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すくい針

カテゴリー: @ Work:アットワーク

今日の作業はウェルティングです。 つり込んだ靴のインソールにウェルトを縫い付ける作業です。 その際には、こんなオウル(針) を使って下穴をあけ、そこに糸の先に針を付けたもの(ブリストル)を通してギューッと締めて縫っていきます。 そして、今日久しぶりにこの針が折れました。 この「ポキッ」という感覚は、何とも言えない悲しさがあります。 針が折れてしまうと、新しい針を研いで使える状態まで持って行かなくてはいけないため、作業が中断してしまいます。 私は、もし折れた時にもとりあえず区切りが良いところまで縫えるように、スペアの針を用意してありますが、 それでも余計な時間を費やさなくてはいけないので嬉しいことではありません。 ともあれ、新しい針を研いでちゃんと使えるように加工しました。 このすくい針ですが、何年か前にちょっとしたパニックがありました。 こういう工具や材料系のモノはだいたいが浅草の材料屋さんに行けば入手することができるはずなのですが、 すくい針を作っていた職人さんが体調不良だか何だかで作れなくなったという情報が入り、みんな大慌てですくい針を探し回っていました。 ある情報では、新しい職人さんが作り始めたとのことで、まだ始めたばかりだから焼きがうまくいかないけれど・・・ みたいな話が伝わってきて、その新人の職人さんが当時80歳ということで、ちょっと驚いた記憶があります。 私の場合、この日本製のすくい針がイマイチ使い勝手が良くないというか、私には合わなかったので、イギリスから仕入れて使うことにしました。 その時仕入れたものの一部です。 この針は、日本製の針に比べて針先のカーブがきついため、縫う際に奥深く刺して近くに出すことができるため、 この縫う幅を狭くすることができるので、強度を増すことができるという非常に大きなメリットがあります。 縫う幅が広くなれば、それだけ糸をたくさん使いますから、糸にかかる負担が大きくなってしまうわけで、 深く刺して狭く縫えることは、結果的に強度の高い靴になるのです。 また、併せてこの針のメリットとして、針自体が工業製品であるため個体差が極めて少なく、さらに針自体の強度が非常に高いということが挙げられます。 以前に使っていた日本製の針は、私の使い方が良くなかったのかもしれませんが、ちょっと無理をするとすぐに折れてしまっていたのに、 この針はもう使い始めて6年経ちますが、ほとんど折れていません。 価格的に3倍くらいするのですが、強度的にはそれ以上であるのは間違いないので、メリットは十分にあります。 年1本計算で若干のゆとりを持って一生分の3ダース買いましたが、私が現役で靴を作っているうちには、 3ダースは使いきれなさそうです(さらにスペアでもう3ダース買ってあります)。 工具って、自分が使いやすいように加工して、作業の前と作業のあとにちゃんとメンテナンスしてあげると、だんだん自分の体の一部になっていきます。 今日使い始めた針も、もう少しメンテナンスをしてあげれば、もっと使いやすくなるのでしょう。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

やや赤みがかったこげ茶の革が入荷しました。 ちょっと引いてみるとキレイな感じでビジネス用の靴の革にも見えますが、実際にはどちらかというとカジュアル向きの革です。 この革を買う時に、革問屋の担当営業さんが、 「高い革だから・・・。」 と、しきりに言っていました。 本当に高価な革です。 ボックス調ではなく、ツルンとした仕上げでもなく、表面の仕上がりはややクセがあるというか個性的というか、でも決して嫌なクセではありません。 なかなか写真で伝わらないのがツラいところ。 オイルをたくさん含んだELBAMATTのような仕上げとも違って、軽くプレスをかけた感じなのかもしれません。 でも、ザックリとした雰囲気で、カジュアルの靴を作ったらとってもイイ感じに仕上がりそうです。 シワの入り方は。、担当営業さんが高いと言っていただけあって、まったく変なシワが入りません。 生地だって、かなりしっかりしています。 厚さがだいたい1.3~1.4ミリ程度なので、一般的なメンズの靴に最適です。 そして、私が良く言っている「裏側の表情」ですが、これもなかなかキレイです。 カジュアルの靴を作るには、まったくケチの付け所がないと言っても過言ではないほどです。 強いて言えば、すでに工房にお越しいただいたお客様にご予約をいただいていて、残りがあと1足分だということでしょうか。 とっても高い革でしたが、この革はこの1枚だけということで革問屋さんが多少融通をきかせてくれたおかげで、アップチャージはありません。 ちなみに、私ならこの革でフルブローグのブーツかシューズ、もしくはギリーシューズのフルブローグ仕様などを作ってみたいですね。 逆に、革の雰囲気を思いっきり生かしてプレーンのチャッカブーツというのもステキです。 この革で作りたいという方は、もうあと1足分ですのでお早めに取り置きのご連絡をお願いいたします。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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7月の初めに自宅の引っ越しがありまして、それまで使い慣れていたものがガラリと変わり、勝手のわからないものだらけになりました。 初めのころは、ここの電気のスイッチを入れたいのだけどどうしてもスイッチが見つからないとか、 ドアの一部が擦れて引っかかるとか、 ドアがしっかりと閉まらないとか、 言ってみれば本当に細かいことで悩まされて、 でもその度に担当の方に連絡をするのも申し訳ないと思って、何かのついでにまとめて聞くように心がけていました。 でも、よくよく考えてみれば、電気のスイッチは別として、 だいたいのことはネットで調べたりそのもの自体の構造をよく観察すればわかりそうなことばかりで、 ドアが擦れている件は、ドアのヒンジのところに書いてある調節方法を発見して調節してみたり、 ドアがちゃんと閉まらない件は、やはりよくよく見てみると調整するパーツがついていたりで、 一度やってみればなんてことないものばかりでした。 この様子なら、もし何かわからないことがあったとしても、ネットで調べたりどこかに表記されている調整方法を確認することで、おそらく何とかなりそう打と思います。 こうやって、この家が自分のものになっていくのでしょう。 さて、革靴に関しても似たようなことが言えます。 完成したばかりの革靴はまだまだ足に合わないといっても過言ではありませんので、しっかりと足に馴染むように育ててあげる必要があります。 もちろん初めはわからないことばかりだと思いますので、おおよその指南はさせていただきますが、 なんとなくイメージをつかむことができたら、お客様ご自身で履き方や扱い方を試行錯誤していただき、 わからないことは私に相談していただきつつ、上手に靴に慣れて上手に靴を育てていただきたいのです。 革はどんな状態が良いのか、どんな保管の方法が良いのか、例えるならお客様が独り立ちできるところまでちゃんと見ていますので、 その先はお客様ご自身が靴をちゃんと育てられるような方になっていただきたいと思っています。 育て方は、なんとなくこんな感じという方向性はあっても、これじゃないといけないというものはありません。 ぜひ、皆さにとってステキな靴に育ててあげていただきたいと思います。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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クツシタ

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

以前にある方が・・・、 「身体に触れるものはこだわりたい。」 とおっしゃっていたことがあって、それはもっともだと共感したことがありました。 自転車でいえばサドルやハンドルグリップ、そしてペダルなどがそれに当たります。 クルマでいえば、シートやハンドル、最近はあまり触れる頻度が下がってしまいましたがシフトレバーなどでしょう。 そういう身体に触れるものは、合っているか否か、好きか嫌いかで受けるストレスが大きく変わります。 靴もしかり。 さらに、下着や靴下もしかり。 ちなみに、私の今日の靴下はこちらです。 いわゆる5本指のソックスというヤツです。 普段工房で作業をするときは、私はスニーカーを履いているので、少しでも蒸れにくいようにと夏の間は5本指の靴下も履くことがあります。 イベントなど足の計測会で5本指の靴下を履いていらっしゃるお客様も多く、私も面倒でなければ是非5本指の靴下を履くことをお勧めします。 たかが靴下ですが、たくさん汗をかく方にはいろいろとメリットがあります。 ただ、いくつか気を付けていただきたいこともありまして、 例えば靴のオーダーをするための計測の際には、日頃から5本指の靴下を履いている方は5本指の靴下で、 普段5本指の靴下を履かない方は普通の靴下で計測させてください。 というのも、わずかこれだけの違いですが計測の結果にそこそこの差が出るのです。 普段、5本指の靴下を履くのに計測の時だけ普通の靴下で計測すると、5本指の靴下を履いた時に結構きつく感じてしまいます。 指のことだけにとどまらずず、靴下の厚さも普段履くものとだいたい同じくらいのものを履いて計測する必要があります。 足の計測の3ミリの誤差は、履いた時に結構大きく違います。 知識としてぜひ知っておいてください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 10月26日(土)と27日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお伺いする予定です。 お客様の足を計測させていただき、足の特徴や適した靴のサイズをお伝えしたり、 どうして既製品が合わないのかということについてその原因を究明し、対策を一緒に考えたいと思います。 また、私たちシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのビスポークシューズのご注文も承ります。 サンプルの靴やサンプルの革も持参いたします。 ぜひ、この機会にご覧ください。 靴に関するご質問もウェルカムです。 【 お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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1時間くらい前に、長野県と群馬県の県境にある浅間山の山頂火口で噴火があったというニュースが入ってきました。 数日前に義妹家族がこの辺りに行っていたので、まったく他人事とも言っていられません。 今日は水曜日で、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 7月初めに自宅の引っ越しをしてから、ここしばらくお休みの日は何かと用事がありまして、 なかなか家の中をゆっくり片付けている時間がなかったため、今日やっと片付けの時間をとることができました。 環境が変わると収納のために多少なりとも新たに買わなくてはいけないものもあって、 午後からは近所のダイソー(大型店)と、この辺りではかなり大きいジョイフル本田というホームセンターに行ってきました。 私は、コマゴマとした工具や文具などが多く、それらを片付けるにはまさにダイソーのボックスが理想的です。 ホント、100円でこういうものを買うことができるのってありがたいです。 さて、その後に行ったホームセンターのジョイフル本田で私の興味をそそるステキなものを見つけました。 LEDの懐中電灯です。 しかも、これはスマホなどを充電するマイクロUSBで充電することができるという優れもので、 粉に小さくても明るさは十分すぎるほど。 おまけに、これはB品だとかで非常に格安で販売されていました。 特にB品じゃなくてもこういうモノって最低限必要な数があると思います。 私の場合、自宅にはアウトドア用のランタンが数個あり、クルマにはこれと似たようなLRDの懐中電灯があるものの、 なぜか工房には古い蛍光灯の乾電池のランプしかなくて、折を見て買わないといけないと思っていたところです。 もう今から8年半近く前になりますが、東日本大震災の時には私が住むエリアは完全に停電してしまい、とっても心細い思いをした記憶があります。 幸い、我が家にはアウトドアのランタンがいくつかあったので、まったく不自由な思いをすることはありませんでしたし、 ガスが使えたのでガスでご飯を炊いておにぎりを作って何とかしのぐことができたので、 被災地の方々から比べれば、我が家の状況は大したことないと言っても良いかもしれません。 とにかく、夜になれば外は暗くなりますし、その時に明かりがあるのとないのでは気持ち的に全く違いますので、 使わないかもしれないし、無駄な出費になってしまうかもしれないけれど、万が一の時のために明かりを用意しておくことは必要だと思っています。 私が用意しておいた方が良いと思っているのは、ランタンと懐中電灯を合計で3つくらい(トイレに行くときにランタンは必要ですから)と、 カセットコンロか、アウトドアのバーナー(という名のグリル)、そして米・水・ちょっとしたお菓子など。 必要最低限と言っていて本当に最低限だと、気持ち的なゆとりがなくなってしまいますから、 心のゆとりのために、災害時でもちょっとしたお菓子やコーヒーくらいは欲しいところです。 そうそう、何か月か前に私は旅館などで使う固形燃料と、固形燃料を使うためのコンロを購入しました。 先日のバーベキューで使ってみたところ、固形燃料でご飯を炊くのには様々な条件が必要で、 私が買った鋳物のコンロは風の影響を受けやすいため、屋外ではあまり使えないということを実感しました。 あれは、室内で使うことにします。 こんな感じで、実際に使ってみて理屈じゃないこともたくさんありますから、日頃から準備を兼ねてどんどん使ってみることをお勧めします。 そのうち、エスビットのポケットストーブを使ってみたいですね。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革のご紹介

カテゴリー: Leather:革入荷情報

余談ですが、8月に入ってから1日が過ぎるのがとても早く感じます。 昨日のブログを書いたのが1日前というのが信じられないくらい、あっという間に時間が過ぎています。 例年なら、この時期は夏休みで長野にキャンプに行っている頃なのですが、この時期は時間が過ぎるのが普段よりの早いのかもと思ってしまうほど。 今日もあっという間に終わってしまいそうです。 さて、以前に一度ご紹介させていただいた革です。 イタリアのTempesti社のMAINE(メイン)という革。 Tempesti社は、あのELBAMATTを作っているタンナーさんで、このMAINEはTempesti社を代表する製品と言えるものです。 じつは、今日お越しいただいたお客様のJさんに言われたのですが、革は写真で見るより実物のほうがずっと雰囲気が良く、 どうやってもこの革の雰囲気を写真で伝えるのが難しいのです。 なので、今生地をご覧になってくださっている方は、実物は3割増しくらいにとっていただけると良いのではないかと思います(勝手な解釈です)。 このMAINEですが、こうして写真で見る限りでは普通の茶色の革にすぎませんが、 実物はかなりザックリとした雰囲気の革で、ほかの人とはちょっと違う雰囲気の靴を履きたいという方に、まさにお勧めしたい革です。 色合いがまだらというだけではなく、革の表面はボックス調のようなわけでもなく、ギン面を磨った革ともまた違い、 いわゆるヌメ革特有のキレイなんだけど極めて小さな凸凹があります。 そんな細かいところまで写真でお伝えすること自体が難しいわけで、興味をお持ちいただいた方にはぜひ実物をご覧になっていただきたいと思います。 標準のMAINEは厚さが約2ミリのところ、この革は靴としてキレイにシワが入るようにちょっと漉いていただいて、1.5mmとなっています。 また、この革はキレイに仕上げをすると透明感のある仕上がりになり、また違った雰囲気の靴になります。 私個人的には、靴の雰囲気で分けていただいても良いかと思いますが、 私の好みではプレーントゥのチャッカブーツやギブソンブーツに、多少のミンクオイル仕上げをして、ザックリの雰囲気で履くのもかっこうよいかなっておもいました。 ヌメ革ベースですが、よくある森の中にいそうな女子が履いている靴とは違いまして、 もう少しガッツリと履いていただくような感じの革です。 まぁ、言葉で説明するのは限界があります。 まだこの革で作った靴のサンプルはありませんが、革自体は工房にありますので、ぜひ何かのついでに見て行ってください。 皆さまのお越しをお待ちしております。 お取り置きは、3か月までOKです。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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余談ですが、毎回出張に行くたびにバッグに悩まされます。 以前にも書きました通り、私は人一倍荷物が多いようで、何をそんなに持ち歩いているのか改めて確認してみても決して無駄なものはなく、 でも、明らかにほかの人よりも重そうな荷物を抱えていることを自覚しています。 財布を持って、免許証とPASMOが入っているパスケースを持って、仕事用の財布を持って、名刺入れを持って、 手帳を持って、タブレットを持って、ブログの写真を撮るのでミラーレスのカメラを持って、モバイルバッテリーとケーブル類を持って、 手が汚れているのが嫌なのでウェットティッシュを持って、ハンドタオルとティッシュペーパーを持って、 出先でアイスクリームを食べたいので小さなスプーンを持って、この時季必携のマイボトルを持って、 いつでも荷物を発送できるように佐川急便さんの着払い伝票を持って、結構重宝するハサミとカッターナイフを持って・・・、 となると、やはり相当な荷物の量になります。 普段はこれをリュックに入れているのですが、リュックだと荷物の出し入れが大変なのでできればショルダーバッグにしたいと思うのですが、 そうするとこの重量なので片方の肩にずっしりと負担がかかって、 そんなことに毎回悩みながら出張に行っています。 だいたいの出張は、多少の時間のゆとりを持って行って、ざっと散策をするのでカバンは軽くカメラは出しやすいほうが良いのですが、 なかなかそういうわけにいきません。 カメラはUSB充電ができるようにと新しいものに買い替えたのに、カメラ自体が大きくなってしまって、あまり重さ的なメリットはありませんでした。 ドラえもんの四次元ポケットが欲しいです。 さて、お客様から時々ご質問をいただくのですが、ストレートキャップのついたデザインの靴に関して、 こういうヤツですね、 この場合、キャップの部分は表の革(この場合黒い革)が2重になってるのか?ということですが、 パターンを見ていただくと一目瞭然です。 こんな感じで、今ではほとんどのストレートキャップ付きの靴がこんな感じになっていまして、 10mmほど重なっているだけです。 不勉強で本当に申し訳ないのですが、どうしてストレートキャップなるものが存在するのかは私は正しい理由がわかりません。 いずれにしても今は完全に重なっているのではなく、通常であれば10mmだけ重なっているのです。 完全に2重にしてもできないことはないのですが、それだけ革が厚くなってつま先の形がポッテリしてしまうため、 今の靴づくりで考えると、あまりメリットないのではないかと思います。 このストレートキャップ、じつは靴のつま先の見え方に影響を及ぼすもので、 ちょっと足の幅が広めなので、少し細く見せたいという方にはウィングキャップ付きの靴が、 逆に足が細くてつま先が華奢に見えてしまうという方、もしくは女性の方で靴のノーズを少し短く見せたいという方には、 このストレートキャップが効果的です。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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今日ご紹介するお客様は、千葉県にお住いのDWさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、アノネイのボカルーを使って製作したフルブローグブーツです。 早速履いていただきました。 DWさんは、シューリパブリックの靴をすでに何足も履いてくださっているお客様で、もうだいぶDWさんのお好みもわかってきました。 今回の靴は、ご希望で少しタイト目のフィッティングにしてあります。 タイト目と言っても、あくまでも感覚的なタイト目なので、数値でいえば差はほんのわずかですが、 痛くない範囲にタイトに感じて、それでもってDWさんが快適と思える範囲の調整となっています。 その成果は、 「タイトと言っても、全然タイトっていう感じはなく、これくらいがちょうどよいですよ。」 とのことでした。 狙い通りです。 革に関しては、DWさんがこれまでご注文いただいた中で今回のアノネイの革が最も硬いわけですが、 この感覚もお好みだそうです。 デザインも気に入ってくださって、本当にお気に入りの1足として履いていただけそうです。 DWさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: フルブローグブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、茨城県にお住いのHSさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 HSさんは、今回の靴が2足目のシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、ネイビーの革を使って製作したチャッカブーツです。 元々この革はまだらな仕上げでしたが、全体にミンクオイルを塗ることでまだらが消えて落ち着いた印象に変わります。 HSさんのご希望で、今回はまだらが消えるようにしっかりと仕上げをさせていただきました。 この靴の印象は、思っていた以上の仕上がりだったそうで、大変気に入ってくださいました。 ただ、2足目の靴の納品の時って皆さん1足目の靴が知らず知らずにイイ感じになじんできているため、 それを期待して履くと、 「あれっ?」 ということになります。 革をを使って製作している都合で、履き初めは多少硬い感じもしますし、多少タイトな感じもします。 履きこんで馴染んできたときに足にフィットするように設計していますので、今回のHSさんも然りで、思っていたほどのフィッティングではないということになります。 でも、20分くらい履いていていただけると、靴が少しずつ変化していって、だいぶ足に馴染んできますので、なんとなくでもこの先を感じていただけるようになります。 ちなみに、こちらが1足目のフルブローグ(メダリオンなし仕様)。 だいぶイイ感じに成長してきているようです。 履きこんだ時の甲のシワや、履き口の形を見ると、HSさんの足にかなり近くなってきていることを感じます。 ぜひこれからも、靴をたくさん履いてあげてください。 次の靴も、お楽しみにお待ちくださいね。 今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

余談ですが、普段工房で聞いているラジオの調子がイマイチ良くなくて、数年前に購入したTEACのCDレシーバー(CDとラジオを聴くことができるもの)なのですが、 ラジオを聴いていると突然に・・・、 「ザザッ、ザザザザザー。」 と言い出しまして、古いテレビアンテナを使っているのでもしかしたら遠くの方で雷でもなっているのかと思いそのまま放っておいたものの、 数日経ってまたあのザザザザーが始まってしまいました。 最近のレシーバーは以前に比べるとだいぶ安くなっているので、買い換えてしまおうかと思ってみたり、 どうせ買い替えるのなら、聞いていて落ち着く音のヤツにしていようかと思ってみたり、 いやいや、単なるBGM程度のモノなのでそんなにこだわらずに、PCでradikoをBluetoothで飛ばしてスピーカーで聞けばよいと思ってみたり、 結局決まりません。 せっかくアンテナの線を引いているので、電波で飛んでくるラジオを聴きたいのですが、 果たして音にはどれくらいこだわればよいのか・・・。 嫌いな音だとイライラしてしまうかもしれないし、かと言ってこだわりすぎると何かとわずらわしさが増えてしまうし・・・。 しばらく考えてみます。 さて、今日は昨日入荷した革をご紹介します。 見たところ、いたって普通の黒い革なのですが、これがじつはなかなかマニアックな革なのだとか。 革問屋さんの方が言うには、ピットでなめしたものとのこと。 ピットでなめすのには、時間と場所が必要で、当然にそれなりに手間がかかっているはず。 さらに、自然な風合いで革として非常に高価なモノなのだそうです。 手間とか場所とかはマニアックに追求すればとことんになってキリがないのですが、品質が良いのはとっても歓迎です。 実際、この革の雰囲気がとっても独特で、なかなか雰囲気を言葉で表現するのは難しいのですが、 ビジネスシューズを作ったら、とってもキレイなものができるだろうと感じさせる革です。 革の状態で、やや硬め。 少しほぐしてあげるといい感じになりそうです。 私がいつも革を見分けるポイントのひとつとして見ているのが、革の裏側。 申し分ありません。 さらに、これはイベントなどでしか言っていないのですが、いろいろな場所でシワの入り方を確認してみたところ、 写真のようにキレイにキメのそろったシワが入っていましたので、靴になった時にもきれいなシワが入ることでしょう。 素晴らしい革です。 この革は、革問屋さんの倉庫の中から探し出したもので、入手できたのが2枚だけ。 足数でいえば4足分です。 ちょうど黒の靴が欲しかったんだという方、これを逃す手はありません。 そして、本当に申し訳ないのですが、こちらの革はオプション扱いとさせていただきまして、 この革を使って靴を製作される場合には税別3,000円の追加費用を頂戴いたします。 ご希望の方は、お早めに見にいらしてください。 明日、お客様がいらっしゃるので、2足分はなくなってしまう可能性が・・・。 狙っている方は、お早めに。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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