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チャッカブーツ

いつもネットのニュースなどを見ていて気になるのが、 いかにも興味を引きそうなタイトルとそれに付随する感動話やニュースの数々で、 そんな話がネットに蔓延することは仕方ないとして、そういう刺激に慣れてしまった私たちがもっと刺激を求めて感覚がマヒしてしまっているのではないかということです。 いわゆる依存症ってヤツ。 ちょっと前のニュースで、20代から30代の女性が寝る前にどれくらいの時間スマホを見ているかリサーチした結果を伝えていましたが、 平均で30分前後、多い人では80分というケースもあったそうです。 これが勉強であったり必要なことを調べているのであればそれは有意義な時間ですが、ただ単におもしろおかしいYouTubeを観たりあまり役に立たないようなニュースを見ているのであれば、 それは時間の無駄遣いに過ぎません。 それがリラックスと言えばそうかもしれませんが、もう少し違う時間の使い方をしても良いのではないかと思います。 もう今からすれば昔の話になりますが、私が靴の勉強のために行った1990年代半ばから後半のイギリスは、ひとことで言えば退屈なところでした。 人々はお休みの日に何をしているのかというと、家でのんびりお茶を飲んだり、雨が降っていなければ近所を散歩したり、家族と離れて暮らしている人は実家に行ったり、 お母さんたちは豪華なお昼ごはんを作ったりしていて、目まぐるしく世の中が動いていた日本から行った私には、この上なく退屈な環境でした。 でも、今思うとそれはある意味豊かなことで、何か刺激がないと時間を過ごせない私たちと違って、のんびり庭をいじったり、のんびり家族と話をしたり、のんびり近所の人と話をすることで、 十分に楽しく過ごしていたのです。 大きなスーパーを除くと、ほとんどのお店が日曜日はお休みなので、そんなお店で働いている人たちも日曜日には同じようにのんびり過ごしていたはずです。 それが良いか否かということではなく、そんなふうにのんびりと過ごす彼らに豊かさを感じます。 刺激は、間違いなくエスカレートしていきますから、そんなものに頼らないで楽しく過ごせるのは、とってもステキなことだと思います。   反面、刺激は私たちの人生にプラスになることもあります。 本を読んだり映画を観たりして感動する刺激は、私たちの心を豊かにします。 音楽も、絵画などの芸術も然り。 私たちにプラスのものを与えてくれます。   ですが、残念なことに私が仕事として携わっている靴は、一般的に言うと足を守るというプラスはあってもそのプラスをあまり実感することができず、 むしろ靴擦れしたり、履いていて疲れるとか、痛いとか、早く脱ぎたいなどというマイナスの感覚ばかりが目につきます。 できることなら何も履かずに過ごした方がずっと快適だと思う方もいらっしゃることでしょう。 だから、新幹線に乗ったら靴を脱いでしまうサラリーマンの方がいるわけですし、 飛行機などでもちょっと良いクラスに乗るとスリッパがついていたりするのでしょう。 たしかに、靴はちゃんと履くのならある程度のチカラで足を締めつけるわけですから、何も履いていない方がそりゃ快適と思うのは無理もありません。 でも、正しいフィッテイングで正しく作られた靴であれば、感じるマイナスは極めて少ないはずです。 もしかしたら、マイナスを感じないかもしれません。 私たちは、そのマイナスを少しでも少なくできるように快適な靴を作っているわけですし、 むしろ長時間履くのでああれば、裸足よりもはるかに疲れません。 靴は、なかなか「おいしい」とか「いい香り」などのようなプラスの感覚を感じにくいモノです。 実際にプラスだってあるのですが、マイナスばかりが目についてしまいます。 良い靴は、実感がないけれどプラスは大きく、そしてマイナスは極力小さく。 地味な安心を心がけています。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 ぜひお気軽にお越しください。 ③シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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靴ヒモ

こちらは、私たちシューリパブリックの一番のおススメのギブソンブーツです。 普段から何気なく履いているギブソンブーツですが、このブーツはヒモのことひとつをとってもいろいろと考えられています。 たとえば、 シューリパブリックのギブソンブーツのヒモは、立てに7つあるアイレットのうちの一番上を通しません。 これは、あまり上まで締め付けてしまうと足首が固定されてしまって動きにくいためであり、 下から6つ目のアイレットまでで十分に足をホールドするように設計されているためです。 それなら、ブーツ自体の高さをアイレットひとつ分低くすればよいのではというご意見もあるかもしれませんが、 これはこれで必要なもので、この部分があるだけでブーツ自体の安定感がかなり変わります。   また、お客様から時々訊かれるのですが、ギブソンブーツのヒモの長さがちょっと長いのではないかという件に関して、 確かに5穴のギブソンシューズは820センチの靴ヒモを使っているのに対して、ギブソンブーツは7穴でひとつ使わないので6穴計算となりますが110センチの靴ヒモを使っています。 じつは実際にギブソンブーツを履いていただくとすぐにわかることで、 脱ぎ履きの際に、シューズはちょっとハネを広げればよいのでそれほど長い靴ヒモは必要ないのに対し、 ブーツの場合はシューズに比べて足が落ちにくいのでハネをやや大きめに広げる必要があり、 写真のよう広げるにはある程度のヒモの長さが必要になります。 ただ、あまり長すぎると邪魔になったり、歩いていてどこかに引っかかったりして危険ですので、最適と思われる110センチのものを使うことにいたしました。   そのほか、靴ヒモはあくまでも消耗品として考えておりまして、 なるべくアッパーにダメージを与えないことを優先しているためにそれほど丈夫な素材ではなく、 定期的に交換していただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 ぜひお気軽にお越しください。 ③シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

余談ですが、4月から佐川急便さんの集荷に関して、日曜日と祝日は当日の集荷ができなくなってしまったようです。 今日発送したい荷物があったので、準備をしてから集荷依頼の電話をしたらそのようなことになっていました。 ということで、今日は発送できませんでした。 しかしながら、よくよく考えてみるとこの流れは決して悪いことばかりではないと思います。 送り主にしたら日曜日や祝日に当日集荷ができないというデメリットはあるものの、 佐川急便のドライバーさんたちにとっては、平日に比べて企業からの荷物が少ない日祝には、前日までに予定がわかっていれば早く業務を終わらせるとか、もしくはその日に出勤するドライバーさんたちの人数を少なくするなど、 これまでに比べると多少なりともゆとりをもって臨むことができます。 もしくは、場合によっては交代で休める方も増えるでしょうから、ドライバーさんにとっては負担が軽くなるのではないかと思います。 昨今の日本は、お客さん目線でのメリットばかり追求して来ていて、サービスを向上するとか、少しでも安くするとか、それこそその延長がサービス残業につながっていたりして、 とにかく目先のお客様に対するサービスによって働く人たちにかかる負担がどんどん大きくなっていって、世の中全体がそんなものだからみんなが疲れ切ってしまっていて、 それは良い流れだとは思えませんでした。 そのことは、ある時はお客さんの立場である人も、きっと何かの環境の下で働いているでしょうから、やはり直接的にせよ間接的にせよ何らかの被害を被っていたはずです。 つまり、過剰なサービスをおこなうために、結局はみんなにかかってくる負担が大きくなってしまっていました。 ですから、今回の佐川急便さんのように必要以上のサービスはやめてしまったり、もしくはサービスに対する適正な対価を受け取るようにするなどの流れは非常に好ましいと思います。 そもそもが、日本はきめ細やかなサービスが行き届いて・・・などと言われていますが、 たぶんそれは世界基準で見れば過剰なサービスであり、そんなことまでしなくてもよいということではないかと思います。 ちょうどそのような話をお客様のKJさんからうかがったばかりで、私も大いに同感だと思っていました。 商品を買って何重にもラッピングする必要はありませんし、宅配便で不在の際に何度も不在通知を入れに来ていただく必要はありません。 お店で必要以上に「いらっしゃいませ」と言っていただく必要はありませんし、カバーのついている本にさらにカバーをかけてさらに袋に入れていただく必要はありません。 いっそのこと社会全体のサービスを少し見直して、全体的な仕事量を減らして、ムダなことはやめて早く仕事を終わらせて早く帰宅してしまえば、 自分の時間をもってそれぞれが有意義に過ごせるようになって、私たち一人一人の豊かさにつながるのではないかと思いました。   さて、今日はMKさんが新たな靴のご注文のためにお越しくださいました。 今日、MKさんが履いていらっしゃったチャッカブーツです。 このチャッカブーツは、シュリンクの革の「Vacchetta 800」という革を使っていまして、この革の履きやすさを大変気に入ってくださいました。 Vacchetta 800 をはじめとするシュリンクの革は、革自体は比較的しっかりしているものの適度にしなやかで履いた時に優しくホールドしてくれるという、非常に理想的な履き心地になります。 なので、次の靴もVacchetta 800 の色違いでギブソンブーツをご注文いただきました。 シュリンクの革は、根っからの靴好きの方には磨き甲斐がないという理由で敬遠されるようなこともあるようですが、実際に靴としての使い勝手は非常に優れています。 まだシュリンクの靴を履いていらっしゃらない方には、一度シュリンクの革の靴にチャレンジしていただきたいと思います。 こういうものは、実際に一度履いてみないとその良さはわかりません。 ぜひぜひ、お試しください。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 ぜひお気軽にお越しください。 ③シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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カーフもあります

カテゴリー: Leather:革入荷情報

カーフ

余談ですが、最近こんなものを買いました。 私は、こういうものを買う時には迷わずに買います。 迷う時は、だいたいこれが必要が否かとか、これだけの費用を費やす価値があるかなどということで迷うと思いますが、 こういうものは使ってみたいとわかりませんし、使いこなせるのなら十分にその役割を果たせるはずなので、 それに迷っている時間ももったいないですから、迷わないことにしました。 ちょうどSDカードも必要でしたし。 ちなみに、これは何かといいますと、いわゆるSDカードなのですが、撮った写真を簡単にスマホやPCに飛ばすことができるものです。 WiFiで飛ばすらしいので、対応している機器でしたら使えるはずです。 私の場合は、最近インスタグラムを利用するようになりまして、でもスマホのカメラではちょっと役不足で、 でも家に帰ってからカメラのSDカードに保存されている写真を移動してアップするとなると面白味が半減してしまうので、 出先で簡単にカメラで撮った写真をスマホに移動して、すぐにインスタにアップしようということです。 実際に使ってみまして、設定はとっても簡単でした。 メーカーのサイトもありますので、心配な方はそちらを見ながらやってみると失敗はないかと思います。 使い勝手に関しましては、思っていたとおりの使い方ができるようで、 スマホのどこかわからないところに保存されるのは嫌だなぁって思っていましたが、保存するフォルダーも指定できるようですので問題ありません。 たくさん撮って、必要な奴だけスムーズにスマホに飛ばせますので、なかなかの優れモノです。 今後、上手に活用していきたいと思います。   さて、私たちシューリパブリックはここ何年かで女性のお客様がだいぶ増えてきまして、 でもまだ全体の2割まではいかないのですが、それでも靴の大切さを実感してくださる方が増えていたり、 ご家族やご友人のお勧めで来て下さる方も多く、非常にありがたいことです。 靴をオーダー差される際に、男性でしたら結構硬い革でも全く問題ありませんが、女性の場合はデザインによっては硬い革だとちょっと厳しいケースがありまして、 そのような場合は最近では比較的しなやかな革や、柔らかめのカーフをお勧めさせていただいています。 具体的には、フルブローグでたくさん重なる部分があるデザインのものや、ストレートキャップ付きのデザインで屈曲点が決まってしまうものなどがあります。 フルブローグのような重なる部分が多いデザインだと、それだけ革が厚くなって硬くなりますので、華奢な足の方にはそれだけ負担が大きくなります。 ストレートキャップ付きのデザインに関しては、折れジワの問題が絡んできます。 男性でも、比較的柔らかい革やしなやかな革を好まれる方もいらっしゃいますので、やはりカーフの革をお勧めさせていただくこともあります。 最近のおススメは、こちらです。 以前に一度ご案内させていただいていますが、皆さんすっかり忘れていらっしゃるかと思いますので、改めてご案内させていただきます。 今現在あるものは、黒、ライトブラウン、そしてワインです。 各1枚ずつで、贅沢に作りますのでそれぞれ1足ずつになります。 また、生地がしっかりしているモノですので、履いた時の当たりは優しいですが、靴としても十分にしっかりしたものになります。 そして、生地の良さがわかるのが裏側ですが、写真のように大変キレイな仕上がりになっています。 全部見ていただく必要はありませんので、ライトブラウンは飛ばしてワインです。 ちょっとカジュアルなフルブローグのブーツなどを、このようなキメの細かいカーフで作ってみるのも面白そうです。 ご希望の方は、お早めにご連絡下さい。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 ぜひお気軽にお越しください。 ③シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

私たちシューリパブリックは2003年にスタートして、じつは今年で15年になります。 たくさんの方々に、普段にこそ快適な靴を履いていただきたいという考えで、オーダーメイド靴を製作・販売してきました。 ですが、まだまだ私たちの靴をご存知ない方や、履いてみようと思っていらしてもなかなかきっかけがない方もいらっしゃるかと思いまして、 15周年記念モデルを作ることにいたしました。 まずは第一弾といたしまして、まだ私たちの靴を履いたことのないお客様に向けて、さらにはまだ私たちが一番にお勧めする黒のギブソンブーツを履いたことのないお客様に向けて、 こんな企画をご提案したいと思います。 「ラスト#MRT or #SRCで黒のギブソンブーツプラン」 今回はややくくりの多い企画になりますが、私たちがイチオシのモデルですので、まだ履いたことがないという方はぜひご検討ください。   おおよその仕様な、こんな感じになります(写真のブーツのラストは#SRCです)。 #MRTは#SRCに比べてつま先がちょっとだけ短くポッテリした感じのラストです。 デザイン: ギブソンブーツ(デザイン変更できません) ラスト: #MRT もしくは #SRC (ご新規にいずれかのラストを製作する場合のみ) 足に合わせて調整いたします。 また、今回製作したラストは、今後の靴のオーダーの際にご自身のマイサイズラストとしてご利用いただけます。 革: 黒のステア(下にご紹介の写真を掲載します) ハトメ: 表ハトメ#200黒 ウェルト: Lストーム ソール: ダイナイトソール(黒)セミダブル仕様 製法: ハンドソーンウェルテッド 価格: 108,000円(税込み、ラスト1足分代金含む) という、初めてのシューリパブリックを考えていらっしゃる方や、まだ#MRTもしくは#SRCラストをお持ちでない方で、ちょうど黒のギブソンブーツがほしかったという方には、ピッタリの企画です。   そして革ですが、こちらの革をご用意させていただきました。 黒のステアですが、実物をご覧いただくとステアっぽい感じは全くなく、雰囲気もよくしっとりとしたステキな革です。 ドレッシーな革ではありませんが、肌目が開いているようなワイルドな革でもなく、この革で作るとなかなか上品に履いていただける靴になるかと思います。 革の厚さは1.5ミリほど。 質感は比較的しっかりしています。 参考までに、革の裏側もこんなにキレイです。 良くない革は、裏側がパサパサしていますが、こちらはキメが揃っています。   今回の企画は、よくあるような在庫処分で特別仕様などを出すようなものと違い、これまでお客様が普通にオーダーされていたギブソンブーツと全く同じ仕様です。 上でも書きましたが、まだ私たちのギブソンブーツを履いたことのない方にはオーダーするきっかけとなるように、もしくは新たに#MRTもしくは#SRCラストでギブソンブーツを作りたいと思っていらっしゃった方にはかなりお得にご注文いただけます。 この企画は、この革がなくなるまでとさせていただきます。 ご注文いただけるのは、次のいずれかの方法になります。 ・通常通り私たちシューリパブリックの工房へお越しいただく。 ・私が4月22日(日)に神戸三宮のSUNさんにお邪魔する予定で、こちらにお越しいただいてオーダーしていただく。 ・私が6月の上旬に長野市のIVY PRODUCTSさんにい邪魔する予定で、こちらにお越しいただいてオーダーしていただく。 ・最近(過去6ヶ月くらい)オーダーされた方でしたら、その時から体形が極端に変わっていらっしゃらなければ、その時のデータを使いますので、オーダーご希望のご連絡をいただく。 ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 靴の仕様に関しましてはほぼ変更することができませんが、ご注文の方法に関しましてはなるべくご要望にお応えしたいと考えております。 15周年記念モデルは第2弾も考えておりますが、お値打ち仕様は今回のみです。 ぜひ、たくさんのお客様に履いていただきたいと思っております。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ウェルティング

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ウェルティング

今日は、ウェルティングの作業の日。 試しに動画を撮ってみました。 二針だけですが、ウェルティングの様子を感じていただけるかと思います。 こうして改めて見てみると、自分では意識していなかったクセなどもあって、なかなかオモシロイですね。 基本的にウェルティングはこの作業の繰り返しになります。 十分な強度が出るように、そして正確に作業をするのですが、糸の先のブリストル(針)の加工からウェルトを一周かけるまでだいたい1時間弱、 さらにもう片足のウェルティング、その後あと2足くらいは同じことの繰り返しになりますので、相当の集中力が必要です。 こんな写真を見ただけでは、そんなことは伝わりませんね。 こういう作業は、きっと向き不向きがはっきり分かれるところで、私は毎回ちょっとずつ工夫をしつつ、でも同じような作業をこつこつと続けるのは嫌いではありません。 まぁ、靴つくりの作業はたくさんやらなくてはいけないことがあるので、それらを織り交ぜながら楽しくやっています。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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栃木へ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 午前中にちょっと医者に行って、その足で久しぶりに散歩に行くことにしました。 午前中に行った医者は、加須市のお隣の幸手市にある皮膚科で、春休みということもあってかなりの混みようでした。 受付をしたのが10時半くらいで、呼ばれたのがお昼過ぎ、そして会計が終わったのが1時近くでした。 ここのところ何かと細かい用事があって忙しくて散歩に行けてなかったので、どこか遠くに行きたかったのですが、時間の都合でそこそこ近いところにしようかと思いつつ、 行き先も決めずにとりあえず北に向かいたいと思い、東武日光線の南栗橋駅へ向かいました。 南栗橋駅は東武日光線の乗り継ぎ駅で、東京方面から来た電車の多くがここで終点となり、同じ線ですが4両編成などの短い電車に乗り換えてさらに北へ向かうという乗り換えの駅なのです。 ただ、ここから先は電車の本数も極端に少なくなります。 昼間だと1時間に2本程度のようです。 さて、どこへ行こうかと路線図を見ながら考えたところ、 全く決まらず、とにかく電車に乗って行ってみることにしました。 しばらく行くと山が見えてきて、旅情十分です。 たぶん、これは太平山。 家族でよく来た山です。 山頂で名物の玉子焼きと大平だんごを食べることができます。 そうそう、今日はひとつ大きなミスをしまして、たくさん写真を撮ろうと思ってカメラを用意してきたのに、肝心なSDカードが入っておらず、いつもなら予備のSDカードを手帳の中に入れているのに今日は重いからと言って手帳は家に置いてきました。 そんなわけで、どこか途中で下車してSDカードを買おうと考えていたところ、駅の近くでそういうモノを売っていそうなところは栃木か新栃木だけで、 まずはひとつ目の目的地として新栃木へ向かうことにしました。 ここは大平下の駅。 駅の前に桜の木があって、ちょっと前なら満開でとってもキレイだったことでしょう。 新栃木駅に到着したのですが、ここで2つめの予定外なことが起こったのです。 それは、ここより先の電車の本数がさらに少なくて、1時間に1本どころではなく、1時間半に1本という、もしかしたら今日中に帰って来られないかもしれないという危機に見舞われ、 予定を変更して新栃木駅から栃木駅までのコースを散歩することにしました。 このコースは、何年か前に逆のルートですが栃木駅から新栃木駅というコースを歩いたことがあって、その時はとっても暑かった思い出があります。 何も下調べをしなくて、勝手気ままに歩いて、へとへとになったような気がします。 今日は無理せずマイペースで行きましょう。 駅の周りは比較的静かで、どちらかというとここよりもゴールの栃木駅の方が賑やかです。 すると、こんなお店を発見しました。 ジャガイモ入り焼きそばのお店。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、栃木県の南部では焼きそばにジャガイモを入れるのが当たり前で、県外の人からすれば炭水化物に炭水化物を入れてどうするの?って突っ込んでしまうかもしれませんが、 そんな文化なのだそうです。 以前に栃木県にお住いのMKさんにうかがった時にも、 「それが当たり前だと思っていましたよ。」 っておっしゃっていました。 そんな話を聞いていたので、機会があったらぜひ食べてみたいと思っていたので、ここは迷わず立ち寄りました。 時間はもうお昼の時間はかなり過ぎていたので大丈夫かと恐る恐る聞いてみたところ、 お店の方は快く「大丈夫ですよ。」とのこと。 店内には先客というよりいつもここにきてしゃべっているのであろう地元の年配の方々が数名いらっしゃって、 でも何かを食べに来たというよりは、いつもここにおしゃべりに来ているようなご近所さんのようでした。 ジャガイモ入り焼きそばの大盛りを注文して、出てきたのがコチラ。 なんというか、ジャガイモと焼きそばでした。 味はまぁ普通なのですが、たぶんこれを作り慣れているのでしょう、とっても安定した味なのです。 もし明日また食べに来たとしても、全く同じ味のジャガイモ入り焼きそばが出てくるはずです。 なんでもそうですよね、靴もそうです。 作り慣れていないと、どんなに上手だったとしても何となく安定感のなさを感じてしまいます。 そういう点で、おふくろの味らしきジャガイモ入り焼きそばを食べられたのが良かったです。 しばらく歩くとコーヒーのイイ香りがしてきて、辺りを見回すと、 コーヒーの香りの出どころはセブンイレブンでした。 ふむ、コンビニは便利なのと味気ないのとの紙一重ですが、でもやっぱりありがたいですね。 さらに進むと、こんな建物が目に入ってきました。 何やら歴史的な建物のようで、近寄ってみると・・・、 何やら文化財のようです。 そして、この道は日光例幣使街道だそうで、 昔は人々が日光を目指してこの道を通っていたのでしょう。 さらにしばらく進むと、 栃木市を流れる巴波川がありました。 栃木市は蔵の街として知られるところで、観光にも力を入れているようです。 この巴波川沿いに立つくらの写真をご覧になったことがある方もいらっしゃることでしょう。 また、栃木市は日本にいくつかある小江戸のうちのひとつだそうで、私が生まれた川越市と共通点がいっぱいです。 途中で見かけた喫茶店。 こういうのがある街って、なんとなく落ち着きます。 さらに、 街の中を流れる川に、何となく風情を感じます。 私は川の近くにある街が大好きで、東京も荒川や墨田川がありますし、大阪にも淀川があります。 新潟には信濃川があって、長野には同じ川だけど名前が違う千曲川があって、 ロンドンにはテムズ川、パリにはセーヌ川、ニューヨークにはハドソン川があり(行ったことないですけど)、 みんなそれぞれ川があったからこそ街が発展したという歴史があり、とってもステキだなぁって思います。 そんな街にはゆるやかに流れる川の匂いというか、独特のカラーがあって、そんな街の雰囲気を感じるのが私は大好きです。 以前に友人に「自分の家の中に川がほしい」と言ったら、 虫がいっぱいで大変だと言われました。 確かにその通りですね。 さて、今日のお散歩も終盤です。 栃木駅前のセブンイレブンでお茶を買って、 無事に栃木駅に到着しました。 このあと、電車に乗って南栗橋の駅に戻り、駅前の駐車場に止めておいたクルマに乗って帰宅しました。 そうそう、この南栗橋駅の駅前の駐車場ですが、なんと12時間まで250円という驚くべき駐車料金です。 24時間までは300円になります。 もし、私たちの工房に午前中にお越しいただいて、午後からちょっと観光に行きたいという時に、クルマだとゆっくり見られないとか駐車場のことが気になるという方は、 この南栗橋の駅前のコインパーキングを利用するのも手です。 東武日光線は、その名の通り日光まで行くことができますし、乗り換えれば鬼怒川や福島県の会津若松の近くまで行くことも可能です。 夢が広がりますね。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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実用ですから

カテゴリー: Message:伝えたいこと

ウェスト

余談ですが、YouTubeで昔のユニコーンの「大迷惑」のPVを観ていて、 とっても楽しそうだなぁってしみじみ思いました。 私は奥田民生さんと同世代で、この「大迷惑」は私がまだ学生の頃の曲だったと思います。 民生さん、若いなぁ・・・って思ってみたり。 今でもユニコーンの皆さんはとっても楽しそうで、やっぱり楽しむことって良いですよね。 私もお客様に、 「高山さん、いつも楽しそうですよね。」 って言われることが多く、まさに楽しく仕事しています。   ところで、今日ラジオを聴いていたら、News Picksのコーナーの中で人々の消費について解説していまして、 かつては「モノ消費」の時代があって、それから「コト消費」の時代になり、さらに今は「トキ消費」なのだとか。 そう言われれば、昔クルマのCMで「モノより思い出」とか「子供と一緒にどこ行こう?」っていうヤツがあって、 それがコト消費の典型だったと思います。 クルマを買うことが主たる目的ではなく、大切なのは家族や子供たちと一緒に楽しく過ごす経験であり、 そのためにクルマを使う、さらには買うということになります。 その消費の形態が少しずつ変わってきて、今は「トキ消費」と言ってその時のためにお金を遣うことが主流になってきているのだそうです。 例えば、お花見は桜がきれいに咲いているときじゃないとできなくて(と言ってもお花見をしている人のうち、どれだけの人がサクラの花を見いているのかは不明)、その時期限定のコトのために何かを買うとか、 家族でスキーに行くとか、単なる旅行でもそうですが、なかなか家族全員の予定が合って出かけられる時が少ないので、行けるとなったらその時のためにお金を遣うなど、 いつでもできるのが「コト消費」だとしたら、限定されるその時のためにというのが「トキ消費」なのだそうです。 確かにそう言われれば、最近はだんだんモノもそろってきてムダに何かを買うことは少なくなりましたし、 いつでもできるコトやいつできるかわからない͡コトに対してお金を遣うよりも、 今度家族で行くスキーのためにあれとこれを買おうというお金の使い方は、確かにしているかもしれません。 でも、これがまた時の流れとともに変わっていくのでしょうね、きっと。 その先には何があるのでしょうか? 私が思うに、そういう特別な時のちょっとした幸せよりも、常日頃のちょっとした幸せの方が、幸せの恩恵を受ける量が多くなりそうなので、 「日常消費」というものになるのではないかと思っています。 まぁそんなことはどうでも良いことで、、、 ただ、それがどんなことであれ、私たちの製作するオーダーメイド靴が流行りの経済の最先端となるとは思えないので、 いやいや、オーダーメイドの靴がそんな流行り廃りになってほしいとも思っていないので、大人のたしなみとして少しずつでも関心を持ってくださる方が増えるようお伝えしていくばかりです。   さて、前置きが長くなりました。 私たちシューリパブリックの靴は、基本的な部分はイギリスの靴作りそのままで、じつは大変実用的な作りになっています。 イギリスのビスポークの繊細な要素ももちろん大きく入っていますが、仕様としてはガツガツとたくさん歩くことを前提とした実用的な靴なのです。 歩くための靴は主にどんな仕様なのかと言いますと、当たり前ですが歩きやすくて丈夫で、私が思うところでは道具として使えるものです。 すみません、毎回こんなことを言っています。 この部分をタブと言います。 イギリスの実用的な靴では、このタブのステッチは革を5枚重ねて縫っています。 履いていて力がかかる部分ですので、しっかりと丈夫にしているのです。 あまりこんなふうに力がかかることはありませんが、靴が屈曲した時には結構な力がかかります。 また、ウェストの部分はあまり細くしていません。 内側も同様です。 土踏まずをグッとえぐっていてエレガントな靴が格好良いと言われる風潮がありますが、その部分を細くしてしまえばそれだけ剛性が低くなってしまい、歩いているときの強度が不足します。 見えない部分に補強を入れてありますが、それでもウェストはカッチリと幅を持たせて強度を得る方が、靴がヤレてきた時でも安定して歩くことができます。 スティフナー(カカトの芯)も同様です。 しっかりとカカトをホールドして、安定して歩けるようにスティフナーの剛性も重要です。 このほかにもまだまだ見えない部分に実用として使っていただくための工夫があります。 お客様の足の合わせて作るとなると、どうしても少量生産になってしまうのですが、 それでも私たちは骨とう品を作るようなたいそうな作り方ではなく、極力合理的にハンドソーンウェルテッドの靴を作ることを心がけています。 品質が良いものが作れるのなら機械を使ってもOK。 こだわり過ぎないことがこだわりです。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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インソール

私たちシューリパブリックは、スタートからずっと日常仕様のオーダーメイド靴として普段使いに適した履きやすい靴を製作しています。 というのも、多くの場合、誰もが過ごす時間の中で睡眠を除くと日常と言われる時間が最も多く、 それは仕事をする時間であったり、お休みの日に過ごす時間であったり、いわゆる特別ではない時間です。 そして、良いものは特別な時ではなく、日常にこそ使ってほしいという考えから日常仕様のオーダーメイドというコンセプトで靴を作っています。   そんな日常仕様のオーダーメイド靴は、ほかの靴と比べて具体的に何が違うのかと言いますと、 見た目が普通で全然オーダーメイドの靴ぽっくなく、 お仕事をメインに履く靴の場合は多少は気持ちを引き締めることも必要ですが、基本的にはリラックスしてストレスなく履けるようなフィッティングとしています。 ねじれ剛性を十分に強くして長時間履いても足が疲れにくくし、靴の内部の環境も不快にならないようにしています。 それなの環境を保つために必要なもののひとつがインソールです。 靴つくりに関わっていらっしゃらない方はあまりご存じないかもしれませんが、 インソールの作りは、作り手によって全く異なります。 全く異なる理由としては、教えてくださった方の考え方や、学んだ国の環境にも関係していますし、 作りてが何を重要視しているのかということも関係しています。 こちらが私たちシューリパブリックの標準的なインソールのリブ(アッパーとウェルトを縫い付ける部分、写真は平ウェルト仕様)です。 リブがカカトの方まであるのは、ウェルトを一周させるからです。 この仕様は、特にウェストを絞ることなく、リブの仕様は靴の強度(しっかり感)を優先しています。 道具としてガツガツ履いていただいても全く問題ないよう、靴がへこたれないように履いて安心できるような丈夫な作りを心がけています。 それから、リブの外側が標準的な仕様よりも少々広くとってあって、これにも理由があって基本的に厚い革や厚いライニング、そして厚い芯を使うということと関係しています。 そのほかにも、実物をご覧になっていただくと細かいところで工夫をしている部分を感じていただけるはずです。 ただ、お客様にはそういう作りの部分よりも、とにかく安心して快適に履いていただけることが一番だと思っていまして、 話のネタ程度に知っておいていただければと思います。 厚いインソールだからこそ、ちょっとした加工で仕上がりも履き心地も全然変わってきますので、素材に合った作り方が大切だと思っています。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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コバインクの役割

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

コバインク

今日は4月1日、エイプリルフールですね。 私は特にこれといって気の利いた嘘が思いつかなかったので、何もありません。 ラジオを聴いていたら、みんなとってつけたような嘘ばかりで、もう少し誰かが楽しくなるような楽しいウソをつけばよいのに・・・って思いました。 なので、私はそういうウソが思いつかなかったので、今年のエイプリルフールのウソはナシです。   余談ですが、今朝Facebookをチェックしていたら、AmazonでMotorolaのスマホでMoto Z playというちょっと前のハイスペック機がとっても安くなっていました。 私が今使っているスマホもMotorolaの製品でMoto G5というモデルなのですが、これが昨年の夏以降にDSDS(2つのsimが使えてそれぞれが同時に待ち受けできる仕様のこと)にアップデートするということだったので買ったのに、 未だDSDSにならず、simが2つ使えたとしてもどちらか一方のみを必要に応じて切り替えなくてはいけない状態なのです。 なので、私は通話はガラケーでDocomoのsimを使い、データ通信の方のみmvnoのsimでこのスマホを使っています。 そんな状態ですから、ちょっと前のモデルとは言えこのDSDSのモデルは私には十分なスペックなのでやや関心を持って見ていましたが、 よくよく考えてみたところ、安いからという理由で買うのは不本意ですし、どうせ買うのなら本当に欲しいものを買いたいと思い、 だったら最新のモデルが良いと思ってみたものの、よくよく考えてみると私がスマホを使うこと自体が出張の時くらいなので、 だったら要らないという結論に達しました。 もしくは、ちょっと面倒でも今使っているスマホを切り替えて使っても良いわけで、 まぁそんなに急いでいることでもないので、このスマホがアップデートするのを待っても良いかなって思いました。 教訓は、安さにつられて買わないこと。 何か買うのなら、納得できて本当に欲しいと思うものを買うべきです。   さて、今日はコバインクの話です。 コバインクとは、靴のソールのコバに塗ってあるインクのこと。 私たちが使っているのは業務用で、こんなに大きな入れ物に入っています。 このインクは、単に色を付けるだけが目的ではありません。 じつはこのインクの成分の中にロウや樹脂が入っていまして、 耐候性に関してはあまり強くないヌメ革のウェルトのコバ面を保護するという目的もあるのです。 ウェルトの上面はインクが塗ってありますが、 裏面やコバ面には塗ってありません。 実際に靴を履いていると、コバ面はどこかにぶつけたりしてインクが剥げてしまうことがあります。 このブーツも今ちょうどこんな状態になっていて、インクを塗ってあげなくてはいけないと思っていたところです。 ときどき修理で戻ってくる靴を見ていると、コバのインクが剥げたまま履いている方の靴は、ウェルトがひどく劣化してしまっていて、場合によってはバリバリと割れてしまうのではないかという状態のものもあります。 私は、オールソール交換の時には必要に応じてウェルトもかけ直しが必要でしたらそちらもお勧めしていますが、 そうではない修理の時にはウェルトはそのまま使いますので、できる限りウェルトは良い状態にあってほしいものです。 コバインクは業務用じゃなくても小さな瓶に入ったモノが靴用品を扱っているショップなどで売っていますので、ぜひご用意いただきたいと思います。 些細なことですが、知識として知っておいていただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ ①4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ②4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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