今日は、夕方に急に暗くなったかと思ったら、土砂降りの雨になってちょっとびっくりしました。
こういう天気の時は、予めわかっていれば雨用の靴を履いていくと良いのですが、全く予期しない雨ということもあります。
もし、ハンドソーンウェルテッドの靴が突然の雨に遭遇してビジョビジョにぬれてしまったとしたら、どう対処したらよいですか?というご質問をいただくことが時々ありますので、
今日はそんな雨に遭ってしまった時の対策に関してお伝えしようと思います。
結論から言いますと、私達シューリパブリックで製作している靴の場合、アッパーがクロム鞣しの革であればはさほど慌てる必要はありません。
クロム鞣しの革であれば、もし濡れてしまっても物性的に大きく劣化することはほとんどありませんので、帰宅されてからじっくりと時間をかけて靴の内部まで乾かしてあげてください。
茶系の革や、薄い色の革の場合は、濡れたところがシミになってしまう事がありますが、そんな時は硬く絞った布で全体を拭いてあげて乾いたところと濡れたところの境界線をなくしてあげることが大切です。
その後、風通しの良い所でじっくりと時間をかけて乾燥させたら、革に栄養補給としてデリケートクリームを塗ってあげてください。
濡れてしまったからといって急激に乾燥させるのは革に対して良くないので、ご注意ください。
シューリパブリックではほとんど取り扱いがありませんが、完全なタンニン鞣しの革の場合は、色が大きく変わってしまう場合や革が硬化してしまう場合がありますので、その場合は技術のある修理屋さんに持ちいただくのが安心です。
私がよくお客様に・・・、
「ホコリと湿気に気をつけてください。」
と言っておりますが、この場合の湿気とは雨に濡れた時のことよりも、普段慢性的に靴の内部に湿気を残してしまうことを指しています。
靴は、履けば必ず汗をかいたりして靴に湿気が溜まりますが、これをしっかりと放出してあげればOKであり、
雨で濡れてしまった時でも同様に、しっかりと湿気を放出してあげればOKなのです。
アッパーの革自体は、基本的には水に弱いわけではありませんので、シミのことを除けばほとんど問題ありません。
ちょっと心配であれば、雨に降られたら十分に乾かし、デリケートクリームで栄養補給と覚えておいてください。
こちらは、私が履いているモンキーブーツです。
履き始めて1年くらいの時に深い水たまりに落ちて水没し、それ以降も何度も雨に降られていますが、オールソール交換でバラした時に確認したら、全く問題ありませんでした。
10月までのイベント情報:
9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)
9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。
久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。
10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
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