馴染んでいなかったことと、Tさん自身が左足のフィッティングに関してタイトな状態を好まれること、 そして靴のヒモに関してはTさんのご希望で細い平ヒモをつけていたのですが、これがやや強度不足なことも多少関係していたようです。 ちなみに、Tさんの靴はシューズでセミダブルソールという、比較的馴染みにくい仕様であったことも、マイナスの影響を及ぼしていたのではないかと思っています。 その他にも、Tさんの左足のカカトが右に比べてやや小さいことや、左右の足の大きさが違うことなどもあって、 かなり深い話をさせていただきました。 今回、Tさんの靴の調整に使ったのがこれらのツールで、電気ゴテとヒートガンです。 どんなツールなのかというと見た通りで、電気ゴテは熱ゴテで、ヒートガンはドライヤーの親分のようなものです。 とにかく、靴を強制的に少し馴染ませてあげるため、手で屈曲させてから熱ゴテで甲周りの部分を温め、革をちょっとだけ縮めてフィッティングをタイトにし、 さらにヒートガンでソールや靴の内部を温め、全体的に柔らかくし、ついでに温めて、ちょっと汗をかいていただけるような環境を作ってみました。 様子を見ながらこのような調整を何度かやってTさんに履いていただくと、 「違うよ、ぜんぜん前と違う感じになっている!」 と、靴の調整の成果をはっきりと実感してくださいました。 あまりにも左足のフィッティングばかりに集中していたため、気が付くと右足と左足のフィッティングが逆転してしまっていて、 「今度はちょっと右のほうが硬い気がしてきた・・・。」 ということで、右足の調整もさせていただき、最終的にはそこそこのフィッティングに到達することができました。 じつは、今回の一連の件に関しては私はTさんにとっても感謝をしています。 私よりも一世代くらい上の方なのですが、ちゃんと私の話に耳を傾けてくださり、ご自身のお考えやいろいろなデータをしっかりと建設的に伝えてくださって、 本当に紳士的な方で、そんなTさんだったからこそ良い結果につながったのだと思っています。 今回、私はTさんに次のようにお伝えしました。 「私どもの靴は、履いて少しずつ馴染んでその結果として快適に履いていただけるような作りになっています。 インソールは結構沈みますし、セミダブルソール仕様は初めは結構硬くて甲やカカトに負担がかかり、それが足に合っていないように感じることもあるかもしれません。 実際に靴を見させていただいて、まだ十分に馴染んだ状態とは言えませんが、この時点でフィッティングを改善させることもできます。 それは、履き初めのスタート地点から靴が馴染むというとりあえずのゴールに向かっているところを、ちょっとだけ前に進めるようなことをするわけです。 今回の調整でソールが少し柔らかくなって、カカトの芯や甲周りの革が少し足の形に馴染んだと思います。 今後もたくさん履いていただいて、もっと足に馴染むように靴を育ててあげてください。」 今日、このことを書いたのは、皆さんにも靴の性格を知っていただくという目的もあります。 わからないことは質問していただいて、そのうえで上手に靴を育ててほしいと思っています。 どの靴も、できる限りで良い状態になるように製作しています。 ただ、靴の性格上、馴染むまでに変なシワが出たりどこかが当たって痛くなったり、そのようなことが普通に起こるのですが、 それはしっかりと馴染むまでの反抗期くらいに思っていただいて、そのうえで心配なことがあったらご連絡ください。 ご家庭でも特別なツールを使うことなく、ちょっとしたことで靴の成長を後押しすることが可能なのです。 でも、できることなら慌てないでじっくりと時間をかけて育ててあげた方が、靴には負担が少ないということも言えるのですけどね。 このTさんの案件は、実際にはもっともっと複雑にいろいろな事情が絡み合っていましたが、わかりやすいように多少簡略化してお伝えさせていただきました。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 久しぶりにのんびりできるお休みでしたが、家族が風邪をひいてしまったために私も家で待機でした。 この時季、朝晩は冷え込むこともありますので、皆さんも風邪をひかないように十分にお気を付けください。 そんな訳で、結局は家で雑務をこなす日となってしまいましたが、気分転換に前から買わなきゃと思っていたものをいろいろとリサーチしてみたものの、 ちょうど消費税率が上がったところで、なんとなくこのタイミングで買いものの気分になりません。 でも、ショップによってはキャッシュレス決済のポイント還元がありますから、場合によっては9月までよりも安く買い物ができるチャンスとも言えます。 必要なものは遅かれ早かれ買わなくてはいけないので、折を見て買うことにします。 ちなみに、私たちシューリパブリックはキャッシュレス決済に登録してありまして、 指定されたカードなどでお支払いいただいた場合には5%のバックがありますので、よろしければご検討ください。 実際に、消費税率が上がってどうなのだろう?ということがたくさんあって、ポイントが戻ってきたり割引になったりするお店は結構たくさんあるようですが、 それも9か月間だけなのでこの先のことはどうなるのかわかりません。 でも、ここしばらくの流れとして完全にモノを買うモノ消費ではなく、何かをするための͡コト消費になっていて、 そのモノ自体がが欲しいから買うということが減ってきているように思います。 服を買う時には、その服が欲しいのではなくどこかに行く予定があるのでその時に着る服が欲しいとか、 私たちシューリパブリックの場合は、靴が好きだからという方よりも快適な靴を履いて過ごすことを目的としてオーダーメイドの靴を注文するという方が多くなっています。 私自身も、最近何にお金を遣ったかと訊かれれば、家族と一緒に外食をしたとか、より軽くて出張などの時に使いやすいようにカメラを買ったとか、 改めて考えても物欲というよりは経験のための出費です。 より堅実な時代になったというべきなのでしょうか? さて、話がだいぶ逸れてしまいましたが、今日はデリケートクリームです。 私がおススメする最も実用的なメンテナンス用品のひとつです。 これからの季節には、よりいっそう必要です。 革は、乾燥しすぎてもダメですし、靴クリームを塗りすぎてしまっても革に対して悪影響を与えてしまいます。 それじゃぁ、どうしたらよいのかという時に使ってほしいのがこちらのデリケートクリーム。 このクリームの目的は、しっかりと保湿をすること。 多くても月に1度くらい塗っていただければ十分です。 さらに、靴以外の革製品にも使えて(パッケージの絵にも描いてあります)非常に使い勝手の良いクリームなので、 ちょっと大きいやつを買っても意外と使い切ってしまいます。 ほとんどが水分だそうで、ちょっと柔らかめの杏仁豆腐のような、プルプルとしてサラッとしたクリームです。 これを職場や自宅の玄関などに置いておいて、ちょっと気が付いた時に塗ってあげるクセをつけると良いと思います。 革は丈夫だと言えども、だんだん時間がたつとしなやかさが失われたり、乾燥して割れやすくなってしまうため、デリケートクリームで定期的なお手入れが不可欠になります。 革の製品は、おそらく最初は製品そのものが好きで購入するものの、次第に使いやすくなってきて気が付いたら自分の生活の一部になっていたりするようなもので、 だからこそしっかりとメンテナンスをしてあげて永く使いたいですし、そんなモノたちと過ごした時間が良い思い出になるのだろうって思います。 デリケートクリームは、靴のメンテナンス用品を販売しているショップなどで取り扱っています。 私たちシューリパブリックでも取り扱っておりますので、必要な時にはお声がけください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。 Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。 梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。 詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。 今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。 また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 詳細に関しましては、後日お知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。 前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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