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なるべく小さなマイナスと

カテゴリー: Message:伝えたいこと


いつもネットのニュースなどを見ていて気になるのが、

いかにも興味を引きそうなタイトルとそれに付随する感動話やニュースの数々で、

そんな話がネットに蔓延することは仕方ないとして、そういう刺激に慣れてしまった私たちがもっと刺激を求めて感覚がマヒしてしまっているのではないかということです。

いわゆる依存症ってヤツ。

ちょっと前のニュースで、20代から30代の女性が寝る前にどれくらいの時間スマホを見ているかリサーチした結果を伝えていましたが、

平均で30分前後、多い人では80分というケースもあったそうです。

これが勉強であったり必要なことを調べているのであればそれは有意義な時間ですが、ただ単におもしろおかしいYouTubeを観たりあまり役に立たないようなニュースを見ているのであれば、

それは時間の無駄遣いに過ぎません。

それがリラックスと言えばそうかもしれませんが、もう少し違う時間の使い方をしても良いのではないかと思います。

もう今からすれば昔の話になりますが、私が靴の勉強のために行った1990年代半ばから後半のイギリスは、ひとことで言えば退屈なところでした。

人々はお休みの日に何をしているのかというと、家でのんびりお茶を飲んだり、雨が降っていなければ近所を散歩したり、家族と離れて暮らしている人は実家に行ったり、

お母さんたちは豪華なお昼ごはんを作ったりしていて、目まぐるしく世の中が動いていた日本から行った私には、この上なく退屈な環境でした。

でも、今思うとそれはある意味豊かなことで、何か刺激がないと時間を過ごせない私たちと違って、のんびり庭をいじったり、のんびり家族と話をしたり、のんびり近所の人と話をすることで、

十分に楽しく過ごしていたのです。

大きなスーパーを除くと、ほとんどのお店が日曜日はお休みなので、そんなお店で働いている人たちも日曜日には同じようにのんびり過ごしていたはずです。

それが良いか否かということではなく、そんなふうにのんびりと過ごす彼らに豊かさを感じます。

刺激は、間違いなくエスカレートしていきますから、そんなものに頼らないで楽しく過ごせるのは、とってもステキなことだと思います。

 

反面、刺激は私たちの人生にプラスになることもあります。

本を読んだり映画を観たりして感動する刺激は、私たちの心を豊かにします。

音楽も、絵画などの芸術も然り。

私たちにプラスのものを与えてくれます。

 

ですが、残念なことに私が仕事として携わっている靴は、一般的に言うと足を守るというプラスはあってもそのプラスをあまり実感することができず、

むしろ靴擦れしたり、履いていて疲れるとか、痛いとか、早く脱ぎたいなどというマイナスの感覚ばかりが目につきます。

できることなら何も履かずに過ごした方がずっと快適だと思う方もいらっしゃることでしょう。

だから、新幹線に乗ったら靴を脱いでしまうサラリーマンの方がいるわけですし、

飛行機などでもちょっと良いクラスに乗るとスリッパがついていたりするのでしょう。

たしかに、靴はちゃんと履くのならある程度のチカラで足を締めつけるわけですから、何も履いていない方がそりゃ快適と思うのは無理もありません。

でも、正しいフィッテイングで正しく作られた靴であれば、感じるマイナスは極めて少ないはずです。

もしかしたら、マイナスを感じないかもしれません。

私たちは、そのマイナスを少しでも少なくできるように快適な靴を作っているわけですし、

むしろ長時間履くのでああれば、裸足よりもはるかに疲れません。

靴は、なかなか「おいしい」とか「いい香り」などのようなプラスの感覚を感じにくいモノです。

実際にプラスだってあるのですが、マイナスばかりが目についてしまいます。

良い靴は、実感がないけれどプラスは大きく、そしてマイナスは極力小さく。

地味な安心を心がけています。

チャッカブーツ

 

お知らせ

4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。

4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。

どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。
もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。
ぜひお気軽にお越しください。

15周年企画ギブソンブーツ

③シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 


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