世の中には、私達が思っているよりももっと多くの方々が靴で困っているはずだと思います。
こちらのお客様もそのお一人です。
足の計測をしたら、足長が実寸で285ミリもありました。
ということは、足の形にもよりますが29センチくらいの靴が必要になります。
でも、そのサイズとなるとなかなか普通に売っていなくて、さらにこのお客様は足の幅がやや広めなのと、足の形に若干の特徴があるため、より一層足に合う靴に出会えないとのこと。
今回、このお客様にご用意したベースとなるラストは、サイズ11です。
私達シューリパブリックでお受けできるサイズは、ラストの捨て寸によって若干の違いはあるものの、概ねこのサイズ11が限界になります。
ともあれ、このお客様の靴は作ることができます。
よかった、よかった。
私の靴を作るラストとくらべると、こんな感じになります。
私の足が小さいということもありますが・・・。
ところで男性用の既成靴の場合、一般的な靴メーカーが揃えるサイズは24.5〜27センチというケースが多くなっています。
これは、大体このくらいのサイズであれば売れるだろうという理由からそうなっているわけで、靴の場合はサイズによって売り残してしまうと良くないということで無難なサイズのみを作ることが多くなっています。
もっと大きいサイズの方ももっと小さいサイズの方も少なからずいらっしゃるのですが、採算ベースとなるともともと靴は利幅が少ないために、メーカーではなかなか作れないという部分もあります。
一方、オーダーメイドの靴の場合はもう少し融通は効くのですが、材料の問題で限界ができてしまいます。
ラストが作れないとか、ソールがないとか、気持ち的には作って差し上げたいのに・・・ということになります。
それでも、既成品でちょっと履けないという方には、オーダーメイドという選択肢は非常に有意義なものとなるはずです。
サイズが合うものを求めて時間をかけて探し回る必要もないですし、デザインや色、素材などお好みで決めることが可能です。
そして、最も大きいといえるのが、足にちゃんと合った靴をはくという快適さです。
お客様のためにしっかりと丁寧に作るものですから、ちゃんと履いていただければ永くご愛用できますし、もちろん修理もできます。
サイズが大きくて靴がないという方ばかりではなく、小さい方も細い方も広い方も、カカトが小さい方やその他いわゆる既成品とはちょっと違っているという方は、気づいていない方も含めると本当にたくさんいらっしゃると思います。
オーダーメイドって、決して贅沢なものではありませんから、無駄をなくすための実用品として一度試してみてください。
10月までのイベント情報:
9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)
9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。
久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。
10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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