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小平の里

今日は8月の最終日、小学校に通う娘にとっては夏休み最後の日です。 そして、私も水曜日で工房がお休みでしたので、家族で群馬県みどり市にある小平の里へ行ってきました。 ここには鍾乳洞があり、 「やっぱり暑い時期は鍾乳洞でしょう。」 という訳のわからない理屈で、本日の目的地に決まりました。 昔に一度来た記憶がありますが、私の記憶とは全く違っていて、思ったよりもコンパクトで落ち着いた庭園という感じのところでした。 さっそく鍾乳洞へ向かいます。 鍾乳洞へ入るやいなや、いきなり涼しく湿気お帯びた風が待ち構えていました。 おまけに・・・、 後ろからバサバサバサっとコウモリがお出迎え。 間近でコウモリを見たのは初めてだったので、ちょっとビックリ。 鍾乳洞の中は、このような仏像があったり、永い年月をかけて形成された鍾乳石があって、あまり大きくない鍾乳洞ながら非日常気分を満喫しました。 そして、このあと私たちが向かったのが、世の中で最も怖いと言われている・・・、 人間界です(某ネズミの国でそんなことを聞きました)。 鍾乳洞から出ると、やっぱり暑いです。   この後、このまま歩いて徒歩でも5分ほどのところにある親水公園に行ってみました。 親水公園は、実際に流れている川に入って遊べる公園で、小さな子供を連れた家族連れや、子どもたちの集団がヤンヤヤンヤと遊んでいて、本当に暑い夏にちょっと遊びに行く場所としては最適です。 私は、流れる川のそばで地べたに腰を下ろし、遠い空を見ながらのんびりと寛ぎました。 ほんの1時間位でしたが、と~っても幸せなひとときでした。   ウチの娘はもう夏休みはこれで終わってしまい、明日からの新学期に向けて準備を整えたようで、 私は今週末のイベントや来週の新潟のコージ製靴さんのイベントに向けて、気を引き締めて頑張ります。 ちなみに、来週末のコージ製靴さんのファミリーセールには、出品する商品の内容をお話したお客様からは東京からクルマを飛ばしてまで行っても十分な価値があると言われた(ちょっと嬉しいです)グッドイヤーウェルテッドの靴を出品します。 メインは、黒のチャッカブーツですが、ギブソンシューズやネイビーのチャッカブーツも出品します。 お近くの方は、ぜひお早めにお越しください。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 一部のお客様から、ビジネスモデル用のラスト#SRFのご注文の再開のご希望をいただきましたので、9月4日(日)のRifare自由が丘店さんのイベントの1日だけラスト#SRFのオーダーを再開いたします。 ご注文を逃してしまったというお客様、ぜひこの機会にご注文ください。 デザインは、オックスフォード以外でもOKです。 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、お早めにお越しください。13時オープンです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

今日は、午前中は台風10号の影響ではっきりしないお天気でしたが、夕方になってとってもキレイな夕焼けを見ることができました。 工房の屋上から見えた夕焼けです。 先日の夕焼けとはまた違って、遮るものが全く無い鋭い陽射しの夕焼けでした。   さて、今日は通常のオーダーの靴とは別に、1足だけのグループの靴のラスティングをしました。 ラスティングって、作り手によってまとめていく順番が全く違い、それぞれに理屈があって、見ているととっても面白いです。 私がやっているのは、イギリスの古い資料に則った方法で、もしかしたら日本でも同じようなやり方をする方がいらっしゃるかもしれませんね。 こんな風にまとめます。 昨日書いたトーパフとスティフナーがセット出来たら、つま先からラスティングを始めます。 この時に、どれくらいの力で引くのかが非常に大切なポイントになります。 引き過ぎると革が裂けてしまったり素っ気ない履き心地になってしまいますし、逆に引きが甘いと型崩れしてしまう靴になったり、ラスティングアローアンス(つりしろ)が足りなくなってしまいます。 パターンも自分で作っていれば、これくらい引くということが予めわかっているので、迷うことなく適正な引き具合でまとめることができます。 ちなみに、オリジナルのやり方ではつま先はクギ1本でしたが、どうにも心もとなくクギが負けてしまうことも多いので、私はつま先は2本打っています。 次に、カカトの位置を決めます。 つま先をまとめるときには、カカトは少し浮かせておいて、カカトを決めるときにラストを叩いて落としてアッパーの革を張り気味にして位置を決めます。 このあとは、どういう順番でクギを売っていくかという話です。 まず、つま先の内側。 次に、つま先の外側。 そして、ジョイントのやや後ろの内側。 さらに、ジョイントのやや後ろの外側。 ここで、これまで内→外という順番で来た法則性が変わり、カカトの外側→カカトの内側という順番になります。 これで7箇所とカカトの位置決めのクギを打ちましたが、すでにアッパーにはシワもなくほぼ靴の形にキレイにラスティングの基礎が出来上がっています。 そして、この後につま先から細かくクギを打つという流れになります。 この時に、どれくらいの力で革を引いているのかという質問を時々受けることがありまして、言葉で説明するのは非常に難しいのですが、私の力でほぼMAXに近いくらいとお答えしています。 今使っているピンサーに変えて、だいぶ楽になりました。 この作業を女性の方がやるとなると、続けて2足とか3足というのはかなり難しいのではないかと思うくらいの力です(もちろん個人差がありますので、あくまでも例えです)。 私もまとめてラスティングという日は、休みながらじゃないと結構厳しいです。 それくらい大変な作業なのです。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 一部のお客様から、ビジネスモデル用のラスト#SRFのご注文の再開のご希望をいただきましたので、9月4日(日)のRifare自由が丘店さんのイベントの1日だけラスト#SRFのオーダーを再開いたします。 ご注文を逃してしまったというお客様、ぜひこの機会にご注文ください。 デザインは、オックスフォード以外でもOKです。 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、お早めにお越しください。13時オープンです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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靴の芯

殆どの靴のつま先とカカトには、硬い芯が入っています。 つま先の芯をtoe puff(トーパフ)と言い、カカトの芯をstiffener(スティフナー)と言います。 どちらも芯ですが、それぞれ目的が違うため、形状も硬さも異なります。 つま先の芯は、足の先を保護するためのもので、カカトの芯は靴を履いて歩くときにしっかりとホールドして安定させるためのものだそうです。 これは、まだ芯を入れる前のアッパー。 これに入れるわけですが、その前に心はどのようなものかといいますと、 私たちシューリパブリックでは、このような形のものを使います。 上がトーパフで、下がスティフナーです。 スティフナーにおいては、しっかりとカカトをホールドする丈夫さが要求されるので、厚さ2ミリの革を2枚重ねにして使っています。 このトーパフにしてもスティフナーにしても、作りての考え方が大きく影響していて、形状や厚さ、更には素材までもが作りての考え方如何によって変わってきます。 私たちの場合は、とことん丈夫さを追求しているので、これほど厚いものを使っているというわけです。 スティフナーは、こんな感じにセットして、両面に専用の水性の接着剤を塗って固定します。 トーパフはこんな感じ。 やはりこちらも両面に水性の接着剤を塗ります。 接着剤を塗ったら、あまりのんびりしていると接着剤が固くなってしまうので、なるべく早めにラスティングに進みます。 この工程においても、昨日の記事で書いたように、ラスティングの終わったアッパーをハンマーで叩いて綺麗に形を整えます。 じつは、このような革のトーパフと革のスティフナーという仕様は、世の中に存在する靴の中ではかなり贅沢なものであり、それだけしっかりと機能している仕様とも言えます。 厚いカカトの芯+水溶性の接着剤という組み合わせは、強度面や履きこむごとの足に馴染んでいくということを考えても、非常に理想的な仕様となっています。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革×叩く

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

縫い割り

靴を作るときに、何かと使うのがハンマー。 靴の学校に通っている頃に、つり込んだ靴をハンマーで整形をする光景を見た時には、かなりの衝撃でした。 その他にも、ハンマーで叩く作業がたくさんあります。 例えば、コレ。 靴のカカト周りのパーツですが、縫い割りと言って表の面同士を合わせて縫い、この後に開くという手法です。 縫っただけでは、こんな状態なのですが・・・、 専用の台に乗せてハンマーで叩くと・・・、 ちょっと叩いただけでも、丸みを帯びてきました。 これをもっとちゃんと叩いてあげて、専用のテープを貼ってあげれば、かなりキレイな立体になります。 いったい誰がこんなことを思いついたのでしょう? イギリスでは、日本に比べるとこれほど叩きません。 それでも、時々キレイな形にするために叩くことはあります。 いわゆる先人の知恵ってヤツなのでしょう。 ちなみに、ミシンをかける工程で使うハンマーと、ラスティングの工程で使うハンマーでは、ヘッドの大きさが違います。 どちらも叩くだけなのに、微妙に使い方が異なるためだと思います。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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大きなサイズの靴

世の中には、私達が思っているよりももっと多くの方々が靴で困っているはずだと思います。 こちらのお客様もそのお一人です。 足の計測をしたら、足長が実寸で285ミリもありました。 ということは、足の形にもよりますが29センチくらいの靴が必要になります。 でも、そのサイズとなるとなかなか普通に売っていなくて、さらにこのお客様は足の幅がやや広めなのと、足の形に若干の特徴があるため、より一層足に合う靴に出会えないとのこと。 今回、このお客様にご用意したベースとなるラストは、サイズ11です。 私達シューリパブリックでお受けできるサイズは、ラストの捨て寸によって若干の違いはあるものの、概ねこのサイズ11が限界になります。 ともあれ、このお客様の靴は作ることができます。 よかった、よかった。 私の靴を作るラストとくらべると、こんな感じになります。 私の足が小さいということもありますが・・・。   ところで男性用の既成靴の場合、一般的な靴メーカーが揃えるサイズは24.5〜27センチというケースが多くなっています。 これは、大体このくらいのサイズであれば売れるだろうという理由からそうなっているわけで、靴の場合はサイズによって売り残してしまうと良くないということで無難なサイズのみを作ることが多くなっています。 もっと大きいサイズの方ももっと小さいサイズの方も少なからずいらっしゃるのですが、採算ベースとなるともともと靴は利幅が少ないために、メーカーではなかなか作れないという部分もあります。 一方、オーダーメイドの靴の場合はもう少し融通は効くのですが、材料の問題で限界ができてしまいます。 ラストが作れないとか、ソールがないとか、気持ち的には作って差し上げたいのに・・・ということになります。   それでも、既成品でちょっと履けないという方には、オーダーメイドという選択肢は非常に有意義なものとなるはずです。 サイズが合うものを求めて時間をかけて探し回る必要もないですし、デザインや色、素材などお好みで決めることが可能です。 そして、最も大きいといえるのが、足にちゃんと合った靴をはくという快適さです。 お客様のためにしっかりと丁寧に作るものですから、ちゃんと履いていただければ永くご愛用できますし、もちろん修理もできます。 サイズが大きくて靴がないという方ばかりではなく、小さい方も細い方も広い方も、カカトが小さい方やその他いわゆる既成品とはちょっと違っているという方は、気づいていない方も含めると本当にたくさんいらっしゃると思います。 オーダーメイドって、決して贅沢なものではありませんから、無駄をなくすための実用品として一度試してみてください。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日は、普段から税務関係でお世話になっている税理士のJさんが遊びに来てくださいました。 Jさんは、考えてみればもう10年以上のお付き合いになるようで、私達シューリパブリックのご意見番であり、税務関係にかかわらず幅広く相談に乗っていただいている方です。 そして、お会いすればいつも私の心に残る言葉をおいて行って下さいます。 でも、いつも話している内容は他愛もないことばかり。 そんな世間話の中に、キラリと光る言葉があるのがJさんのスゴイところなのです。   Jさんとお会いすると、だいたい話のスタートは・・・、 「クルマの調子はいかがですか?最近どこかにお出かけになりましたか?」 ということが多のですが、今回はなんとJさんがあるスポーツカーを購入されて、年内の納車予定という驚くべきビッグニュースから始まりました。 あえて名前は出しませんが、殆どの方がご存知のスポーツカーです。 私もクルマは嫌いじゃないので興味津々なのですが、私の興味対象はそのクルマのことよりもなぜJさんがスポーツカーをを買うことにしたのか、そしてなぜそのクルマを選んだのかということなのです。 すると、その答えはさすがJさんともいうべきもので、 「もう10年くらいこのクルマを買おうどうしようか考えていたんですけど、でもある程度年齢が行ったら買うかやめるかじゃなくて、買っちゃっても良いんじゃないかって思ったんです。」 とのこと。 「だって、ずっとほしいと思っていたわけだから、欲しいのは間違いなくて、それを買ったところで後悔するはずもなく、それでもし維持していけないのであれば売ってしまえばよいわけですから。」 「それに、そうやってちょっと無理して買ったのなら、頑張って仕事をして頑張って稼げば良いんですよ。」 とおっしゃっていました。 確かに、初めてお会いした頃からJさんはクルマが大好きで、楽しく走りたいということをおっしゃっていた記憶があります。 なるほど、もともとJそのさんはスポーツカーを狙っていて、その目的を果たせるのがこのクルマであったわけですね。 こうして、Jさんはまたひとつ上のステージへ行ってしまいました。   考えてみれば、私もかつてJさんがおっしゃっていたことを思い出して、ちょっと無理をしてクルマを買ったことがあります。 5年前に初めてフォルクスワーゲンを買ったのですが、それが私にとっての初めての輸入車であり、どう考えても身分不相応なクルマでした。 でも、Jさんが・・・、 「高山さん、自分には無理だとか、自分には不相応なんて言っていたら、いつになっても上のステージには行けないんですよ。成長しようという気持ちがあれば、ちょっとくらい不相応だったとしても頑張ってなんとかなるものです。」 とおっしゃってくださったことを思い出し、その時は清水の舞台から思い切って飛び降りた気持ちで決心しました。 「世の中はうまく出来ていて、慎重すぎて尻込みしていたら伸びるものも伸ばせないし、でも、勢いをつけてジャンプすればなんとか上のステージにしがみつくことができるんです。」 Jそのさんの名言です。   これまでも、私がなにか新しいことにチャレンジしようとしている時には、必ずと言ってよいほどJそのさんの後押しがありました。 いつも、「大丈夫ですよ、やってみましょうよ。」と、完全に他人事なのですけどね。 ですから、私もそんなJそのJさんの言葉を皆さんにお伝えしたいと思います。 「確たる気持ちがあれば、必ずうまく行きます。ちょっとハードルが高くても、頑張っておもいっきりジャンプして上のステージにしがみついてください。」 そして、その時はぜひ私達シューリパブリックの靴を履いていてください。 で、私は上のステージにしがみつけたかといいますと、とりあえず今のところはまだしがみついているようです。 でも、気を抜かずに常に頑張らなくてはいけませんね。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ラスティング

先日、ネットで見かけたある靴の履き口がユルユルだったのを見て、 「これじゃいけないなぁ・・・。」 って思いました。 靴の履き口はパリッとしているべきであり、履き口に限らす靴自体がある程度パリッとしているのが良いのに、履き口も靴全体もユルユルでは履いた時にしっかりと足をホールドできません。 だからといって、そうならないようにただ硬い革を使えば確かにある程度はパリッと仕上がるかもしれませんが、それは本末転倒であり、 薄い革でも柔らかい革でも、しっかりと正しくラスティングをして、パリッと仕上げるのが大切です。 そんなことを言いつつ、大先輩から見たら私の作る靴がユルユルだったらどうしようなんて思いながらラスティングです。 ラスティングは、どの部分も手を抜くことができません。 つま先やカカト部分は、芯が入っているからユルユルになることはありませんが、デコボコになってはキレイな靴になりません。 でも、業界で言う内フマズと外フマズは靴のクオリティを左右する非常に大切な部分です。 この部分のラスティングで、どれくらいの技術を持った人が作ったのかわかってしまいます。 それでも、外フマズはまだ無理なく自然にラスティングができます。 イギリスでは、カカトのCPから直線的に引くのがセオリーです。 こちらは内フマズ。 同様にカカトのCPから直線的に引きますが、右手でピンサーを持っている場合には左足の内フマズは変な体勢になり、ちょっと引きにくいのです。 それでも、右足も左足もしっかりと引かなくてはいけません。 そうしてちゃんとラスティングができれば、このあたりにフカフカはありません。 逆に、このあたりのラスティングがちゃんとできていないと、履き口に歪みが出たり、全体的に締りのない靴になったり、内フマズの部分に変なシワが入ってしまいます。 それらに関しては、既成品の靴に関しても言えます。 靴を買うときに、内フマズのあたりや履き口に歪みがあるようなものは、まず避けたほうが良いと思います。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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森永製菓

今日は水曜日で、私達シューリパブリックの工房はお休みです。 そして、我が家の毎年恒例とも言える行事に行ってきました。 我が家では、毎年8月の前半にキャンプに行き、その他のタイミングで工場見学に行っています。 ウチの奥様と小学生の娘は、すでに7月に野田市にあるキッコーマンの工場見学に行っていて、その時は私は都合でいけませんでしたので、今日が私にとって今年初めての工場見学になります。 目的地は、栃木県小山市にある森永製菓。 我が家からクルマで約1時間のところです。 こちらの工場では、森永のミルクキャラメルやエンゼルパイ、そして生ラムネなどを作っているとのこと。 そういえば、私が小学生の頃に学研の「発明・発見のひみつ」という本に、日本で初めてキャラメルを作った森永太一郎さんのことが書いてあって、大変苦労してミルクキャラメルを作ったという話を読んだ記憶があります。 今回の工場見学では、あまりそのあたりの苦労話や会社のポリシー的な部分はサクッと流してしまっていて、ちょっと物足りない感がありました。 工場見学は、15人位のグループ(数家族だと思います)にガイドをしてくださる方と、そのサポートをしてくださる方が付いて、ゾロゾロと大所帯で工場内を見て回ります。 こうあちこち工場を見学していると、生産の設備はなんとなくどこも似たような印象がある反面、その管理体制に会社ごとの特徴が見られて面白いです。 今日の森永製菓は、ある意味事務的と言った印象。 とは言え、日頃から忙しい社員の方々が、仕事を調整して私達のような見学者の相手を無料でしてくださるわけですから、それだけでもありがたいことです。 見学のコースは、工場の2階の通路からエンゼルパイの生産工程を見て、1階に降りてからはミルクキャラメルの生産工程を見て終了となります。 集合して説明を聞いて、工場の中を見学してざっと1時間強でした。 それでも、こうして工場の中を見せていただくと、会社のことがなんとなく身近に感じられたり、商品に愛着を持ったりします。 昨年工場見学に行ったヤクルトや明治乳業の商品は、出張などでスーパーに買物にって見かけるとつい買ってしまいます。 今日見学に行った森永製菓の商品も、またつい買ってしまうのだろうなぁって思っています。   工場の中は、あまり写真を撮る機会がなく、入口にあったこれらの写真のみとなります。 さすが森永製菓、キョロちゃんを強調していますね。 ちなみに、チョコボールについていると言われているエンゼルマークを金なら1枚、銀なら5枚送ると、ちゃんとおもちゃの缶詰がもらえるらしいですよ。 見学した時の同じグループに、銀のエンゼルを5枚集めて送って、しっかりとおもちゃの缶詰をもらっていた方がいました。 このおもちゃの缶詰は、今なら2種類の中から選ぶことができ、片方はもう少しで終了してしまうそうです。 普段、誰に聞いたら良いのかわからないような情報も、関係者に聞けば正しい答えがわかります。   こちらは、今日の工場見学の後に、おみやげ売り場で買ってきたお菓子たちです。 写真にも写っていますが、「和栗」のシリーズは昨日から発売したばかりの商品だそうで、まだレアなのかもしれません。 さらに、不覚にも私はエンゼルパイを食べたことがなかったので、この機会にと買ってきました。   工場見学が終わると、もう今年の夏も終わりだなぁって思います。 今年も楽しい夏でした。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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雨に濡れること

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

モンキーブーツ

今日は、夕方に急に暗くなったかと思ったら、土砂降りの雨になってちょっとびっくりしました。 こういう天気の時は、予めわかっていれば雨用の靴を履いていくと良いのですが、全く予期しない雨ということもあります。 もし、ハンドソーンウェルテッドの靴が突然の雨に遭遇してビジョビジョにぬれてしまったとしたら、どう対処したらよいですか?というご質問をいただくことが時々ありますので、 今日はそんな雨に遭ってしまった時の対策に関してお伝えしようと思います。   結論から言いますと、私達シューリパブリックで製作している靴の場合、アッパーがクロム鞣しの革であればはさほど慌てる必要はありません。 クロム鞣しの革であれば、もし濡れてしまっても物性的に大きく劣化することはほとんどありませんので、帰宅されてからじっくりと時間をかけて靴の内部まで乾かしてあげてください。 茶系の革や、薄い色の革の場合は、濡れたところがシミになってしまう事がありますが、そんな時は硬く絞った布で全体を拭いてあげて乾いたところと濡れたところの境界線をなくしてあげることが大切です。 その後、風通しの良い所でじっくりと時間をかけて乾燥させたら、革に栄養補給としてデリケートクリームを塗ってあげてください。 濡れてしまったからといって急激に乾燥させるのは革に対して良くないので、ご注意ください。   シューリパブリックではほとんど取り扱いがありませんが、完全なタンニン鞣しの革の場合は、色が大きく変わってしまう場合や革が硬化してしまう場合がありますので、その場合は技術のある修理屋さんに持ちいただくのが安心です。   私がよくお客様に・・・、 「ホコリと湿気に気をつけてください。」 と言っておりますが、この場合の湿気とは雨に濡れた時のことよりも、普段慢性的に靴の内部に湿気を残してしまうことを指しています。 靴は、履けば必ず汗をかいたりして靴に湿気が溜まりますが、これをしっかりと放出してあげればOKであり、 雨で濡れてしまった時でも同様に、しっかりと湿気を放出してあげればOKなのです。 アッパーの革自体は、基本的には水に弱いわけではありませんので、シミのことを除けばほとんど問題ありません。   ちょっと心配であれば、雨に降られたら十分に乾かし、デリケートクリームで栄養補給と覚えておいてください。   こちらは、私が履いているモンキーブーツです。 履き始めて1年くらいの時に深い水たまりに落ちて水没し、それ以降も何度も雨に降られていますが、オールソール交換でバラした時に確認したら、全く問題ありませんでした。   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギリーシューズ

今日は、工房のある埼玉県も台風の影響で非常に荒れた天気になりました。 横殴りの雨と非常に強い風で、時折何かが飛んできたり、ところどころ道路も冠水したりして、久しぶりの台風直撃にちょっとびっくりです。 夕方には、雨も上がって夕焼けがとても綺麗だったので、屋上に上がって写真を撮っておきました。 台風一過の夕焼けの風景です。   さて、そんなお天気の中、今日来てくださったのは、東京都にお住まいのHIさんと彼女さんのYKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。   すでに長いお付き合いのHIさんは、もう何足目なのかわからないくらいご注文いただいていますが、彼女さんのYKさんは、今回が初めてのシューリパブリックになります。 こちらは、HIさんのギリーシューズ。 HIさんとしては、これまでギブソンシューズが多かったところに、ギリーというやや冒険気味の選択です。 HIさんの足は、つま先側に対してカカトが小さいので、既成品ではなかなか難しい足になります。 カカトが小さめな方の足に合わせるのは、作り手としては実はやや難しいことなのです。 というのも、単に小さいカカトに合わせて靴を作れば良いというわけではなく、小さいカカトはそれだけ華奢ですからあまりガッツリと食いつかせることができず、少しでも負担にならないように面で食いつかせなくてはいけません。 加えて、体の大きなHIさんの場合、靴のインソールはやや厚くて硬めのモノが必要になりますので、結果的にその分はじめのうちは屈曲しづらく、ここでもカカトに負担がかかってしまうということになります。 そこを、うまい具合に調整して靴を作るのが難しいところであり、靴作りの面白いところです。 HIさんには、大変気に入っていただけました。 今後の靴の成長も楽しみです。   そして、こちらは彼女さんのYKさんのモンキーブーツです。 前回お越しいただいた時には、見学だけとおっしゃっていたのですが、このグリーンの革に一目惚れしてしまったらしく、トントン拍子に仕様が決まってご注文いただきました。 そんなYKさんのモンキーブーツは、思っていた以上の上がりだったそうで、ご覧になっていただくや否や・・・、 「かわいい!」 の連続でした。 履いていただいても、デザインだけではなくフィッティングも気に入っていただけたようで、ずっと「かわいいですよね。」とおっしゃっていました。 HIさんが今後の靴のことを考えていらっしゃる時にも、 「これは、1足履いたらハマるのもわかりますよ。」 とのこと。 次はこんな革で・・・なんていろいろと今後の計画を考えていらっしゃったようです。 HIさん、YKさん、お天気の悪い中、本当に有難うございました。   靴のスペック デザイン: ギリーシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   靴のスペック デザイン: モンキーブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   10月までのイベント情報: 9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません) 9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。 久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。 10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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