今月の26日(土)と27日(日)には、神戸三宮のSUNさんでイベントを開催します。
もうすでに数名のお客様から来てくださるというご連絡をいただいていまして、私もとっても楽しみです。
いつもの足の計測や、靴のオーダーを中心に、皆様に靴のこと、足のことをたくさんお伝えしたいと思っています。
ぜひ、お気軽にお越しください。
SUNさんの場所は、JRの高架とトアロードが交わる交差点の北東側です。
さて、グッドイヤーウェルテッド(という製法)の靴や、ハンドソーンウェルテッドの靴を製作する際に、
ウェルトを縫い付ける作業のことをウェルティングと言います。
私たちシューリパブリックでは、ハンドソーンウェルテッドで靴を製作していますので、ウェルティングは手作業でおこないます。
約5メートルの糸に松脂ワックスを塗り、乾いた布でしごき松脂ワックスを溶かしてしっかりと糸内部まで染み込ませ、
表面にビーズワックスを塗ったものが縫い糸になります。
その縫い糸の両端に、ブリストルという針を取り付けます。
糸だけでは縫えませんので、糸の先には針が必要です。
ただ、時々勘違いをされる方がいらっしゃるのですが、その針はあくまでも糸を通しやすくするためのもので、縫う穴をあけるものではありません。
実際に見てみましょう。
これがブリストル。
糸先を細くして、松脂ワックスを塗って太めの釣り糸にクルクルと巻き付けます。
昔は釣り糸ではなく、イノシシの毛だったそうで、だからブリストルです。
今は、イノシシの毛が入手しづらいため、代用品として釣り糸を使っていますが、私が靴作りを始めたころからもうすでに釣り糸を使うことが主流でした。
ブリストルでは、革のインソールに穴をあけることはできません。
革のインソールに穴をあけるのは専用のツールがありまして、オウル(すくい針)と呼んでいますが、こんなふうに穴をあけます。
このようにした穴をあけたところに2本針で縫っていって、
こんなふうにギューっと締めます。
ウェルティングは、この繰り返し。
手作業でおこなうハンドソーンウェルテッドの靴は、機械でおこなうグッドイヤーウェルテッドの靴と比べて縫い合わせる部分の厚みが薄いため、
その分屈曲しやすい構造で、やさしい履き心地になります。
また、素材の状態を確認しながら作業をおこなうので、靴が常にベストな状態に出来上がるという特徴もあります。
手作業によるラスティングと、手作業によるウェルティングの組み合わせは、本当に最高だと思います。
★★★お知らせ★★★
【 お知らせ 1 】
10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。
お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、
どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。
また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。
サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。
ぜひ、この機会にご覧ください。
靴に関するご質問もウェルカムです。
【 お知らせ 2 】
11月9日(土)と10日(日)に、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。
Rifare大阪店さんがグランフロントに移転して2回目のイベントとなります。
梅田の駅からすぐですので、ぜいお立ち寄りください。
詳細に関しましては、後日改めましてお知らせいたします。
【 お知らせ 3 】
11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。
今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。
また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
詳細に関しましては、後日お知らせいたします。
【 お知らせ 4 】
12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。
前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。
詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。
【 お知らせ 5 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。